ロードレース世界選手権

MotoGP(ロードレース世界選手権)は、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が主催する二輪レースの最高峰カテゴリー。その歴史は1949年からと古く、現在はMoto3、Moto2、MotoGPの3クラスが存在。なかでもMotoGPクラスには、世界中からトップライダーが集まり、しのぎを削っています。2018年からは、中上貴晶もLCR Honda IDEMITSUからそこに加わり、19年は最高峰クラスにおいて2年目のシーズンを迎えます。バトルは世界各地の名サーキットを舞台に行われ、訪れる何万人ものファンを熱狂させます。

Hondaは1959年に初参戦し、2015年には前人未到の通算700勝を達成しました。翌16年シーズンには、最高峰クラスにおいてライダーとコンストラクターズタイトルの2冠を獲得。17年から18年にかけてはそれらにチームタイトルを加えた、3冠2連覇を果たしています。今シーズンは、通算800勝の達成と3冠の3連覇に挑みます。

MotoGP

世界各国のトップライダーが集まる選手権の最高峰クラス。旧500ccクラスが2002年より現在の名称となりました。

現在では、最大排気量1000cc、シリンダー数4気筒以下、最大ボア径81mmの4ストローク・レシプロエンジンを搭載したマシンが採用され、トップライダーによる高速バトルが繰り広げられています。

16年には、オープンクラスの廃止、共通ECUの義務化、ミシュランタイヤへの変更など、レギュレーションの改訂があり、ライダー、チームともにしのぎを削りました。

19年シーズンも、Honda、ヤマハ、スズキ、ドゥカティ、アプリリア、そして17年より加わったKTMの6メーカーとそれらからワークスマシンの貸与を受けているサテライトチームが参戦します。

Moto2

2010年、それまでの250ccに替わって新たに始まった中排気量クラス。イコールコンディションが保たれた1メーカーのエンジンが採用され、各チームに供給されています。

エンジンメーカーは3年ごとに変更の機会が持たれ、10年から18年までHondaが供給しました。19年よりトライアンフ社製3気筒765ccエンジンが搭載される予定です。各チームは、提供されたエンジンをベースにシャシービルダーと連携してマシンを作り上げています。

Moto2はワンメイクのエンジンによって、各車のタイムが拮抗し、毎戦激しいバトルが展開されることが魅力の一つと言えます。

Moto3

Moto3は2012年から125ccクラスに替わって新設されました。マシンに搭載されるエンジンは、単気筒250cc4ストロークのみ。新規参戦の資格を有するのは、16歳から25歳までのライダー、継続参戦が可能なのは28歳までとなっています。19年からはMoto3ジュニア世界選手権やレッドブル・ルーキーズ・カップのチャンピオンに限り、15歳のライダーも参戦できるようになりました。多くの若手ライダーがMoto2、MotoGPクラスのステップアップを夢見て戦います。

HondaとKTMが参戦。 今季のHondaは、ライダーズタイトル3連覇を目指してワークスマシン「NSF250RW」を投入、日本人選手4名を含む7チーム14台体制で臨みます。パワーの小さなマシンを操り、スリップストリームを多用する接近戦は見ものです。