ミゲル・オリベイラがMoto2クラスで初優勝を果たす

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Moto2クラスは、予選3番手からトップグループに加わったミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)が、Moto2クラスでの初優勝を達成しました。オリベイラは、15戦を終えてこれまで6度の表彰台に立っており、初優勝が近いことを感じさせていました。そして、路面コンディションが目まぐるしく変わる難しい大会となったオーストラリアGPで、ライバルを圧倒する走りを見せました。

2位争いはし烈で、5番グリッドからスタートした総合首位のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0, 0 Marc VDS)、ベストグリッド獲得となった4番手のブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)、そして予選7番手から追い上げてきた中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)らによる三つ巴の戦いとなり、ビンダーが初の表彰台獲得となる2位、モルビデリが3位でフィニッシュしました。

モルビデリは、チャンピオンを争う総合2位のトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)が10位でフィニッシュしたことで、その差を29点とし、タイトルに王手となりました。終盤まで2位を走った中上はラスト2周となった24周目の9コーナーで転倒を喫し、リタイアとなりました。

以下、イェスコ・ラフィン(Garage Plus Interwetten)がベストリザルトの4位。チャビ・ビエルゲ(Tech3 Racing)が5位、アレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が6位でフィニッシュ。総合2位のルティは、思うようにペースが上がらず10位でした。

予選27番手の長島哲太(Teluru SAG Team)は18位でした。

ミゲル・オリベイラ(Moto2 1位)
「とてもうれしいです。ただただ喜びしかありません。今回の優勝は、本当に感謝しています。雨が降り始めたときには少し苦戦しました。すでにアドバンテージがありましたが、後続のライダーたちとのギャップが縮まることが不安で、少しストレスになりました。人生で最も長いレースでした。このチームとの、このクラスでの最初の勝利で、KTMでも初めてでした。今回の優勝が最後ではないことを願っています」

ブラッド・ビンダー(Moto2 2位)
「表彰台を獲得できてとてもうれしいです。レースウイークを通して、コースに出て1周目からとてもいい感触がありました。とにかくできる限り周回しました。レース序盤ではベストを尽くそうとしました。ミゲルと前にいましたが、彼のペースはとてもよくて、全くミスをしませんでした。その後フランコ(モルビデリ)や中上(貴晶)とのバトルが始まり、レースはとてもタイトになりました。終盤は力強さを感じ始めました。そして最後にもバトルができました。2位を獲得できてとてもうれしいです。今シーズンのチームの仕事すべてに感謝したいです」

フランコ・モルビデリ(Moto2 3位)
「目標は表彰台と、トーマス・ルティより前でフィニッシュしてポイントを獲得することでした。この目標のためにビンダーとの長いバトルでは一生懸命プッシュしました。中上が僕の前で転倒したとき、今日は3位でポイントを獲得しようと決めました。ルティのポジションは知りませんでしたが、彼が僕より後ろにいることは分かっていました。とてもいい週末でした。目標を達成できました」

長島哲太(Moto2 18位)
「フリー走行、予選で苦戦したコーナーを今日も攻略できず、思うようにタイムもポジションも上げられませんでした。結局、前のグループから離され、4台による18位争いになったので、とにかくグループトップでフィニッシュしようとがんばりました。フィリップアイランドは、コーナーの進入でがんばりすぎてしまい、それが結果的にセットアップを難しいものにしてしまいました。この経験を来年はしっかり活かしたいです」

中上貴晶(Moto2 リタイア)
「今日はダンロップのアドバイスもあり、エクストラハードで決勝に挑みました。ほとんどの選手が同じタイヤを選択していましたが、ウイークを通してハードで走っていたので序盤は思うようにペースを上げられませんでした。その後はフィーリングもよくなり、ペースもポジションも上げられました。2番手に浮上したときにはトップを走るオリベイラとの差が大きかったのですが、最後までがんばろうと思い、全力で追い上げました。残り2周となった9コーナーで5速から3速にシフトダウンしたときにギア抜けしてしまい、そのために転んでしまいました。なんて言っていいのか分からないという気分です。いい走りができていただけに残念でした」

