round 3

June 11 2011 MotoGP AirAsia British Grand Prix 第6戦 イギリスGP
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ストーナー今季4度目のPP獲得。シモンチェリ2番手。Honda勢が好グリッドから決勝に挑む

2011年6月11日(土)・予選  会場:シルバーストーン・サーキット  天候:晴れ、ときどき曇り  気温:17℃
コースコンディション:ドライ

第6戦イギリスGPの予選は、フリー走行で好調な走りを見せたケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が、予選でも快速ラップを刻み、2戦ぶり今季4度目のPPを獲得しました。ストーナーは、初日に行われた2回のフリー走行で完ぺきな走りを見せると、2日目午前中に行われたフリー走行でもライバルを圧倒。ソフトタイヤを装着しての予選のアタックでも、見事、首位をキープしました。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • 青山博一青山博一
  • トニ・エリアストニ・エリアス
  • マルコ・シモンチェリ(左)、ケーシー・ストーナー(右)マルコ・シモンチェリ(左)、ケーシー・ストーナー(右)

前戦カタルニアGPでは、ソフトタイヤを装着してのアタックが決まらずPPを逃すも、決勝ではハイペースを刻んで優勝しています。今大会は、ハードタイヤでのロングランも順調で、ソフトを履いての予選アタックも決まり、万全の状態で決勝に挑むことになります。フランスGP、カタルニアGPと2連勝中のストーナー。3連勝と今季4勝目の期待が膨らみます。

ストーナーに続いてマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)が2番手につけました。シモンチェリはフリー走行、予選と、何度もストーナーのタイムをブレイク。前戦カタルニアGPに続いて2度目のPP獲得が期待されましたが、わずか0.188秒届きませんでした。しかし、第3戦ポルトガルGPから4戦連続フロントローを獲得、念願の初表彰台に向けて絶好のグリッドを得ました。前戦カタルニアGPでは念願の初PPを獲得するも、スタートの失敗が影響して6位という悔しい結果に終わったシモンチェリ。今大会はその苦い教訓を生かし、初表彰台を獲得する意気込みにあふれています。

2戦ぶり今季2度目のフロントロー獲得を狙ったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、し烈なアタック合戦で5番手に終わり、2列目から決勝に挑みます。しかし、フリー走行から予選にかけてセットアップが進み、ロングランではトップグループに加われるラップタイムを刻みました。ドヴィツィオーゾは本番に強い選手だけに、2列目からの追い上げに期待が膨らんでいます。

初日13番手と苦戦の青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)はセットアップが進み、11番手。「順位はよくないけれど、マシンの状態はよくなりました」と、決勝では追い上げのレースに挑みます。トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)は、転倒した影響もあって14番手でしたが、初日のウエットコンディションで復調を感じさせる走りを見せているだけに、雨が予想される決勝では追い上げが期待されます。ドライでもウエットでも好走を見せたHonda勢。今大会の活躍に注目が集まっています。

Moto2クラスは、マルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)が今季初PPを獲得。ホームGPに闘志を燃やすスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)が2番手。開幕から5戦連続PPを獲得して総合首位のステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)が3番手につけました。今大会はトップから1秒差以内に6台と、タイム差の大きい予選となりました。しかし、ロングコースだけにタイムの上がり方も大きく、決勝ではスリップを使い合っての激戦が予想されます。初日13番手の高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)は、2日目のセットアップが進まず、12番手。決勝は4列目から追い上げのレースに挑みます。

