round 3

June 10 2011 MotoGP AirAsia British Grand Prix 第6戦 イギリスGP
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ストーナーが絶好のスタートを切って初日トップ
初表彰台を狙うシモンチェリが2番手と続いた

2011年6月10日(金)・1日目フリー走行  会場:シルバーストーン・サーキット
天候:曇り/雨  コースコンディション:ドライ/ウエット  気温:13℃

今季初の2連戦となるイギリスGP初日は、終日雲の多い天候となり、最高気温も13℃までしか上がらない寒い一日となりました。午前中はドライコンディションで行われましたが、午後になると断続的に雨が降り、3クラスともにウエットコンディションとなりました。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • 青山博一青山博一
  • トニ・エリアストニ・エリアス

その中で、2連勝中のケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が今大会もすばらしいスタートを切って、フリー走行1回目のドライ、2回目のウエットともにトップタイムをマークしました。ドライコンディションではセッション開始直後から首位に浮上すると、ライバルを圧倒。ウエットからハーフウエットと難しいコンディションとなった2回目の走行でも、目まぐるしく変化するコンディションに合わせて快調にラップを刻みました。今大会は不安定な天候が予想されるだけに、ストーナーにとっては貴重なデータを収集する一日となり、3連勝と今季4勝目に向けて大きく前進しました。

2番手にはマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)が続きました。午前中のセッションでは、快速ラップを刻むストーナーに及ばず、終始2番手でしたが、ウエットコンディションとなった午後のセッションでは何度も首位に浮上して好調をアピール。過去3戦連続でフロントロー獲得も、決勝ではまだ表彰台に立っていないだけに、今大会こそと闘志を燃やしています。

2年連続表彰台の期待が膨らむアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、ドライコンディションだった1回目のセッションではセットアップに集中して5番手。ウエットになった午後の走行では、トラクションコントロールのセッティングに苦戦して6番手と思うようにタイムを短縮できませんでした。しかし、問題点がクリアになっているだけに、2日目のタイム短縮とポジションアップは確実で、ストーナー、シモンチェリとともにフロントロー獲得が期待されます。

青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、ドライでもウエットでも苦戦する一日となりました。午前中は、ベースのセッティングのチェックからスタートしましたが、思うようにタイムを短縮できませんでした。ウエットコンディションになった午後の走行でもフロントのセッティングが決まらず、いいリズムを得ることができませんでした。

一方、前戦カタルニアGPからニューシャシーで走行しているトニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)は、今大会セットアップを大きく前進させることに成功しました。ドライコンディションだった午前中は14番手でしたが、ウエットコンディションとなった午後は10番手まで浮上。開幕戦から苦しい戦いを続けてきましたが、復活の兆しを感じさせる一日となりました。

Moto2クラスは、地元大会に闘志を燃やすスコット・レディング(Mark VDS Racing Team)がトップタイムをマーク。以下、1秒差以内に7台が続きました。シルバーストーンは1周5.902kmで、シーズンを通してもっとも長いサーキットです。さらにコンディションが不安定だったこともあり、いつものような混戦にはなりませんでした。それだけに、これからのセッションで大幅にタイムを上げる選手が続出することは確実で、2日目は厳しい予選が予想されます。前戦カタルニアGPで転倒した高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)は、2戦ぶりの表彰台に向け、ドライ、ウエットともに走り込みに専念して13番手でした。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP 1番手) 「コンディションが激しく変化しましたが、そういう状況でいい流れをキープすることができました。ドライ、ウエット、そしてハーフウエットと、一日でこれほど目まぐるしく変化することは珍しいですが、すべてのコンディションを経験することができました。全体的にマシンはよかったです。今日は2台のマシンを乗り比べましたが、ウエットコンディションではセットアップは順調に進みました。今週末は雨の予報なので、グリップとトラクションをもう少しよくしたいと思っています。コースコンディションは全体的にいいのですが、昔のセクションは水はけの悪いところが多く、路面が乾き始めて、スリックでも大丈夫かなと思っても、そういう部分はかなり濡れていました。今のところ、ウエットタイヤは問題ありません。ブリヂストンのタイヤにはやさしいコースなのだろうと思います。午後のセッションがそうでしたが、乾いていくコンディションでも、タイヤが完全にダメになることはありませんでした」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 2番手) 「今日の結果に満足していますが、ドライでもウエットでも、ストーナーは速かった。だから、その差を縮めるために仕事をしなければいけません。どちらのコンディションでも、最終セクターでタイムを落としているので、それをなんとかしなければなりません。全体的にはいいペースで走れたと思うし、よい一日でした。今回こそ、決勝では速く走りたいと思います。今日はイギリスのファンが両セッションで応援してくれたし、本当にうれしかったです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 5番手) 「昨年もそうでしたが、新しい部分と古いアスファルトの部分では水はけが違うので、午後のコンディションは難しかった。たとえば第1コーナーと第4コーナーはとても早く乾くけれど、第2と第3コーナーはまだ濡れているという状態で、感覚をつかむのに少し時間がかかりました。そのため、午後のセッションはトラクションコントロールのセットアップに苦戦しました。いままでと違うセッティングで走ることになり、その結果、タイムをロスする区間がありました。しかし、方向性は見えているし、明日は前進できると思います。できることなら、今朝のフリー走行1回目のようにドライコンディションでプラクティスを走りたいです。しかし天候が不安定なので、午後のセッションは決勝に向けて重要でした。レースでは同様のコンディションになるかもしれませんから」

