イギリスGPの予選は、断続的に強い雨が降る厳しいコンディションの中で行われ、ホームGPを迎えたカル・クラッチロー(LCR Honda)が、今季初のポールポジション(PP)を獲得しました。
カル・クラッチロー
カル・クラッチロー
初日3番手につけたクラッチローは、2日目のフリー走行でも着実にタイムを更新し、4番手でQ2進出を果たしました。午後になるとシルバーストーンは雨が降り始めますが、ウエットコンディションで行われたFP4でも3番手と、仕上がりのよさをアピールしました。そして迎えたQ2は、セッション開始直後に強い雨になり、厳しい条件の中でのアタックとなりました。その中でクラッチローは、地元ファンの声援を受けながら、ただひとり2分20秒を切る2分19秒265をマーク、2013年チェコGP以来となる、通算3度目のPP獲得を果たしました。
カル・クラッチロー
カル・クラッチロー
シーズン中盤戦に入って調子を落としていたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、久しぶりの快走で4番グリッドを獲得しました。ペドロサは、第7戦カタロニアGPでフロントロー3番手に並んでからは、オランダGP、ドイツGP、オーストリアGPと予選で一桁の順位を残すことができず、第11戦チェコGPも9番手と苦戦が続いていました。決勝でも表彰台争いに加われず、厳しい戦いが続いていました。
その後、チェコGPの行われたブルノの公式テストでマシンのセットアップを大きく進めることに成功し、今大会では、初日は9番手、2日目のフリー走行は8番手と着実にタイムを上げてQ2進出を果たしました。その後、ウエットコンディションになった4回目のフリー走行では4番手とさらに調子を上げ、予選でも4番手と復活を感じさせる一日となりました。
ダニ・ペドロサ
ダニ・ペドロサ
イギリスGPで4年連続PPの期待が寄せられたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、転倒を喫し5番手でした。しかし、ドライコンディションで行われた午前中のフリー走行ではトップタイムをマーク、ウエットコンディションとなったFP4でもトップタイムと万全の状態を築いており、依然として、優勝候補の筆頭。決勝はドライコンディションが予想されますが、今季4勝目に闘志を燃やしています。
マルク・マルケス
2戦ぶりに復帰を果たしたジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、ドライコンディションで行われたフリー走行で総合15番手。総合11番手以下で競われるQ1では、ウエットコンディションの中で2番手につけてQ2進出を果たしましたが、セッション開始直後に転倒を喫し、12番グリッド。チームメートのティト・ラバトは、ドライでもウエットでも思うようにタイムを伸ばせず、21番グリッドから追い上げのレースに挑みます。
Moto2クラスの予選も断続的に雨が降る中で行われ、19台が転倒するという厳しいセッションとなりました。その中でサム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)が地元ファンの期待に応えて今季4度目のPPを獲得しました。初日のフリー走行でトップタイムを出したロースは、2日目のフリー走行でもトップタイムをマーク。ウエットコンディションとなった午後の予選でも安定した速さを披露して、優勝候補の筆頭に浮上しました。今季1番の仕上がりとなったロース。決勝でも地元ファンの期待に応える意気込みです。
ヨハン・ザルコ、サム・ロース、ジョナス・フォルガー
サム・ロース
そのロースとし烈なPP争いを繰り広げたヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が2番手につけました。しかし、最後のアタックで痛恨の転倒を喫し、悔しいセッションとなりました。3戦連続4回目のPP獲得は果たせなかったザルコですが、決勝ではロースとの優勝争いに闘志を燃やしています。
初日のフリー走行で3番手、2日目も5番手につけたジョナス・フォルガー(Dynavolt Intact GP)が、ウエットコンディションとなった予選で3番手につけました。今大会、ロースとザルコのような安定したスピードはありませんが、優勝争いに絡んでくることは間違いなく、前戦チェコGPからの2戦連続の優勝を狙います。
ヨハン・ザルコ
ジョナス・フォルガー
シーズン中盤戦に入って調子を上げているアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が4番手、ウエットコンディションを得意とするハフィズ・シャーリン(Petronas Raceline Malaysia)が5番手、フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が6番手と続きました。
