round 1

April 1 2011 MotoGP Gran Premio bwin de Espana 第2戦 スペインGP
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ストーナーがトップタイム、ペドロサ2番手
猛暑の中でRepsol Honda Teamが、1-2スタートを切る

開催日:2011年4月1日(金)・1日目フリー走行  会場:ヘレス・サーキット   天候:晴れ  気温:30℃
コースコンディション:ドライ

第2戦スペインGPのフリー走行は、終日、青空が広がり、最高気温30℃という季節外れの猛暑の中で行われた。午前10時10分から10時55分まで行われた1回目のフリー走行は22℃、14時10分から14時55分までの2回目の走行は27℃、MotoGPクラスのインターバルに行われたMoto2クラスの1回目のセッションでは30℃を記録。気温が上がるにつれて強風が吹き付ける厳しいコンディションとなった。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • 青山博一青山博一
  • トニ・エリアストニ・エリアス

その中で開幕戦カタールGPを制したケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が、この日も快調にラップを刻み、午前中の走行で1分39秒551をマーク。気温と路面温度が上昇した2回目の走行はセットアップに集中してダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)にトップを譲ったが、総合タイムでは首位をキープした。開幕戦を制しモチベーションの高いストーナー。ヘレスではこれまで優勝経験はないが、開幕2連勝とスペインGP初制覇に向けて絶好のスタートを切った。

開幕戦カタールGPで3位のペドロサが、ストーナーに続いて2番手につけた。午前中の走行では、ストーナーから、わずか、0.028秒差の2番手。気温と路面温度が上がった午後の走行は、上位7番手まで午前中のタイムを更新できない厳しいコンディションとなったが、このセッションでトップタイムをマーク。Repsol Honda Teamの2人がそれぞれのセッションを制した。

カタールGPでは、ストーナーと優勝争いするも、レース終盤は左腕に力が入らないトラブルで3位に順位を落とした。開幕前日には、昨年の日本GPで骨折した鎖骨を固定しているプレートが、血管を圧迫していることが判明。今大会終了後に手術をすることを決めた。今大会、万全の体調ではないが、地元ファンの声援の中で05年の250ccでの優勝を含め7年連続となる表彰台と通算3度目のスペインGP制覇を目指す。

以下、3番手にバレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ)、4番手にマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)。午前中の走行で転倒を喫したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が6番手、青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)11番手、トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)16番手だった。

Moto2クラスは、トーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)がトップタイム。2番手に開幕戦カタールで優勝したステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)。3番手には、午後の走行でトップタイムをマークした高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)が続いた。
高橋は午前中のセッションで、原因不明の転倒を喫した。そのため午前中のセッションでほとんど走行できなかったが、「開幕前の合同テストでいい状態を見つけていた」と、午後には午前中の遅れを一気に取り戻した。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP 1番手)「午前中の走行は順調だった。フィーリングもとてもよかったのだが、午後は風が強くて、あまりうまくいかなかった。コンディションは厳しかったが、これまでのGPに比べたら、いいスタートが切れたと思う。今日の路面のコンディションは決してよくなかったので全体的にタイムは伸びなかったが、明日のセッションでは、今日の状態からさらに前進できるようにベストを尽くしたい」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)「今日はコンディションが厳しく、路面のグリップもよくなかった。みんな苦労していたし、他のクラスでは転倒者も多かった。左肩の状態は、カタールGPのときとなにも変わっていない。決していい状態ではないが、今日はセットアップのための短い周回だったので大きな問題はなかった。明日はさらにセットアップが進むように全力を尽くしたい」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 4番手)「今日は暑くて風も強かったが、4番手で終えられてよかった。午前中に比べて午後は、気温も路面温度も上がって厳しかったが、午前中から同じタイヤで30ラップをこなせてよかった。今日の結果では、ストーナーとペドロサにはかなわないが、その後ろのグループのロッシやロレンソとは一緒に走れるかも知れないと思った。明日はタイヤが消耗したときのブレーキの安定性を見つけたい。ヘレスは125ccと250ccで優勝しているし、大好きなコース。今年はいいレースができると信じている」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 6番手)「午前中のフリー走行で、なんの前触れもなく、フロントからいきなり転んでしまった。その転倒でケガはなかったが、午後は風が強くなり、コンディションもよくなかった。結果的に、午前中の転倒の影響とコンディションが悪かったことで、思うようにタイムも更新できなかった。明日のフリー走行と予選で、今日の遅れを取り戻したい」

青山博一(MotoGP 11番手)「今日は気温が高く、風も強くて、厳しいコンディションだった。午前中より午後のセッションはよかったが、もう少し、ブレーキングの安定性と旋回性が欲しい状態だ。全体的に午前中のタイムが速くて、総合順位は11番手止まりだが、午後の走行では9番手だった。明日はさらにポジションを上げたい。午後の風は、高速コーナーのハンドリングに影響した。ブレーキングでも追い風になるポイントはきつかった。昨年よりは全体的にいい感じだ。タイムが出そうなフィーリングはある」