今大会は、Moto2クラス、MotoGP、125ccクラスの順で決勝レースが行われます。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP ポールポジション)「今週末は、すべてがとてもうまくいきました。天候が心配でしたが、ドライコンディションで予選を戦えたのはラッキーでした。明日は天気が悪そうです。しかし、どのセッションも、どんな天気でもいい走りができたので、自信はあります。セットアップは、バルセロナからあまり変えていません。今日の午後は、ハードタイヤでどれだけタイムが出せるのか、自分のペースがどのくらいなのか、もう少しエッジグリップを見つけられないか、といったようなことを知るためにも重要なセッションでした。その結果、トラクションもよくなり、すべてがうまくいきました。ポールポジション獲得に向けてセットアップとマシンのバランスを少し調整しましたが、ベストタイムをマークした周回は、何度かフロントを失うなど、バランスがあまりよくなかったようです。だからポールポジションを獲得できたのはラッキーでした。明日の天気がどうなるか様子を見たいです。このサーキットは大好き。そしてイギリスも大好き。シルバーストーンでレースを戦えることがとてもうれしい」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 2番手)「ポールポジションは獲得できなかったけれど、先週のカタルニアGPでのPPより、満足しています。なぜなら、バルセロナでは予選の最終ラップだけが速かったけれど、今回はハードタイヤでもソフトタイヤでもいいペースで走ることができたからです。今回はドライでも雨が降っても、速く走れる自信があります。明日のレースがすごく楽しみです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 5番手)「午前のプラクティスに比べたら、マシンはとてもよくなったし、気持ちよく走ることができました。とくに、路面のギャップやサーフェスの違う路面でもうまくコントロールできるようになりました。予選では10周のロングランを行いましたが、ハードタイヤで2分3秒8を出すことができましたし、悪くないタイムでした。予選では全体的にタイムが上がり、いい状態を作ることができました。今日のデータを分析して、どこでタイムを詰められるのか考えたいです。明日は2列目からの発進。いいスタートと、前のライダーについていくことがとても大切になります」

青山博一(MotoGP 11番手)「ここは難しいサーキットです。昨年に大きな転倒をしているので、慎重になったこともあります。しかし、今日はセットアップが進んで、タイムも大幅に上げることができました。たしかに、11位という順位には満足していませんが、内容は悪くありませんでした。もう少しフロントの安定性がほしい。昨日よりはかなり攻める走りができるようになったのですが、タイムが上がったところで、同じ問題を抱えることになってしまいました。明日のウオームアップで、さらに限界を高めて決勝に挑みたいです」

トニ・エリアス(MotoGP 14番手)「今日は新しいサスペンションリンクを使って、少し前進することができました。しかし、予選で転倒したこともあって、メニューをすべては消化できませんでした。ケガをしなかったのはラッキーでした。転倒したのは、ハードタイヤで周回を重ねていて、少しプッシュしすぎてしまったからです。正直言って、まだまだ、ドライコンディションでは快適な感触ではありません。しかし、ウエットではいい方向性を見つけられたことがうれしい。明日のレースがウエットコンディションになることを願っています」

中本修平 | HRCチーム代表「ケーシーとマルコは昨日から好調でしたし、この2人のどちらかがPPを獲得してくれると確信していました。しかし、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)がPP争いに加わってきて、さすがにしぶとい選手だと感じました。明日の決勝も、フロントローに並んだ3人がトップグループを形成すると思います。この3人の戦いに、予選で思ったようにタイムを出せなかったアンドレアも加わってほしい。ケーシーは、どんなコンディションでも優勝争いに加わってくれるはずです。マルコは予選は速いけれど、決勝でまだ結果を残していないので、明日は表彰台に立ってほしい。アンドレアも本番に強い選手。スタートを決めれば表彰台争いに加われるはずです。明日の決勝は、Honda勢の3人が表彰台に立つことを願っています」

マルク・マルケス(Moto2 ポールポジション)「マシンに対して確実に自信が持てるようになってきました。このクラスでの初めてのポールポジションなので、すごくうれしいです。でももっと大切なのは、レースをしっかり走ることと、チャンピオンシップでポイントを獲得することです。ウオームアップで改善したいところは数カ所ありますが、ドライコンディションなら、いいレースができると思います。でも天気予報はあまりよくないので、もし雨が降れば、完走したい。そして、表彰台に上がれたらうれしいです」

スコット・レディング(Moto2 2番手)「今年は厳しいスタートでしたが、やっとフロントローに並べるようになりました。目標は1列目か2列目でした。それが2番手だったので、自信が回復しました。明日は完走して、いい結果を残したいです」

