round 2

April 2 2011 MotoGP Gran Premio bwin de Espana 第2戦 スペインGP
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ストーナー2戦連続PP。ペドロサ2戦連続2番手と、
Repsol Honda Teamの2人が今大会も好グリッドから決勝に挑む

開催日:2011年4月2日(土)・予選  会場:ヘレス・サーキット  天候:晴れときどき曇り  気温:26℃
コースコンディション:ドライ

スペインGPの予選は、今大会も好調な走りを見せるHonda勢のPP争いとなり、ケーシー・ストーナーが2戦連続PP。フリー走行2日目で首位に立ったダニ・ペドロサが僅差の2番手と、Repsol Honda Teamの2人がフロントローを獲得した。

  • ダニ・ペドロサ(左)、ケーシー・ストーナー(右)ダニ・ペドロサ(左)、ケーシー・ストーナー(右)
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • 青山博一青山博一
  • 高橋裕紀高橋裕紀

2戦連続PPを獲得したストーナーは、2日目午前中のフリー走行でセッティングに多くの時間を費やし2番手。午後の予選も引き続きセットアップに集中したが、セッション終盤にアタックを開始してトップタイムをマークした。ストーナーにとってヘレスは、これまで一度も優勝経験のないサーキットだが、今大会は初のスペインGP制覇の期待が寄せられる。

初日2回目のフリー走行でトップタイム。2日目3回目のフリーでもトップタイムをマークしたペドロサは、PP獲得のストーナーに、わずか0.158秒届かず、2戦連続で2番手だった。ペドロサは、開幕戦カタールGPで左腕に不調を訴えて3位に終わっていた。その原因は、昨年の日本GPで骨折した鎖骨のプレートが血管を圧迫していたためで、今大会終了後には手術を受けることになっている。そのため、今大会も不安を抱えての決勝となるが、地元ファンの期待に応える意気込みだ。

ストーナー、ペドロサに続き、フリー走行で3番手につけたマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)が5番手につけた。今大会は初日のフリー走行で4番手と好調なスタートを切り、2日目の走行で3番手に浮上した。予選では今季初のフロントローが期待されたが、アタックでミスをして5番手だった。しかし、前戦カタールGP以上の仕上がりというだけに、追い上げのレースに期待される。

初日のフリー走行で転倒を喫し、やや調子を落としていたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)だが、2日目は順調にセットアップを進め6番手、2列目を獲得した。開幕戦カタールGPでは表彰台にあと一歩の4位。今大会は今季初表彰台に闘志を燃やしている。

青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は10番手。今大会はセッション開始から積極的な走りで5番手に浮上した。さらにタイムを短縮しようとした中盤、右高速の11コーナーで転倒。その後、2号車に乗り換えてアタックするも、タイムを短縮できなかった。トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)は、セットアップが決まらず17番手だった。

