ROUND 01

カタールGP ロサイル・インターナショナル・サーキット 2017.03.26(日)・決勝

開幕戦 カタールGP

マルケスが4位、ペドロサは5位でフィニッシュ
開幕戦を確実に走りきってポイントを獲得する

天候:曇り一時雨  気温:21℃  コースコンディション:ドライ
観客:1万2,848人(3日間:3万2,033人)

2017年シーズンの開幕戦カタールGP決勝は、スタート直前に雨が降ったため、午後9時のスタートが9時45分へと変更になり、周回数も22周から20周へと短縮されました。スタート時間が遅くなったことで気温と路面温度の低下を考慮し、Repsol Honda Teamの両選手は、フロントに選択していたハードタイヤを、急きょミディアムに変更。それが結果的に戦いを厳しいものにしました。

スタート3番手から開幕勝利が期待されたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、スタート直後からゴールまで、フロントのフィーリングが完全ではなく、最後まで攻める走りができませんでした。序盤はトップを走るアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)に続いて2番手を走行しましたが、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)に抜かれ4番手へとポジションを落とします。その後は、そのポジションをキープしてチェッカーを受けました。表彰台は逃しましたが、厳しい戦いの中で4位でフィニッシュ。2年連続4度目のタイトル獲得に向けて、まずまずのスタートとなりました。

チームメートのダニ・ペドロサもフロントタイヤの選択に失敗したことで、スタートからゴールまでペースを抑えることになり、5位でフィニッシュしました。カル・クラッチロー(LCR Honda)もタイヤ選択を失敗したことで、2度の転倒を喫しリタイアとなりました。

スタート16番手から決勝に挑んだジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、追い上げのレースで8位フィニッシュ。19番手からスタートした、チームメートのティト・ラバトは15位でフィニッシュし、ともにポイント獲得を果たしました。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 4位)
マルク・マルケス 「今日は厳しい戦いを強いられましたが、4位でフィニッシュすることができ、ポジティブな一日でした。今大会はスタッフ全員がよく働きました。決勝は、フロントにハードを使う予定でしたが、天候が不安定なことと、スタートが遅れたことで、最終的にミディアムを使うことにしました。その理由はクラッシュのリスクを少なくするためでした。しかし、ミディアムを選択したことでフロントタイヤに全神経を使わなければなりませんでした。マシンのフィーリングはよかったのですが、今回のタイヤチョイスはブレーキングに影響しました。とにかく、最後までレースを走りきることに集中し、アルゼンチンに備えることにしました」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 5位)
ダニ・ペドロサ 「最初から変なレースでした。雨が降ったことでスタート進行が遅れました。それからはレースに集中するために最善を尽くしました。今日はフロントタイヤのフィーリングに苦しみました。フロントが柔らかすぎたからです。そのためプッシュすることができませんでした。同じ問題をHonda勢は抱えることになりました。とにかく、最後までタイヤを持たせるためにペースを抑えなければなりませんでした。いずれにしても今年最初のレースです。次のアルゼンチンではこの問題に取り組み、解決したいです。アルゼンチンではいいレースをしなければいけません」

ジャック・ミラー(MotoGP 8位)
「難しい天候とコンディションでしたが、シーズン最初のレースで8位となり、すばらしいスタートを切ることができました。今大会は、初日に転倒し、2日目と3日目も不安定な天候に翻ろうされました。しかし、乗るたびにフィーリングがよくなり、ウインターテストで得た経験を活かすことができました。トップ10にいるというのはモチベーションにつながります。今日はハンドルの位置も変えました。今までのハンドル位置はブレーキングに影響があったので、それを改善することができました。いずれにしてもポジティブな一日でした」

ティト・ラバト(MotoGP 15位)
「ウインターテストでケガをし、まだ完治していない状態でポイントを獲得できたので、とてもうれしいです。ロサイルは不安定な天候のレースとなりましたが、シーズンのスタートとしては、ペースもそれほど悪くなかったし、満足しています。アクセルを開けるためには、もっと自信が必要だということも感じました」

カル・クラッチロー(MotoGP リタイア)
カル・クラッチロー 「グリッド上でマルク(マルケス)と同じタイヤに交換しました。スタートが遅れたことでミディアムをチョイスしたのですが、柔らかすぎました。完全にタイヤ選択を失敗しました。今日はいい位置からスタートしたのですが、フロントタイヤのオーバーヒートのためバトルに加わることは無理でした。最初の転倒は最終コーナーで、ハンドルが曲がり、タイヤに泥がついていました。その転倒の影響で2度目の転倒をしてしまいました。本当に残念です。昨年もシーズン序盤はこういう感じのレースだったと思いました」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
125M.ビニャーレスヤマハ38'59.999
24A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+0.461
346V.ロッシヤマハ+1.928
493マルク・マルケスHonda+6.745
526ダニ・ペドロサHonda+7.128
641A.エスパルガロアプリリア+7.661
745S.レディングドゥカティ+9.782
843ジャック・ミラーHonda+14.486
942A.リンススズキ+14.788
1094J.フォルガーヤマハ+15.069
1199J.ロレンソドゥカティ+20.516
1276L.バズドゥカティ+21.255
138H.バルベラドゥカティ+28.828
1417K.アブラハムドゥカティ+29.123
1553ティト・ラバトHonda+29.470
1644P.エスパルガロKTM+33.601
1738B.スミスKTM+39.704
1822S.ロースアプリリア+47.131
RT9D.ペトルッチドゥカティ+6Laps
RT29A.イアンノーネスズキ+10Laps
RT19A.バウティスタドゥカティ+13Laps
RT5J.ザルコヤマハ+14Laps
RT35カル・クラッチローHonda+16Laps

MotoGP ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
125M.ビニャーレスヤマハ25
24A.ドヴィツィオーゾドゥカティ20
346V.ロッシヤマハ16
493マルク・マルケスHonda13
526ダニ・ペドロサHonda11
641A.エスパルガロアプリリア10
745S.レディングドゥカティ9
843ジャック・ミラーHonda8
942A.リンススズキ7
1094J.フォルガーヤマハ6
1199J.ロレンソドゥカティ5
1276L.バズドゥカティ4
138H.バルベラドゥカティ3
1417K.アブラハムドゥカティ2
1553ティト・ラバトHonda1
1644P.エスパルガロKTM0
1738B.スミスKTM0
1822S.ロースアプリリア0

ランキング詳細


コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1ヤマハ25
2ドゥカティ20
3Honda13
4アプリリア10
5スズキ7

ランキング詳細


チーム

順位 チーム 総合ポイント
1Movistar Yamaha MotoGP41
2Ducati Team25
3Repsol Honda Team24
4Aprilia Racing Team Gresini10
5OCTO Pramac Racing9
6Estrella Galicia 0,0 Marc VDS9
7Team SUZUKI ECSTAR7
8Reale Avintia Racing7
9Monster Yamaha Tech 36
10Pull&Bear Aspar Team2

ランキング詳細

フォトギャラリー

マルク・マルケス

マルク・マルケス

マルク・マルケス

マルク・マルケス

マルク・マルケス

ダニ・ペドロサ

ダニ・ペドロサ

ダニ・ペドロサ

ダニ・ペドロサ

ダニ・ペドロサ

ジャック・ミラー

カル・クラッチロー

カル・クラッチロー

ニュース