ステファン・ブラドル(Moto2 3番手)「セットアップがうまくいって、フロントローに並べました。予選はとても風が強くて、さらに黒い雲が近づいていたので、雨が降り始めたときのことを考えて、みんな急いでタイムを出していました。明日はベストを尽くして、速く賢いレースをしたいです」

高橋裕紀(Moto2 12番手)「昨日は走り込みを行い、今日はセットアップを進めました。しかし、フロントのフィーリングがよくなくて、なかなかタイムを上げられませんでした。フリー走行から予選にかけて、仕様の違うフロントフォークを試しました。それでフリー走行よりはよくなったのですが、トップグループを戦う状態にはほど遠い感じです。原因をつきとめて、明日のウオームアップでセッティングを進めたいと考えています」

予選

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127ケーシー・ストーナーHonda2:02.020
258マルコ・シモンチェリHonda+0.188
31J.ロレンソヤマハ+0.217
411B.スピーズヤマハ+0.657
54アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+1.192
617K.アブラハムドゥカティ+2.131
769N.ヘイデンドゥカティ+2.284
85C.エドワーズヤマハ+2.488
919A.バウティスタスズキ+2.500
1014R.デ・ピュニエドゥカティ+2.569
117青山博一Honda+2.899
128H.バルベラドゥカティ+3.144
1346V.ロッシドゥカティ+3.761
1424トニ・エリアスHonda+3.842
1565L.カピロッシドゥカティ+4.236
1635C.クラッチローヤマハ+5.891

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193マルク・マルケスSUTER2:08.101
245スコット・レディングSUTER+0.497
365ステファン・ブラドルKALEX+0.517
416ジュール・クルーゼルSUTER+0.822
53シモーネ・コルシFTR+0.875
651ミケーレ・ピロMORIWAKI+0.920
740アレックス・エスパルガロPONS KALEX+1.115
84ランディ・クルメンナッハKALEX+1.314
963マイク・ディ・ミリオTECH 3+1.426
1015アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+1.545
1171クラウディオ・コルティSUTER+1.555
1272高橋裕紀MORIWAKI+1.578
1354ケナン・ソフォーグルSUTER+1.610
1412トーマス・ルティSUTER+1.624
1535ラファエレ・デ・ロサFTR+1.702
1680アクセル・ポンスPONS KALEX+1.893
1776マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+1.968
1819ザビエル・シメオンTECH 3+1.976
1918ジョルディ・トレースSUTER+2.021
2034エステベ・ラバトFTR+2.119
2168ヨニー・ヘルナンデスFTR+2.161
2275マティア・パシーニFTR+2.211
2344ポル・エスパルガロFTR+2.413
2449ケブ・コフランFTR+2.450
2531カルメロ・モラレスMORIWAKI+2.464
2636ミカ・カリオSUTER+2.643
279ケニー・ノイズFTR+2.664
2838ブラッドリー・スミスTECH 3+2.703
2953バレンタン・ドゥビーズFTR+2.819
3021ハビエル・フォレスSUTER+2.867
3177ドミニク・エージャーターSUTER+2.956
3214ラタパーク・ウィライローFTR+2.984
3329アンドレア・イアンノーネSUTER+3.234
3425アレックス・バルドリーニSUTER+3.298
3539ロベルティーノ・ピエトリSUTER+3.461
3613アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+5.382
3795マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+5.834
3896ナーセル・ハッサン・アル・マルキMORIWAKI+7.768

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
125M.ビニャーレスアプリリア2:14.684
218N.テロールアプリリア+0.036
35J.ザルコデルビ+0.582
47E.バスケスデルビ+0.600
511S.コルテセアプリリア+0.905
639L.サロンアプリリア+1.029
755H.ファウベルアプリリア+1.063
894J.フォルガーアプリリア+1.389
923A.モンカヨアプリリア+1.566
1033S.ガデアアプリリア+1.590