Moto2 リザルト

順位	No.	ライダー	マシン	タイム/差
1	44	ミゲル・オリベイラ	KTM	39'25.920
2	41	ブラッド・ビンダー	KTM	+2.974
3	21	フランコ・モルビデリ	KALEX	+3.846
4	2	イェスコ・ラフィン	KALEX	+7.348
5	97	チャビ・ビエルゲ	TECH 3	+7.403
6	73	アレックス・マルケス	KALEX	+12.125
7	24	シモーネ・コルシ	SPEED UP	+12.217
8	77	ドミニク・エガーター	SUTER	+12.244
9	11	サンドロ・コルテセ	SUTER	+12.475
10	12	トーマス・ルティ	KALEX	+12.605
11	49	アクセル・ポンス	KALEX	+12.971
12	42	フランセスコ・バグナイア	KALEX	+20.887
13	62	ステファノ・マンシィ	KALEX	+28.821
14	7	ロレンソ・バルダッサーリ	KALEX	+31.214
15	87	レミー・ガードナー	TECH 3	+34.678
16	55	ハフィズ・シャーリン	KALEX	+34.911
17	37	アウグスト・フェルナンデス	SPEED UP	+35.694
18	45	長島哲太	KALEX	+56.487
19	32	アイザック・ビニャーレス	KALEX	+56.528
20	27	イケル・レクオナ	KALEX	+56.550
21	89	カイルール・イダム・パウィ	KALEX	+57.548
22	6	タラン・マッケンジー	SUTER	+1'01.191
23	10	ルカ・マリーニ	KALEX	+1'39.824
RT	30	中上貴晶	KALEX	+2Laps
RT	57	エドガー・ポンス	KALEX	+2Laps
RT	40	ファビオ・クアルタラロ	KALEX	+20Laps
RT	5	アンドレア・ロカテリ	KALEX	+23Laps
RT	9	ホルヘ・ナバロ	KALEX	+23Laps
RT	23	マルセル・シュローター	SUTER	+24Laps
RT	54	マティア・パシーニ	KALEX	+24Laps

Moto2 ポイントランキング

ライダー

順位	No.	ライダー	マシン	総合ポイント
1	21	フランコ・モルビデリ	KALEX	272
2	12	トーマス・ルティ	KALEX	243
3	44	ミゲル・オリベイラ	KTM	191
4	73	アレックス・マルケス	KALEX	190
5	42	フランセスコ・バグナイア	KALEX	150
6	54	マティア・パシーニ	KALEX	135
7	30	中上貴晶	KALEX	128
8	24	シモーネ・コルシ	SPEED UP	105
9	97	チャビ・ビエルゲ	TECH 3	90
10	41	ブラッド・ビンダー	KTM	89
11	55	ハフィズ・シャーリン	KALEX	86
12	77	ドミニク・エガーター	SUTER	82
13	9	ホルヘ・ナバロ	KALEX	60
14	10	ルカ・マリーニ	KALEX	59
15	7	ロレンソ・バルダッサーリ	KALEX	50
16	40	ファビオ・クアルタラロ	KALEX	47
17	23	マルセル・シュローター	SUTER	47
18	11	サンドロ・コルテセ	SUTER	43
19	2	イェスコ・ラフィン	KALEX	25
20	87	レミー・ガードナー	TECH 3	23
21	49	アクセル・ポンス	KALEX	22
22	19	ザビエル・シメオン	KALEX	16
23	68	ヨニー・ヘルナンデス	KALEX	16
24	62	ステファノ・マンシィ	KALEX	14
25	89	カイルール・イダム・パウィ	KALEX	10
26	45	長島哲太	KALEX	8
27	32	アイザック・ビニャーレス	KALEX	7
28	88	リカルド・カルダス	KTM	7
29	20	ジョー・ロバーツ	KALEX	6
30	15	アレックス・デ・アンジェリス	SUTER	5
31	5	アンドレア・ロカテリ	KALEX	5
32	52	ダニー・ケント	SUTER	3
33	57	エドガー・ポンス	KALEX	2
34	33	榎戸育寛	KALEX	2
35	6	タラン・マッケンジー	SUTER	1
36	22	フェデリコ・フェリーニ	KALEX	1
37	37	アウグスト・フェルナンデス	SPEED UP	0
38	27	イケル・レクオナ	KALEX	0
39	60	フリアン・シモン	TECH 3	0
40	34	水野涼	KALEX	0
41	98	カレル・ハニカ	KALEX	0
42	47	アクセル・バッサーニ	SPEED UP	0
43	4	スティーブン・オーデンダール	NTS	0
44	94	ジェイク・ディクソン	SUTER	0