初日2番手につけ、2日目のフリー走行でも2番手と好調をキープした中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、ウエットコンディションでは思うようにタイムを出せず11番手でした。しかし、決勝はドライコンディションが予想されるだけに追い上げのレースが期待されます。
Moto3クラスの予選は、転倒者が16人という厳しい戦いとなりましたが、その中で、エネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Moto3)が、5戦連続今季6回目のフロントローを獲得しました。初日のフリー走行で5番手、2日目も着実にタイムを短縮して4番手につけると、ウエットコンディションとなった予選では、PP争いを繰り広げてフロントローを獲得しました。
エネア・バスティアニーニ
初日7番手、2日目のフリー走行で15番手と大きくポジションを落としていたニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)が、ウエットコンディションとなった予選で転倒するも4番手。チームメートのジュール・ダニーロは、第9戦ドイツGPに続いて今季ベストの7番グリッドを獲得しました。
ジュール・ダニーロ
以下、アーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が12番手、ヤコブ・コーンフェール(Drive M7 SIC Racing Team)が15番手、ルーキーで雨を得意とするカイルール・イダム・パウィ(Honda Team Asia)が転倒を喫するも16番手。ドライコンディションのフリー走行でトップタイムをマークしたホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)は、雨の予選でもいい走りを見せましたが、転倒を喫し18番手にダウン、フリー走行で8番手の尾野弘樹(Honda Team Asia)も転倒を喫して19番手へとポジションを落としました。
アーロン・カネット
ヤコブ・コーンフェール
滑りやすい路面で転倒者の多い予選となりましたが、決勝はドライコンディションが予想されます。ドライコンディションで好調だったHonda勢の追い上げのレースが期待されます。
サム・ロース(Moto2 ポールポジション)
「すべてのセッションでファステストタイムをマークしましたが、正直、ウエットでポールポジションを獲得できるとは思っていませんでした。このようなコンディションでも一歩前進することができたのでうれしいです。前戦チェコGPの経験が役に立ちました。雨のブルノで表彰台に上がったことが、今回のレースに向けて自信につながっています。明日はドライレースになることを願っていますが、今大会は、ドライでもウエットでも、ほかのライダーに対して少しアドバンテージがあると思います。もちろん、ザルコは優勝争いに入ってくるでしょうし、優勝は簡単なことではありません。でも、とてもいいレースができると思います。そしてタイトル争いをおもしろいものにしていきたいです」
ヨハン・ザルコ(Moto2 2番手)
「雨の予選で、セッションの大部分をリードできたことはうれしいです。快適だったし、いいタイムを出すことができたのは重要なことです。明日がどのような天気になるかはわかりませんが、おそらく、ドライコンディションになりそうです。予選は、雨の降り方がどんどん変わり、路面状況もコロコロ変わったので、プッシュしたくても簡単ではありませんでした。最後に限界でプッシュしているときに、ミスをして転倒してしまい、残念でした。しかし、ドライでもウエットでもいい走りができています。明日はいいスタートを切って、サムの走りを見たいです。いいレースをしてポイントを獲得するのが目標です。もし勝てるならなおさらうれしいです。とにかく、ナーバスにならないようにしたいです」
ジョナス・フォルガー(Moto2 3番手)
「ドライでもいい仕事ができることを願っています。今大会は、特別速くはありませんが、常にトップ5に入っているので、いいレースができると思います。もし雨になったら、リズムをつかむのが難しいレースになると思います。シルバーストーンは、あるコーナーでうまくいっても、ほかのコーナーで滑りやすかったりするので難しいです。今日はたくさんのライダーが転倒していました。でも、どのようなコンディションになっても大丈夫です。雨でもドライでもいいセッティングがあります」
中上貴晶(Moto2 11番手)