Moto2クラスはステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)がPPを獲得。高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)、トーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)が僅差で続いた。今大会は40台が出場。PPから1秒差に9台。2秒差に26台という大接戦。決勝も厳しい戦いになりそうだ。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP ポールポジション) 「予選の結果はよかったけれど、完全に喜ぶことはできない。セッションすべてを使ってセットアップしたわりには、あまり改善されなかったし、時間をロスしてしまった。自分の理想のマシンのバランスを見つけるのが大変だった。フロントとリアの状態は少し改善された。でも両方が一緒に改善されることがなくて、少し残念だった。セッションの最後のアタックで、少しプッシュしすぎて、ブレーキングが少し遅れた。リアが浮いたのでブレーキをリリースしたのだが、スピードが出過ぎていた。しかし、エアフェンスにぶつかるのを避けることができてよかった。とにかくうれしい。再びポールポジションを獲得した。でも明日はレースをきちんとフィニッシュして、表彰台を狙って戦いたい。できることなら優勝したいけれど、スペイン人ライダーに勝つのは大変だと思う。彼らには地元ファンの応援があるから、負かすのはとても大変だ」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手) 「フロントローに並ぶことはとても重要だし、今日も2番手で予選を終えられてよかった。しかし決勝に向けて、もう少しセットアップを進めなくてはいけない。特にセクター3でタイムをロスしている。ブレーキングの安定性とコーナーの立ち上がりを改善したい。ここまでは、左肩にストレスを与えないよう、長い周回を避けていた。そのおかげで左腕に問題は出ていないが、決勝レースは厳しい戦いが待ち受けている。天気がどうなるかというのも心配だが、もし雨になれば、左腕にはよいかもしれない。いずれにしても、最後まで全力で走れるように願っているし、ベストを尽くしたい」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 5番手) 「最後のアタックをしているとき、9コーナーでオーバーランするミスを犯してしまい、それでピットに戻ってしまった。しかし、タイヤのグリップは十分だったし、もう一周、アタックしてみればよかった。フリー走行では1分39秒台で周回することができたが、午後の予選は、フリー走行ほどうまくいかなかった。みんな苦戦していたが、でも、最終的には、カタールよりいい状態に仕上がったと思う。今日のフリー走行のようなラップが刻めたら、きっと、いいレースができると思う」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 6番手) 「昨日、今日と難しいセッションが続いていたので、こうして2列目に並べてよかった。昨日は転倒したし、強風にも苦しんだが、今日はフロントのフィーリングを大幅に改善することができた。ヘレスのレースはいつも接戦になる。あまりグリップがよくないし、タイヤのスライドも激しい。ここでいい結果を残すのは、これからのシーズンを考えればとても重要だ。ここで自分たちのレベルを知ることも大事だ。昨日から今日にかけて前進できたことに満足している。しかし、ケーシーとダニに後れているし、その差をさらに縮められるように全力を尽くしたい」

青山博一(MotoGP 10番手) 「今日の予選は、走り出しは悪くなくて、順調にタイムを短縮することができた。その後、タイヤを交換してコースに戻ったら、チャターが出るようになった。しかし、もう少しいけそうだったのでペースを上げたところ、転んでしまった。そのときに左のヒザをひねってしまった。かなり痛みがあったが、とりあえず2号車で走った。しかしタイムを更新できなかった。転ぶまで5番手前後にいたし、転んだ周も最後まで走りきれれば、あと0.2か0.3秒は短縮できたはず。残念だった。今日は難しいコンディションだった。ヒザがかなり痛いので、明日が心配だ」

トニ・エリアス(MotoGP 17番手) 「午前中のフリー走行は、セッティングの方向性を見つけることができて、タイムも上がった。しかし午後の予選では、再びグリップに問題を抱え、スピニングも激しかった。とにかく、走るごとに違うセッティングにトライしている感じで、最終的によい状態を見つけることができなかった。ヘレスは大好きなサーキットなのに残念。明日の決勝に向けて、よい状態を見つけるためにベストを尽くしたい」

中本修平 | HRCチーム代表 「ケーシーがPP、ダニが2番手。そしてマルコとアンドレアが2列目に並んだ。結果だけを見ればよかったと思う。しかし、決勝に向けて決して万全ではない。ダニは左肩が完ぺきじゃないし、アンドレアはタイムが安定していない。ケーシーもこのサーキットを得意としているわけではないので、これからの長いシーズンを考えれば、勝ちにはこだわらないと思う。もちろん、カタールGPに続き、優勝を目標に全力を尽くすが、決勝に向けてもうひとがんばりしなければならない。このサーキットは、昨年優勝しているホルヘ(ロレンソ、ヤマハ)が強く、今回も安定したタイムを刻んでいる。かなり厳しい戦いが予想され、今日の予選結果で喜んではいられない。明日のウオームアップで最後の調整をして、予選結果をリザルトに反映できるようにしたい」

ステファン・ブラドル(Moto2 ポールポジション) 「カタールに続いて、すばらしい予選になった。昨日は風が強くて難しいコンディションだったが、今日はいい状態を見つけることができた。マシンもタイヤもよい状態だが、コース上で自分を待っているライダーが多くて、集中するのがとても難しかった。明日の天気が心配だが、どんな天気になってもベストを尽くしたい」