中本修平|HRCチーム代表「ケーシーとダニが1-2と、まずまずのスタートが切れた。しかし、ケーシーはマシンのいいバランスが見つけられず、苦労している。タイムは出ているのだが、いいポイントと悪いポイントがハッキリしていて、どっちつかずの感じだ。よいポイントをキープしつつネガティブな部分を改善していきたい。ダニは、全体的にまとまっている。もう少し安定性が欲しい、というところまで仕上がってきた。ここまでくればセットアップの領域なので、明日のセッションでまとめたい。ドヴィツィオーゾは、午前中の走行で転倒した影響でリズムが狂ってしまったようだ。少し自信をなくしている状態だったこともあって、今日は前進できなかった。明日のフリーと予選で、あと一歩、前進したい」

高橋裕紀(Moto2 3番手)「午前中のフリー走行で、セッション開始早々に転んでしまった。2コーナーの進入で転んでしまった。なにかを踏んでしまったのかも知れない。この転倒でマシンがかなり破損したので午前中は走れなかった。しかし、チームがマシンをきちんと仕上げてくれて、最終的に午後のトップタイムをマークすることができた。今日は風が強く、それがタイムに影響した。ヘレスでは、開幕前に2度テストしているし、いい結果を得ている。今回は、そのテストの成果を発揮できるようにしたい。明日はフロントローを狙っていきたい」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127ケーシー・ストーナーHonda1:39.551
226ダニ・ペドロサHonda+0.028
346V.ロッシドゥカティ+0.526
458マルコ・シモンチェリHonda+0.625
51J.ロレンソヤマハ+0.869
64アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.878
711B.スピーズヤマハ+1.336
814R.デ・ピュニエドゥカティ+1.431
969N.ヘイデンドゥカティ+1.507
105C.エドワーズヤマハ+1.512
117青山博一Honda+1.741
1217K.アブラハムドゥカティ+1.753
138H.バルベラドゥカティ+2.050
1465L.カピロッシドゥカティ+2.259
1535C.クラッチローヤマハ+2.303
1624トニ・エリアスHonda+2.606
1721J.ホプキンススズキ+2.754

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
112トーマス・ルティSUTER1:43.528
265ステファン・ブラドルKALEX+0.315
372高橋裕紀MORIWAKI+0.516
493マルク・マルケスSUTER+0.611
560フリアン・シモンSUTER+0.625
615アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.671
73シモーネ・コルシFTR+0.674
840アレックス・エスパルガロPONS KALEX+0.720
936ミカ・カリオSUTER+0.730
1029アンドレア・イアンノーネSUTER+0.735
1171クラウディオ・コルティSUTER+0.756
1245スコット・レディングSUTER+0.788
1351ミケーレ・ピロMORIWAKI+0.801
1416ジュール・クルーゼルSUTER+1.003
1577ドミニク・エージャーターSUTER+1.013
1680アクセル・ポンスPONS KALEX+1.146
1754ケナン・ソフォーグルSUTER+1.169
1813アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+1.172
1914ラタパーク・ウィライローFTR+1.205
2021ハビエル・フォレスSUTER+1.271
2168ヨニー・ヘルナンデスFTR+1.314
2234エステベ・ラバトFTR+1.360
2338ブラッドリー・スミスTECH 3+1.495
2488リカル・カルダスMORIWAKI+1.558
2576マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+1.632
269ケニー・ノイズFTR+1.657
2749ケブ・コフランFTR+1.777
284ランディ・クルメンナッハKALEX+1.798
2963マイク・ディ・ミリオTECH 3+1.816
3044ポル・エスパルガロFTR+1.919
3175マティア・パシーニFTR+1.964
3225アレックス・バルドリーニSUTER+1.996
3335ラファエレ・デ・ロサMORIWAKI+2.153
3419ザビエル・シメオンTECH 3+2.450
3564サンティアゴ・ヘルナンデスFTR+2.715
3697スティーブン・オーデンダールSUTER+2.748
3753バレンタン・ドゥビーズFTR+2.769
3839ロベルティーノ・ピエトリSUTER+2.831
3995マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+4.708
 99ウカシュ・ワールガMORIWAKI+7.229

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
118N.テロールアプリリア1:48.384
211S.コルテセアプリリア+0.333
37E.バスケスデルビ+0.722
455H.ファウベルアプリリア+1.155
594J.フォルガーアプリリア+1.195
633S.ガデアアプリリア+1.208
725M.ビニャーレスアプリリア+1.370
839L.サロンアプリリア+1.469
95J.ザルコデルビ+1.552
1052D.ケントアプリリア+1.630