「ウエットコンディションとなった前戦チェコGPも、リアのグリップ不足が課題でしたが、今回もそれは同じでした。シルバーストーンは、ブルノよりもミューが低いので、その問題がもっと顕著に出るんじゃないかと思っていましたが、その通りでした。雨量がめまぐるしく変わったので、本当に難しいセッションでした。今日は45分間、走り続けましたが、今後に向けて、いろいろデータを得られたのはよかったです。ドライでは2番手タイムを出せているし、明日の天気はよさそうなのでいいレースができると思います。タイヤは、ミディアムを選択します。ほかのライダーも同じだと思います。どのくらい持つかは、しっかりテストできていないので不安ですが、それはみんな同じです。11番グリッドからしっかり追い上げていきたいです」
エネア・バスティアニーニ(Moto3 2番手)
「雨のレースだった昨年は、あまり速く走れなかったので、今日の結果はとてもうれしいです。一歩前進できたことを証明できました。レースに向けて、まだまだ取り組まなければならないことはありますが、今日は順調に周回することができました。決勝が、もしウエットなら、いいペースで走れると思います。もし、ドライコンディションになったら、トップとはそれほど離れていませんが、まだ足りないものがあります。(フランセスコ)バグナイアと(ホルヘ)ナバロが速そうです。もし明日のウォームアップがドライになったら、引き続きセットアップに取り組みます。マシンの感触はいいので、ドライコンディションになっても、表彰台争いには加われると思います」
ニッコロ・アントネッリ(Moto3 4番手)
「マシンの状態が完全ではないので、今日はドライコンディションで走りたかったのですが、予選は残念ながらウエットコンディションになってしまいました。しかし、ウエットではいい走りができました。セッション終盤になって雨量が多くなり、リヤから転倒してしまいました。幸いにもケガがなかったので、明日の朝のウォームアップで最後の調整をして決勝に挑みたいです」
ジュール・ダニーロ(Moto3 7番手)
「いい予選になりました。セッション中、単独で走り続けましたが、バイクの状態もペースもよくて、気持ちよく乗ることができました。今日はコンディションが悪くなると思ったので、セッション序盤にリスクを冒してタイムを出すことにしました。その結果、7番手を獲得することができました。明日はドライコンディションになりそうので、どんな結果になるのか楽しみにしています」
尾野弘樹(Moto3 19番手)
「ドライコンディションだった午前中のフリー走行は、着実にタイムを短縮して8番手につけることができました。ウエットコンディションになった予選も、順調にタイムを短縮することができたのですが、だんだん雨が強くなってきたのでペースを抑えました。しかし、10コーナーの立ち上がりでハイサイドを喫し、転倒してしまいました。調子がよかっただけに残念です。19番手までグリッドを落としてしまいましたが、決勝は、ドライになってもウエットになってもいい走りができているので追い上げていきたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 35 | カル・クラッチロー | 2'19.265 | |
2 | 46 | V.ロッシ | ヤマハ | 2'20.263 |
3 | 25 | M.ビニャーレス | スズキ | 2'20.514 |
4 | 26 | ダニ・ペドロサ | 2'20.742 | |
5 | 93 | マルク・マルケス | 2'20.779 | |
6 | 50 | E.ラバティ | ドゥカティ | 2'20.821 |
7 | 45 | S.レディング | ドゥカティ | 2'21.074 |
8 | 29 | A.イアンノーネ | ドゥカティ | 2'21.446 |
9 | 99 | J.ロレンソ | ヤマハ | 2'21.687 |
10 | 4 | A.ドヴィツィオーゾ | ドゥカティ | 2'22.420 |
11 | 41 | A.エスパルガロ | スズキ | 2'25.285 |
12 | 43 | ジャック・ミラー | 2'18.531 | |
13 | 76 | L.バズ | ドゥカティ | 2'18.552 |
14 | 9 | D.ペトルッチ | ドゥカティ | 2'18.657 |
15 | 44 | P.エスパルガロ | ヤマハ | 2'18.871 |
16 | 22 | A.ロース | ヤマハ | 2'18.900 |
17 | 6 | S.ブラドル | アプリリア | 2'19.115 |
18 | 8 | H.バルベラ | ドゥカティ | 2'19.125 |
19 | 19 | A.バウティスタ | アプリリア | 2'20.299 |
20 | 68 | Y.ヘルナンデス | ドゥカティ | 2'21.255 |
21 | 53 | ティト・ラバト | 2'21.774 |
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 22 | サム・ロース | KALEX | 2'26.740 |