高橋裕紀(Moto2 2番手) 「昨日より路面のグリップが上がり、ペースを上げられた。しかし、前後のバランスがあまりよくなくて、その調整に時間がかかってしまった。最後まで完ぺきにならなかったので、明日のウオームアップでさらにセットアップをしたい。決勝は天候次第という感じだが、ドライでレースができたら、間違いなく優勝争いに絡めると思う。開幕戦カタールGPはセッティングを詰めきれず、レースでも余裕がなかった。今回は落ち着いてレースに挑めると思う」

トーマス・ルティ(Moto2 3番手) 「ここまではすべてが順調だった。マシンもタイヤも問題はなく、いいアベレージを刻めた。よい状態を作り出せたと思う。天候が下り坂だが、どんな天候になってもみんな同じ条件。とにかくベストを尽くすだけだ」

予選リザルト

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127ケーシー・ストーナーHonda1:38.757
226ダニ・ペドロサHonda+0.158
31J.ロレンソヤマハ+0.161
411B.スピーズヤマハ+0.633
558マルコ・シモンチェリHonda+0.729
64アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.952
714R.デ・ピュニエドゥカティ+1.135
85C.エドワーズヤマハ+1.138
935C.クラッチローヤマハ+1.262
107青山博一Honda+1.411
1169N.ヘイデンドゥカティ+1.418
1246V.ロッシドゥカティ+1.428
138H.バルベラドゥカティ+1.460
1421J.ホプキンススズキ+1.553
1565L.カピロッシドゥカティ+1.766
1617K.アブラハムドゥカティ+1.844
1724トニ・エリアスHonda+2.357

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
165ステファン・ブラドルKALEX1:42.706
272高橋裕紀MORIWAKI+0.282
312トーマス・ルティSUTER+0.582
493マルク・マルケスSUTER+0.626
538ブラッドリー・スミスTECH 3+0.794
615アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.907
751ミケーレ・ピロMORIWAKI+0.909
840アレックス・エスパルガロPONS KALEX+0.970
971クラウディオ・コルティSUTER+0.981
1060フリアン・シモンSUTER+1.060
1129アンドレア・イアンノーネSUTER+1.076
1254ケナン・ソフォーグルSUTER+1.154
1345スコット・レディングSUTER+1.191
1436ミカ・カリオSUTER+1.229
1577ドミニク・エージャーターSUTER+1.318
1616ジュール・クルーゼルSUTER+1.348
1753バレンタン・ドゥビーズFTR+1.381
183シモーネ・コルシFTR+1.482
1988リカル・カルダスMORIWAKI+1.669
2080アクセル・ポンスPONS KALEX+1.772
2134エステベ・ラバトFTR+1.815
2268ヨニー・ヘルナンデスFTR+1.826
2325アレックス・バルドリーニSUTER+1.887
2449ケブ・コフランFTR+1.931
259ケニー・ノイズFTR+1.942
2621ハビエル・フォレスSUTER+1.986
2744ポル・エスパルガロFTR+2.016
284ランディ・クルメンナッハKALEX+2.049
2963マイク・ディ・ミリオTECH 3+2.215
3013アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+2.331
3114ラタパーク・ウィライローFTR+2.397
3219ザビエル・シメオンTECH 3+2.452
3335ラファエレ・デ・ロサMORIWAKI+2.464
3475マティア・パシーニFTR+2.478
3539ロベルティーノ・ピエトリSUTER+2.608
3676マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+2.872
3764サンティアゴ・ヘルナンデスFTR+2.907
3897スティーブン・オーデンダールSUTER+3.636
3995マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+4.190
4099ウカシュ・ワールガMORIWAKI+6.186

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
111S.コルテセアプリリア1:47.399
218N.テロールアプリリア+0.209
355H.ファウベルアプリリア+0.570
47E.バスケスデルビ+1.014
55J.ザルコデルビ+1.202
639L.サロンアプリリア+1.392
794J.フォルガーアプリリア+1.400
844M.オリベイラアプリリア+1.426
952D.ケントアプリリア+1.782
1023A.モンカヨアプリリア+1.848