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MotoGP

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August 28/29/30 2015 MotoGP British Grand Prix

イギリスGP イギリスGP

イギリスGPプレビュー

第12戦イギリスGPが、8月28日(金)~30日(日)の3日間、ノーザンプトン郊外のシルバーストーン・サーキットで開催されます。後半戦のスタートとなった第10戦インディアナポリスGPと第11戦チェコGPの2連戦に続いての開催は3年連続。シルバーストーンで開催されるのは、これで6年連続となります。

イギリスGPプレビュー

イギリスGPは、1949年から1976年までは「Tourist Trophy」として、マン島の公道コースで開催されていました。マン島は、Hondaが世界に初挑戦した舞台で、最高峰クラスでは、1966年と67年にマイク・ヘイルウッドが優勝しています。その後、77年~1986年の10年間はシルバーストーンへと舞台を移し、84年にはランディ・マモラ、85年にはフレディ・スペンサー、そして86年にワイン・ガードナーと、グランプリの歴史に名前を刻む名選手たちが、Hondaのマシンで優勝しました。

87年~2009年の23年間は、ドニントンパークで開催されました。そして、2010年には再び、コースの全面改修を終えたシルバーストーンで、グランプリが開催されるようになりました。

シルバーストーンは、一周5.900km。現在、グランプリが開催されているサーキットでは、最も長いコースです。アベレージスピードは時速175km前後であり、イタリアGPの開催地であるムジェロ、オーストラリアGPが行われるフィリップアイランドと並び、屈指の高速サーキットです。過去5度の大会でのHonda勢は、11年にケーシー・ストーナーが、昨年はマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が優勝しました。

シルバーストーンでマルケスは、10年に125ccクラスで優勝、12年にはモト2クラスで3位になりました。MotoGPクラスにステップアップした13年は2位。そして昨年の大会で優勝しています。シルバーストーンは不安定な天候になることが多く、選手たちを悩ませます。マルケスは過去5年の大会で、12年を除いてポールポジション(PP)を獲得してきました。シーズン中盤に入って上り調子のマルケスが、持ち前のスピードを発揮できる条件がそろえば、大会2連覇に期待が膨らみます。

前戦チェコGPのフリー走行で、フロンフォークのオイル漏れという不運のトラブルで転倒を喫したダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)。その転倒で左足を痛め、予選9番手、決勝5位という不本意な結果に終わりましたが、今大会はその雪辱に挑みます。1週間のインターバルで足の状態もかなり回復しているだけに、第9戦ドイツGP以来の表彰台獲得と、マルケスとの1-2フィニッシュが期待されます。

ペドロサは、シルバーストーンでは12年と13年に3位表彰台に立っています。昨年は4位で表彰台を逃していますが、今年はシルバーストーンでの3度目の表彰台と、シルバーストーン初制覇に挑みます。

現在総合9位のカル・クラッチロー(LCR Honda)が、ホームグランプリに闘志を燃やしています。今年は第3戦アルゼンチンGPで表彰台に立っていますが、それ以来、表彰台への登壇がありません。フリー走行、予選のスピードを決勝につなげられず、フラストレーションのたまるレースが続いていますが、今大会は地元ファンの声援を受けて、今季2度目の表彰台と、MotoGP初優勝に挑みます。

クラッチロー同様にホームグランプリを迎える総合14位のスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)にとっても、気合満点の大会となります。レディングは、ドニントンパークで開催された08年のイギリスGPの125ccクラスにおいて、史上最年少記録で優勝を果たしています。13年にはMoto2クラスで優勝。MotoGPクラスにスイッチした昨年は予選11番手、決勝10位でした。今年は、第7戦カタルニアGPの7位を上回るベストリザルトに挑みます。

Hondaのオープン車「RC213V-RS」で挑む4選手も、今季ベストを目指します。総合18位につけるジャック・ミラー(LCR Honda)は、MotoGPクラスでは初のトップ10フィニッシュを目指します。総合21位のニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)は、昨年はケガで欠場しているため、2年ぶりのイギリスGPとなります。今年はマシンのセットアップに苦しんでいますが、今大会は今季初のシングルフィニッシュを狙います。

ヘイデンのチームメートであるユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)は、ホームグランプリでベストリザルトを狙います。シーズン中盤戦に入って、マシンのパフォーマンスを引き出してきているラバティ。目標はオープン・カテゴリーでのトップフィニッシュです。前戦チェコGPで4戦ぶりに復帰したカレル・アブラハム(AB Motoracing)は、初のポイント獲得に挑みます。

Moto2クラスは、総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が、今季6度目のPPと5勝目を狙います。昨年の大会ではPPを獲得したものの、決勝は4位に終わりました。今年はPPを獲得した大会で4勝、2位が1度というリザルトを残しているだけに、予選の仕上がりが注目されます。今年のザルコは、第2戦アメリカズGPから10戦連続で表彰台に立つ安定した走りを見せています。11戦を終えて総合2位のティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)に79点差。念願のチャンピオン獲得に向けて、大きなリードを築いています。