青山博一(MotoGP 13番手) 「ドライコンディションだった午前中も決していい状態ではありませんでしたが、ウエットになった午後は、最後まで気持ちよく走ることができませんでした。フロントのフィーリングがなくて、ブレーキングがまるでだめでした。そのため、コーナリングと立ち上がりに影響しました。全体的にマシンの動きがナーバスなので、明日はこの改良に全力を尽くしたいと思います」

トニ・エリアス(MotoGP 14番手) 「今日は大きな変更を行いました。ウエイトをリアに移動させて、それに合わせてフロントフォークを調整しました。これでフィーリングがすごくよくなりました。しかし、路面コンディションがあまりよくなかったので、それ以上のテストができませんでした。中途半端なコンディションでした。明日はこのパッケージをドライコンディションでテストしたいと考えています。今日は自信を取り戻す一日になりました。ヘレスで雨が降ったときは、もっと大きな問題を抱えていました。どうやらウエットでは、いい方向性を見つけられたのかもしれません」

中本修平|HRCチーム代表 「ケーシーもアンドレアも、今回はギャップの吸収性に苦しんでいるので、タイムを詰めていくには、この問題を解消しなければなりません。しかし、今日はドライ、ウエットとコンディションが変わり、セットアップを進めるには難しい一日でした。ギャップの吸収性を上げることでブレーキングの安定性は増します。この数戦、ライダーからリクエストのあるタイヤのエッジグリップも上げていきたいと考えています。前回のカタルニアGPからベースのセッティングはそれほど変わっていません。この方向性でいい状態を作り上げていきます。いろいろと課題はありますが、今日はケーシーがまずまずのスタートを切りました。マルコも悪くありません。できることなら今回は、1-2-3を達成したいです。チャンスはあると思うし、全力を尽くします」

高橋裕紀(Moto2 13番手) 「去年、シルバーストーンは攻略できなかったので、今日はセッティングをあまりいじらず、走り込むことにしました。午前中は前後ソフトを履いて、前戦カタルニアの状態で走りました。午後はウエットからドライになったので、こういうコンディションの時のためにロングランをしてタイヤの状態を確かめました。タイヤは見た目もきれいだったし、もし、こういうコンディションになってもタイヤに問題はないと思いました。決勝に向けていいシミュレーションができました」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127ケーシー・ストーナーHonda2:03.748
258マルコ・シモンチェリHonda+0.659
31J.ロレンソヤマハ+1.008
469N.ヘイデンドゥカティ+1.030
54アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+1.162
635C.クラッチローヤマハ+1.259
711B.スピーズヤマハ+1.382
88H.バルベラドゥカティ+2.410
919A.バウティスタスズキ+2.526
1014R.デ・ピュニエドゥカティ+2.825
1117K.アブラハムドゥカティ+3.026
1246V.ロッシドゥカティ+3.327
137青山博一Honda+3.711
1424トニ・エリアスHonda+3.868
1565L.カピロッシドゥカティ+4.477
165C.エドワーズヤマハ+5.562

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
145スコット・レディングSUTER2:09.808
265ステファン・ブラドルKALEX+0.591
368ヨニー・ヘルナンデスFTR+0.702
43シモーネ・コルシFTR+0.782
54ランディ・クルメンナッハKALEX+0.925
693マルク・マルケスSUTER+0.942
738ブラッドリー・スミスTECH 3+0.947
815アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+1.618
916ジュール・クルーゼルSUTER+1.697
1019ザビエル・シメオンTECH 3+1.822
1171クラウディオ・コルティSUTER+1.855
1254ケナン・ソフォーグルSUTER+1.944
1372高橋裕紀MORIWAKI+2.114
1436ミカ・カリオSUTER+2.150
1576マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+2.177
1644ポル・エスパルガロFTR+2.229
1763マイク・ディ・ミリオTECH 3+2.230
1853バレンタン・ドゥビーズFTR+2.320
1949ケブ・コフランFTR+2.339
2040アレックス・エスパルガロPONS KALEX+2.347
2112トーマス・ルティSUTER+2.392
2277ドミニク・エージャーターSUTER+2.463
2351ミケーレ・ピロMORIWAKI+2.463
2429アンドレア・イアンノーネSUTER+2.487
2525アレックス・バルドリーニSUTER+2.725
2680アクセル・ポンスPONS KALEX+2.744
2734エステベ・ラバトFTR+2.803
2814ラタパーク・ウィライローFTR+3.012
2975マティア・パシーニFTR+3.116
3031カルメロ・モラレスMORIWAKI+3.180
3135ラファエレ・デ・ロサ FTR +3.512
3218ジョルディ・トレースSUTER+3.881
3321ハビエル・フォレスSUTER+3.962
349ケニー・ノイズFTR+4.550
3513アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+5.061
3695マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+6.028
3739ロベルティーノ・ピエトリSUTER+6.412
- 96ナーセル・ハッサン・アル・マルキMORIWAKI+10.093

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
15J.ザルコデルビ2:16.579
218N.テロールアプリリア+0.040
333S.ガデアアプリリア+0.459
425M.ビニャーレスアプリリア+0.800
523A.モンカヨアプリリア+1.319
67E.バスケスデルビ+1.567
711S.コルテセアプリリア+1.588
899D.ウェッブマヒンドラ+2.093
915S.グロツキーアプリリア+2.504
1039L.サロンアプリリア+2.698