2 | 5 | ヨハン・ザルコ | KALEX | +0.399 |
3 | 94 | ジョナス・フォルガー | KALEX | +0.762 |
4 | 73 | アレックス・マルケス | KALEX | +0.766 |
5 | 55 | ハフィズ・シャーリン | KALEX | +1.223 |
6 | 21 | フランコ・モルビデリ | KALEX | +1.307 |
7 | 32 | アイザック・ビニャーレス | TECH 3 | +1.324 |
8 | 7 | ロレンソ・バルダッサーリ | KALEX | +1.591 |
9 | 24 | シモーネ・コルシ | SPEED UP | +1.914 |
10 | 12 | トーマス・ルティ | KALEX | +1.971 |
11 | 30 | 中上貴晶 | KALEX | +2.186 |
12 | 52 | ダニー・ケント | KALEX | +2.190 |
13 | 60 | フリアン・シモン | SPEED UP | +2.312 |
14 | 11 | サンドロ・コルテセ | KALEX | +2.333 |
15 | 44 | ミゲル・オリベイラ | KALEX | +2.433 |
16 | 10 | ルカ・マリーニ | KALEX | +2.447 |
17 | 97 | チャビ・ビエルゲ | TECH 3 | +3.001 |
18 | 2 | イェスコ・ラフィン | KALEX | +3.874 |
19 | 40 | アレックス・リンス | KALEX | +4.449 |
20 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | +4.571 |
21 | 87 | レミー・ガードナー | KALEX | +4.633 |
22 | 19 | ザビエル・シメオン | SPEED UP | +4.651 |
23 | 23 | マルセル・シュローター | KALEX | +4.806 |
24 | 70 | ロビン・マルホウザー | KALEX | +5.596 |
25 | 49 | アクセル・ポンス | KALEX | +6.084 |
26 | 27 | イケル・レクオナ | KALEX | +7.037 |
27 | 54 | マティア・パシーニ | KALEX | +7.344 |
28 | 14 | ラタパーク・ウィライロー | KALEX | +7.612 |
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 21 | F.バグナイア | マヒンドラ | 2'33.642 |
2 | 33 | エネア・バスティアニーニ | +0.106 | |
3 | 64 | B.ベンドスナイダー | KTM | +0.352 |
4 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | +0.741 | |
5 | 41 | B.ビンダー | KTM | +0.744 |
6 | 36 | J.ミル | KTM | +0.837 |
7 | 95 | ジュール・ダニーロ | +0.962 | |
8 | 88 | J.マルティン | マヒンドラ | +1.005 |
9 | 8 | N.ブレガ | KTM | +1.027 |
10 | 48 | L.ダラ・ポルタ | KTM | +1.111 |
11 | 55 | A.ロカテリ | KTM | +1.173 |
12 | 44 | アーロン・カネット | +1.278 | |
13 | 6 | M.エレーラ | KTM | +1.452 |
14 | 19 | G.ロドリゴ | KTM | +1.494 |
15 | 84 | ヤコブ・コーンフェール | +1.527 | |
16 | 89 | カイルール・イダム・パウィ | +1.624 | |
17 | 17 | J.マクフィー | プジョー | +1.694 |
18 | 9 | ホルヘ・ナバロ | +1.946 | |
19 | 76 | 尾野弘樹 | +2.009 | |
20 | 16 | A.ミニョ | KTM | +2.179 |
21 | 20 | F.クアルタラロ | KTM | +2.180 |
22 | 11 | リビオ・ロイ | +2.523 | |
23 | 65 | P.エッテル | KTM | +2.612 |
24 | 7 | アダム・ノロディン | +3.022 | |
25 | 4 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | +3.200 | |
26 | 42 | M.ラミレス | マヒンドラ | +3.289 |
27 | 40 | D.ビンダー | マヒンドラ | +3.394 |
