ROUND 10
チェコGP
オートモトドラム・ブルノ・サーキット
2017.08.04(金)・1日目フリー走行
Moto3クラスは、1回目のセッションがウエットコンディション、2回目のセッションは、ウエットから徐々にライン上が乾いていくという難しいセッションとなりました。その中で総合首位のホアン・ミル(Leopard Racing)がトップタイムをマーク。2番手にアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)、3番手にアダム・ノロディン(SIC Racing Team)と、トップ3までをHonda勢が独占しました。以下、7番手にトニ・アルボリーノ(SIC58 Squadra Corse)、10番手に鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)と続きました。
10番手の鈴木は、セッション終盤まで2番手につける好走を見せましたが、セッション終盤、タイヤの消耗でタイムが伸びず、ポジションが後退することになりました。しかし、タイムのアベレージはよく、今大会はベストグリッドとフロントローの獲得が期待されます。
ウエットコンディションだった午前中の走行で12番手につけた佐々木歩夢(SIC Racing Team)は、午後の走行では、セッション終盤にしっかり走れず16番手でしたが、明日はベストグリッドが期待されます。鳥羽海渡(Honda Team Asia)は25番手と出遅れましたが、周回するごとに調子を上げているだけに、土曜日の予選ではタイムの短縮とポジションアップが期待されます。
ホアン・ミル(Moto3 1番手)
「シーズン後半最初のセッションでトップタイムをマークできて、とても満足しています。午前中のウエットコンディションはちょっと苦労しましたが、ドライになった午後のセッションは、ほとんどセッティングの変更をせず、順調にタイムを上げることができました。明日の天気がどうなるかは分かりませんが、雨になってもドライでも、今日の状態をキープしたいです。亡くなったアンヘル・ニエトさんとその家族に追悼の意を表したいです」
アーロン・カネット(Moto3 2番手)
「今日は自信を持って走ることができました。午前中のウエットコンディションは、水の量が多かったのですが、ペースがよくて、とても気持ちよく走ることができました。午後のセッションは、路面コンディションがどんどん変化する難しいセッションとなりましたが、一日を通じて同じタイヤで走り続けました。その状態で2番手につけられたので、とても満足しています。今日はウエットコンディションでいい仕事ができたので、明日はドライでしっかり走りたいです」
アダム・ノロディン(Moto3 3番手)
「長い夏休みを終えて、再び、サーキットを走ることができてうれしいです。この一カ月、バイクに全く乗っていませんでした。しかし、チームがすばらしい仕事をしてくれたことで、最初から気持ちよく乗ることができました。ウエットコンディションになった午前中は、とにかく転ばないように注意しました。路面コンディションがどんどん変化していった午後は、いいリズムで走れていたのでプッシュしました。最終的にトップ3に入れてとてもうれしいです。明日も引き続き、この状態をキープしたいです」
鈴木竜生(Moto3 10番手)
「今日は同じタイヤで28ラップを走行しました。午後のセッションは、コースが乾き始めてからタイヤに厳しくなってきたので、ペースを落とす周回を挟み、タイヤをクールダウンさせながら最後まで同じタイヤで走り続けました。終盤には2番手までポジションを上げましたが、最もコンディションのよかった終盤にタイムを上げられず、最終的に10番手でした。しかし、内容は悪くないので、明日は、最低10番手以内、チャンスがあればベストグリッドを狙いたいです。先週のミサノテストから使っている新しいフロントとリヤサスがすごくよくて、フィーリングの向上に役立っています」
佐々木歩夢(Moto3 16番手)
「午前中はウエットコンディションだったので、コースインしてから一度もピットに戻らず、40分間走り続けました。それでも12番手だったので、悪くなかったと思います。午後は途中からドライになったので、ピットに戻り、ドライのセットに変えることにしました。しかし、セットアップの変更に時間がかかり、そのため、最後は2周しかできませんでした。まだまだタイムを上げられる状態だったので、16番手というのはちょっと悔しい順位です。しかし、明日に向けての自信になりました」
鳥羽海渡(Moto3 26番手)
「ウエットコンディションの午前中は、身体が全然動かせず、うまく走れませんでした。午後になってから身体がだんだん動かせるようになり、タイムを上げていけるようになりました。今日はマシンが寝ている時間が長く、それが結果的にアクセルを開けられない状況を作り、タイムにつながりませんでした。午後のセッションは、マシンを寝かせる時間を短く、アクセルを早く開けられるように心がけました」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 36 | ホアン・ミル | ![]() | 2'20.819 |
2 | 44 | アーロン・カネット | ![]() | +0.469 |
3 | 7 | アダム・ノロディン | ![]() | +0.512 |
4 | 16 | A.ミニョ | KTM | +0.838 |
5 | 96 | M.パリャーニ | マヒンドラ | +0.944 |
6 | 77 | T.ジョージ | KTM | +1.151 |
7 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | +1.544 |
8 | 8 | N.ブレガ | KTM | +1.568 |
9 | 75 | A.アレナス | マヒンドラ | +1.599 |
10 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | +1.878 |
11 | 48 | L.ダラ・ポルタ | マヒンドラ | +1.937 |
12 | 64 | B.ベンドスナイダー | KTM | +1.943 |
13 | 58 | J.ゲバラ | KTM | +1.955 |
14 | 11 | リビオ・ロイ | ![]() | +2.282 |
15 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | +2.437 |
16 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | +2.460 |
17 | 41 | ナカリン・アティラプワパ | ![]() | +2.521 |
18 | 12 | M.ベッツェッカ | マヒンドラ | +2.622 |
19 | 42 | M.ラミレス | KTM | +2.627 |
20 | 18 | G.マルティネス・アブレゴ | KTM | +2.666 |
21 | 23 | N.アントネッリ | KTM | +2.737 |
22 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | ![]() | +2.788 |
23 | 33 | エネア・バスティアニーニ | ![]() | +2.820 |
24 | 10 | D.フォッジャ | KTM | +2.873 |
25 | 5 | ロマーノ・フェナティ | ![]() | +2.903 |
26 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | +2.917 |
27 | 84 | J.コーンフェール | プジョー | +2.934 |
28 | 19 | G.ロドリゴ | KTM | +3.154 |
29 | 65 | P.エッテル | KTM | +3.430 |
30 | 95 | ジュール・ダニーロ | ![]() | +4.385 |
31 | 88 | ホルヘ・マルティン | ![]() | +4.632 |
32 | 4 | P.プルキネン | プジョー | +5.737 |
33 | 6 | M.エレーラ | KTM | +8.420 |