昨年の大会を制している総合2位のラバトは、大会2連覇と今季2勝目に挑みます。総合3位のアレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)は、Moto3クラスでは、13年に2位、14年に優勝しています。今年はMoto2クラスのルーキーながら、1勝を含む6度の表彰台で総合3位。得意とするコースだけに、今大会の走りが注目されます。

昨年のMoto3チャンピオンのアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、前戦チェコGPで今季ベストの4位でチェッカーを受けました。ようやく調子が出てきたマルケスの走りに注目です。中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、おととしの大会で優勝争いに加わっている得意のコースだけに、今季ベストリザルトを狙います。チームメートのアズラン・シャー・カマルザマンは、インディアナポリスGPでベストリザルトの11位となったものの、チェコGPでは23位でした。今大会はその雪辱に挑みます。

Moto3クラスは、総合首位のダニー・ケント(LEOPARD Racing)が、ホームグランプリで今季6勝目を狙います。過去2戦は、満足のいく結果を残せていません。雨に翻ろうされた第10戦インディアナポリスGPでノーポイント。大集団の優勝争いとなった前戦チェコGPでは7位。その2レースで総合2位のエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)に先行を許し、ポイント差が45点に縮まっています。今大会は、地元ファンの声援の中で、再びポイント差を広げる意気込みです。一方、総合2位のバスティアニーニにとっては、今大会もケントとのポイント差を縮める戦いになります。

以下、総合5位にエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)、前戦チェコGPで初優勝を達成したニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)が総合7位に、総合8位にはルーキーのファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)、総合10位にホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)と、トップ10に6台のHonda勢が名を連ねています。前戦チェコGPで他車の転倒に巻き込まれてリタイアに終わった尾野弘樹(LEOPARD Racing)は、今大会はその雪辱と今季ベストを目指します。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 総合3位)
「ブルノでの週末は難しいレースとなりましたが、大事なチャンピオンシップポイントを獲得できました。シルバーストーンはあまり得意なサーキットではありませんが、サーキットの歴史を味わうことができますし、いつも熱い戦いになります。昨年の優勝を含めて、Moto2、MotoGPと、ここでは表彰台に立ってきました。今年も天候に恵まれて、これまでと同じような結果を出せることを願っています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合7位)
「チェコGPでは優勝争いに加われませんでしたが、5位でフィニッシュできました。左足首の調子はかなりよくなっていますが、まだ100%ではありません。でも、ブルノのときほど痛みはありません。シルバーストーンは、以前は飛行場だったところで、平坦な高速サーキットです。切り返しが多く、高速コーナーと低速コーナーがあります。異なる条件を満たすセットアップを見つけるのが難しいサーキットです。天候を予測できないので、天候に合わせたセットアップが必要になります」

カル・クラッチロー(MotoGP 総合9位)
「ブルノは本当に残念な結果に終わりました。レースウイークを通じて、パッケージが完ぺきではありませんでした。ペースを維持するのが難しく、その結果、ミスをして転倒してしまいました。シルバーストーンはブルノとは違うサーキットです。経験があり、もちろんホームグランプリです。セッティングでも、解決策を見つけられるのではないかと期待しています。そして、いい結果を出したいです」

スコット・レディング(MotoGP 総合14位)
「シルバーストーンは特別なレースです。Moto2クラスで優勝経験がありますし、イギリスのファンのサポートは最高です。今年は難しいレースが続いているので、どんなレースができるのか分かりません。第2戦アメリカズGPや第9戦ドイツGPのように、マシンがうまく機能するかもしれないですし、いい状態を見つけられず、苦しいレースになるかもしれません。いずれにしても、シルバーストーンでの目標は今季のベストリザルトを出すことです。モチベーションは上がっています。また、地元ファンのサポートもそれを後押ししてくれると思うので、すべてを引き出し、力強いパフォーマンスをしたいです」

ジャック・ミラー(MotoGP 総合18位)
「シルバーストーンでは、ほかのサーキットと異なるプランが必要になります。今年は、ソフトタイヤでもリアがスピンする問題がありますが、シルバーストーンは高速サーキットで、ギアリングがロングになるので、それほど問題にはならないと思います。ブルノではとても大変でした。そして、フロントエンドのフィーリングも改善しなければなりません。今回のレースでは、さらによくなることを願っています」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 総合21位)
「シルバーストーンはすばらしいサーキットであり、イギリスGPは最高のイベントの一つです。このサーキットは大好きです。大きくて幅も広く、MotoGPマシンでのびのびと走れます。昨年は出場できず残念でしたが、それだけに今年はモチベーションが上がっています。シルバーストーンの唯一の難点はバンピーだということ。どこにバンプがあるのかを早く把握して、それを避ける必要があります。路面温度はセッションごとに変わります。そのため、タイヤの選択が難しくなります。日曜日に向けての準備はできています。シルバーストーンではいい思い出があります。2011年のレースでファステストラップを出しました。今回も高いレベルのパフォーマンスができることを願っています」

