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激戦クラスの王者には6勝を挙げたエスパルガロが輝く
日本人ライダー中上貴晶は3度のポールポジションを獲得して躍進

Hondaのワンメイクエンジンで競われるMoto2クラスは、全17戦で勝利を挙げたライダーが6人生まれ、前年ランキング2位のポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)が6勝を挙げて、混戦を極めたクラスの王者に輝きました。また、Moto2クラス2年目となった中上貴晶(Italtrans Racing Team)は3度のポールポジション(PP)獲得に加え、5戦で表彰台に上がり、2010年のMoto2クラス創設以来、日本人としては最高位となる8位に入りました。ほかにも、注目を集めたIDEMITSU Honda Team Asiaは、全17戦でリタイアがわずか1度と、参戦初年度とは思えない走りをみせました。

ナイトレースで争われた開幕戦カタールGP、その予選で、中上は前年に記録した最高位グリッドに並ぶ2番手につけます。決勝では序盤からトップに立ってレースをリード。後半にかわされたものの3位に入り、グランプリ初表彰台を獲得しました。

2012年はマルケスが圧倒的な強さをみせたMoto2クラスですが、13年は開幕から4戦を終えた段階で、4人の別々のレース優勝者が誕生し、混戦状態の中でスタート。中上は優勝には手が届かないものの、初PPを獲得した第4戦フランスGPを筆頭に、次戦のイタリアGPを含めて5戦連続でフロントローに並ぶ速さを披露します。チャンピオン争いでは、第4戦、第5戦を連勝したスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)が頭一つ抜け出します。

ところが、開幕戦を制していたエスパルガロが、第6戦、第7戦と連勝し、前半戦の締めくくりとなる第8戦を終えた時点で、レディングに23点差まで詰め寄ります。

およそ1カ月のサマーブレイクを挟み、後半戦が幕を開けると、中上がさらに成長した姿をみせます。第10戦インディアナポリスGPでは、終盤までトップ争いを繰り広げて自身最高の2位。さらに第11戦、第12戦では連続PP獲得と波に乗り、第10戦から4戦連続で2位表彰台に立ち、ランキングを一気に5位まで上げます。タイトル争いでは、首位のレディングがエスパルガロとの点差をキープし、終盤戦を迎えました。

チャンピオン争いの転機となったのは第16戦オーストラリアGP。ランキング首位のレディングが予選での転倒により左手首を骨折して決勝を欠場。エスパルガロはここで順当に勝利を収め、ランキングでレディングを逆転し、続く日本GPも制したことで、1戦を残してチャンピオン獲得を決めました。

また、アジアにおける二輪レースの活性化を目指して結成されたIDEMITSU Honda Team Asiaは、第12戦まで高橋裕紀、以降はアズラン・シャー・カマルザマンがライダーを務め、ポイント獲得まであと一歩に迫る走りを何度もみせて健闘しました。

2013 ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
1ポル・エスパルガロKALEX26525-16-13252516131382516202525-
2スコット・レディングKALEX2252011202525132091682510139--1
3エステベ・ラバトKALEX21672025-320113259131620258-11
4ミカ・カリオKALEX1881116-2011713492510711139202
5ドミニク・エージャーターSUTER15813138136816711311113111086
6トーマス・ルティSUTER155--5-7168103161613-1620169
7ニコラス・テロールSUTER15022511-20---4105625-71025
8中上貴晶KALEX14916-13--11-62020202058-73
9ヨハン・ザルコSUTER14141041116910581199910--16
10ジョルディ・トレースSUTER128539-10-725663110716-20
11シモーネ・コルシSPEED UP108913596-201077--513-13
12ザビエル・シメオンKALEX90641016--9875-8---134
13フリアン・シモンKALEX8110--8-16135-4486-115
14アレックス・デ・アンジェリスSPEED UP8188278-1112-22--11910
15マティア・パシーニSPEED UP58-9110-5---2657--67
16マルセル・シュローターKALEX3835634-3-1--342-4-
17ランディ・クルメンナッハSUTER22---61105----------
18トニ・エリアスKALEX22177-5----11------
19サンドロ・コルテセKALEX22---42-22----6-51-
20マイク・ディ・ミリオMOTOBI19-6-9-4-----------
21アンソニー・ウエストSPEED UP19--------------658
22ダニー・ケントTECH 316---1-3---4--143--
23リカルド・カルダスSPEED UP9-2-----------34--
24ルイス・ロッシTECH 36---2--4----------
25アクセル・ポンスKALEX6-----2-1-------3-
26ジノ・レイFTR4--------------22-
27アレックス・マリネラレナKALEX2------------2----
28ハフィズ・シャーリンKALEX1-------------1---
29ドニ・タタ・プラディタSUTER1--------------1--