28 | 58 | J.ゲバラ | KTM | +3.500 |
29 | 24 | 鈴木竜生 | マヒンドラ | +3.925 |
30 | 77 | L.ペトラルカ | マヒンドラ | +4.223 |
31 | 43 | S.バルトリーニ | マヒンドラ | +4.567 |
32 | 12 | A.アレナス | プジョー | +5.063 |
33 | 3 | F.スピラネッリ | マヒンドラ | +5.107 |
34 | 62 | S.マンツィ | マヒンドラ | +8.024 |
35 | 53 | M.ベゼッキ | マヒンドラ | +8.781 |
カル・クラッチロー(MotoGP ポールポジション)
「みんなで一生懸命がんばってきたので、ウエットコンディションのこの結果にはそれほど驚いていません。ドライでもウエットでもペースはよくて、レースウイークを通していい感触がありました。今日はHondaのためにいくつかテストを行いました。予選ではハードタイヤを使ったので、フロントタイヤの温度を上げるために全力でプッシュしました。ファステストラップを出したときは、3秒のリードを築いたし、雨がだんだんひどくなってきていたので、それからはあまりリスクを負わないようにしました。最終ラップで転倒したくなかったし、限られた時間でこのような結果が出せてうれしいです。LCR Hondaにとっても、いい結果になりました。パドックの中で一番がんばっているチームの1つです。文句をいうこともなく、僕にフィードバックしてくれます。だから、今日は、彼らの仕事に報いることができてとてもよかったです。イギリスグランプリでポールポジションを獲得できたことを誇りに思います。レースは長く難しいと思いますが、ベストを尽くします」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 4番手)
「今日の結果はうれしいです。路面コンディションは非常に難しくて、とても滑りやすいものでした。グリップもあまりよくなくて、リアタイヤはあまり温まりませんでした。特に予選の大雨のときは温度が上がりませんでした。しかし、周回するごとに温度も上がりペースも上がったので、最後は4番グリッドを獲得することができました。決勝に向けてポジティブです。いいスタートを切って、トップグループに追いついて、いいリズムを見つけたいです。どんな天気になるかはわかりませんが、できる限りいい成績を残したいです。また、今日タイトルを獲得したトニー・ボウにおめでとうと言いたいです。彼のことはよく知っています。いい友達です。とてもうれしいです。彼からはとても多くのことを学びました。彼はとても特別な存在で、20回目のタイトル獲得となりました。今はその瞬間を楽しんで欲しいです」
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「ドライでもウエットでも感触はとてもよかったのですが、雨に向けてセットアップを少し変えたら、思ったようにはうまくいきませんでした。Q2では、リアタイヤをうまくグリップさせられず、FP4のような自信もありませんでした。でもプッシュしていい周回をしようとしました。そして最後のラップを走ろうというときに転倒してしまいました。でも全体的に感触はとてもいいので満足しています。明日は前のセットアップに戻して走ります。そして、トライアル世界選手権で20度目のタイトルを獲得したトニー・ボウにこの場を借りておめでとうと言いたいです。勝ち続けるという野心と熱意を感じます。個人的にもよく知っています。すばらしい選手です。とてもうれしいです」
ジャック・ミラー(MotoGP 12番手)
「Q2に進むことができてうれしかったのですが、そのセッションでのパフォーマンスには満足していません。2レースに欠場してマシンに乗りましたが、感触は全体的にいいものでした。Honda RC213Vに乗るのは最高の気分です。すべてのセッションで力強い感触があり、ドライではペースを上げていくことができました。Q1、Q2はウエットコンディションになりましたが、もっといい結果を出したかったです。転倒の理由は、リアタイヤが十分温まらなかったからです。一番大事なことはグリッドに立てるということです。予選では痛み止めの注射を腕に打たなければなりませんでしたが、明日は完走できることを願っています」
ティト・ラバト(MotoGP 21番手)
「ドライも完全ではありませんでしたが、ウエットコンディションも難しい走りを要求されました。FP4では軽い転倒をしてしまいました。どちらかといえば、ウエットの方が、ドライの時よりもいい感触がありました。それでQ1では、路面が少し乾き始めたときにタイムを出すことができました。朝のウォームアップセッションでいい仕事ができるように集中し、力強いレースができるように準備したいです」