ユージン・ラバティ(MotoGP 総合22位)
「とても楽しみです。ホームレースだからというだけでなく、大好きなサーキットのうちの一つだからです。シルバーストーンは速く、流れるようなサーキットで、走っていて楽しいです。自分のスタイルによく合っていると思います。しかし、これまでのレースよりも気温が下がると思うので、慎重にならなければなりません。特に午前中のプラクティスセッションは気をつけなければなりません。過去2レースは残念な結果でしたが、今大会は完走して自己ベストを出すことが目標です」

カレル・アブラハム(MotoGP ノーポイント)
「ブルノで復帰しましたが、思うような速さでは走れませんでした。ケガをしている左足は痛く、レースウイークを通して悪化してしまいました。あれから1週間のインターバルがあったので、シルバーストーンではブルノほど障害にならないことを願っています。まだ100%ではありませんが、今回もできる限りプッシュしてベストを尽くします」

ヨハン・ザルコ(Moto2 総合1位)
「ここまでマシンの感触はよく、とても楽しく走っています。今年はここまで4勝できました。ポイントでもアドバンテージを築くことができましたが、なにが起こるか分からないので、これまで通り集中しなければなりません。チームはすばらしい仕事をしています。毎週とてもいいマシンに仕上げてくれます。シルバーストーンでも、いつものようにがんばります。スピードをキープするためにも、コース上のバンプの場所を覚えるなど、レースに向けてできる限りの準備をしたいです」

ティト・ラバト(Moto2 総合2位)
「シルバーストーンは大好きなサーキットです。全力で準備をしたいです。ドイツ、インディアナポリスと厳しいレースが続きましたが、前戦チェコGPではトップグループにカムバックできました。今週も優勝争いにチャレンジできると思っています。チャンピオンシップでは思うように戦えていません。ヨハンに大きなリードを築かれていますが、一生懸命戦って、常に200%で取り組みたいです」

アレックス・リンス(Moto2 総合3位)
「シルバーストーンから最終戦まで200%で取り組みたいです。ここ数戦は、初日からいい走りができており、それが決勝につながっています。今年は、チームも僕も、毎戦、経験を積んでいます。シルバーストーンで優勝するのは難しいですが、できるように努力します」

中上貴晶(Moto2 総合15位)
「後半戦に入って、インディアナポリス、チェコといい走りができるようになってきました。しかし、決勝ではオープニングラップでポジションを落とし、それがリザルトに大きく影響しました。インディアナポリスもチェコも序盤にポジションを落とした理由ははっきりしているので、今回は、そういうことがないよう、フリー走行と予選での走りを決勝につなげたいです。2年前の大会ではスコットと優勝争いをしました。今年もいいレースができるようにがんばります」

ダニー・ケント(Moto3 総合1位)
「ホームグランプリなので、とても楽しみです。そして、チャンピオンシップをリードして迎えることができたので、雰囲気はすばらしいものになると思います。忙しい週末になると思いますが、準備はできています。シルバーストーンはとても楽しいサーキットです。流れるような走りができる高速サーキットを、Hondaのマシンで走るのが楽しみです。この2レースで、(エネア)バスティアニーニに21ポイントを詰められたので、一生懸命取り組み、チャンピオンシップでのリードを再び広げられるようにがんばらなければなりません。この挑戦が楽しみです」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 総合2位)
「昨年、一目見てシルバーストーンのサーキットが大好きになりました。予選でいい結果を出し、すばらしいレースができました。優勝まであと少しのところだったので、3位という結果は悔しかったです。今年もまたいい戦いをしたいですし、チャンピオンシップリーダーのケントとの差を縮めることが目標です。彼にとってはホームレースになります。とても速いと思いますが、僕もがんばります。すべてのチャンスを生かしたいです」

エフレン・バスケス(Moto3 総合5位)
「シルバーストーンはとても重要なレースになります。目標はいい結果を持ち帰ることです。なぜなら、昨年はここで転倒しているからです。今年は完走したレースでワーストリザルトは5位と、いいレベルの走りができています。今大会も一生懸命取り組んで、前回のブルノのように優勝争いに加わりたいです。天候がどうなるか分かりませんが、どんな天候になっても、どんなバトルでも、トップグループで戦う自信があります」

ファビオ・クアルタラロ(Moto3 総合8位)
「ブルノでは思うような結果を出せなかったので、シルバーストーンには全力で挑みたいです。マシンのいいセットアップを見つけるためには、シーズンで最も長いサーキットを早く学ばなければなりません。いつもはシミュレーターやビデオゲーム、過去のビデオでサーキットを学びます。シルバーストーンはとても長いので学ぶのが難しいサーキットです。ですが、難しいシケインやバンピーだったブルノほど難しくはないと思います」

尾野弘樹(Moto3 総合22位)
「前戦チェコGPは難しいサーキットでしたが、自分の走りに合っていましたし、すごく楽しみにしていました。決勝は、スタート直後の3コーナーで後続のマシンと接触の末に転倒。右足の甲を骨折しました。バルセロナで手術をして今大会に挑みますが、完走を目標に全力で挑みます。長いストレートが続くので、どんなレースができるか楽しみにしています」