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
1KALEX3922520252525252516252525252025252511
2SUTER2971325111320161625111616132516201625
3SPEED UP1499941096620107757513913
4MOTOBI18-5-9-4-----------

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選手紹介

チーム名 ゼッケン ライダー 年齢 国籍 2013年の戦績 フォトギャラリー
イデミツ・ホンダ・チーム・アジア
(IDEMITSU Honda Team Asia)
25 アズラン・シャー・カマルザマン
(Azlan Shah Kamaruzaman)
28 マレーシア アジアロードレース選手権 チャンピオン
Moto2 参戦
イタルトランス・レーシング・チーム
(Italtrans Racing Team)
30 中上 貴晶
(Takaaki Nakagami)
20 日本・千葉県 Moto2 8位
タイ・ホンダ・PTT・グレッシーニ・モト2
(Thai Honda PTT Gresini Moto2)
10 ティティポン・ワロコーン
(Thitipong Warokorn)
24 タイ Moto2 参戦

イデミツ・ホンダ・チーム・アジアIDEMITSU Honda Team AsiaRIDERS

アズラン・シャー・カマルザマン #25

アズラン・シャー・カマルザマン

Azlan Shah Kamaruzaman

生年月日:1984年10月1日
国籍:マレーシア

1984年生まれ。マレーシア出身。2003年からマレーシア・カブプリックス選手権(ノービスクラス)に参戦を開始。2006年に総合2位となると、翌07年にはエキスパートクラスに参戦し、総合4位となりました。

2008年からはアジアロードレース選手権(ARRC)にも出場し、初参戦ながら総合3位に入ります。2010年にも総合3位となり、11年には鈴鹿4時間耐久ロードレースにモハメド・エミール・フィダウス・ビンハサンとのコンビで出場。海外チームとして、鈴鹿4耐初優勝を飾ります。

12年はARRCに参戦しながら、7月には鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)に出場し25位。続く13年7月の鈴鹿8耐では6位入賞を果たし、MotoGPには第13戦からIDEMITSU Honda Team Asiaより参戦を開始しました。

主な戦績

2003 マレーシア・カブプリックス選手権(ノービス) 8位
2004 マレーシア・カブプリックス選手権(ノービス) 4位
2006 マレーシア・カブプリックス選手権(ノービス) 2位
2007 マレーシア・カブプリックス選手権(エキスパート) 4位
2008 マレーシア・カブプリックス選手権(エキスパート) 5位
アジアロードレース選手権 3位
2009 アジアロードレース選手権 5位
2010 マレーシア・カブプリックス選手権(エキスパート) 5位
アジアロードレース選手権 3位
2011 アジアロードレース選手権 2位
鈴鹿4時間耐久ロードレース 優勝
2012 アジアロードレース選手権 4位
鈴鹿8時間耐久ロードレース(1000cc) 25位
マレーシア・カブプリックス選手権(CP130cc) チャンピオン
2013 アジアロードレース選手権 チャンピオン
鈴鹿8時間耐久ロードレース(1000cc) 6位
世界選手権 Moto2 参戦