round 15

October 9 2010, QUALIFYING:13:55-(local)/14:55-(JST)
MotoGP MALAYSIAN MOTORCYCLE GRAND PRIX
第15戦 マレーシアGP

ドヴィツィオーゾ2戦連続、今季3回目のフロントローを獲得

終日、熱帯の太陽に照らされたセパンで行われた予選は、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)がPPを獲得。以下、9番手までが1秒差以内という接戦となり、2番手にニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)、3番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が続いた。前戦日本GPでMotoGP初のPPを獲得したドヴィツィオーゾは、フリー走行で2番手と好調な走りを見せ、予選でも僅差の3番手につけた。

今大会は、日本GPから取り組んでいる電子制御のセッティングが進み、ベストタイムはもちろんのこと、アベレージでも安定したタイムを刻んだ。前戦では優勝争いに加わっての2位。今大会も優勝争いに加わることは間違いなく、2戦連続表彰台と今季初優勝に期待が膨らんでいる。

  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • マルコ・メランドリマルコ・メランドリ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • ランディ・デ・ピュニエランディ・デ・ピュニエ
  • 青山博一青山博一

10番手にはマルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)がつけた。レース用タイヤでは順調にラップを刻むも、予選では、ソフトタイヤをうまく使えず、思うようにポジションを上げられなかった。しかし、久しぶりに手応えある走りを見せているだけに、4列目からの追い上げに期待。チームメートのマルコ・シモンチェリもソフトタイヤのアタックがうまくいかず、11番手に終わった。しかし、レース用タイヤでは5番手につける快走を見せていた。この数戦、着実に調子を上げており、今大会もそれを実感させているだけに、決勝での追い上げが注目される。

フリー走行で7番手とまずまずの走りを見せていたランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)も、ソフトタイヤのアタックがうまくいかず13番手。フリー走行の好調をグリッドにつなげられず悔しい予選となった。予選14番手と初日からポジションを上げられなかった青山博一(Interwetten Honda MotoGP)も、決勝での巻き返しに気合を入れている。

Moto2クラスは、フリアン・シモン(Mapfre Aspar Team)がPPを獲得。以下、12台が1秒差以内に入る接戦となった。タイトル王手のトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)は4番手。総合2番手でPP獲得のシモンとの戦いに注目が集まっている。高橋裕紀(Tech 3 Racing)は18番手、渡辺一樹(Racing Team Germany)32番手、國川浩道が(Bimota-M Racing)は38番手だった。

コメント

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 3番手) 「フロントローに並ぶことはいつだって、とても大事なことだ。今日のコンディションはとても厳しかったから、日本GPのポールポジションよりうれしいくらいだ。MotoGPクラスは、ライダーもマシンも、レベルがとても高いので、フロントローを獲得した時点でいい仕事をしたと思っている。今回は、前戦より制御のセッティングがよくなり、一段と走りやすくなっている。がんばってくれたチームとHRCにお礼を言いたい。セパンはとても暑いので、レースはとても難しいものになると思う。でも、バイクの状態もよく、自分も乗れているので、とても楽しみにしている。しかし、どんなレースになるのか予想するのは難しい。今日のラップタイムからライバルのパフォーマンスを予想するしかない。でも、予選のような結果になるとも限らない。タイヤはハードを選ぶと思う」

マルコ・メランドリ(MotoGP 10番手) 「レースタイヤでは、いい走りができたと思うのだが、今回もまた、ソフトタイヤに苦労した。いつもに比べれば、まだいい方だと思うし、明日の決勝レースも、いつもよりはいいレースをする自信はある。レースセッティングをウオームアップでもう少し改善できると思う。これまでのレースに比べて、すごくいい感じになってきた。明日はタイヤにもライダーにも厳しいレースになる。3周走っただけで、息をするのも大変。雨はいつもここでは脅威だから天気も気にしないといけない」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 11番手) 「今朝のフリー走行のあと、もっと上を目指せると思っていた。予選が始まってからもいいスタートが切れていたので、この結果に少しがっかりしている。ソフトタイヤのアタックではマシンのフィーリングがあまりよくなく、ラップタイムを上げることもできなかった。グリッドを上げられず残念だったが、レースタイヤではいいペースを刻めていることが、決勝に向けて明るい材料だ。4列目からのスタートは楽ではないが、明日はいいパフォーマンスを見せたい」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 13番手) 「今日の結果には、正直、とてもがっかりしている。フリー走行は順調だったし予選に向けて自信があった。でも、セッションが始まってみたら、フロントのハードタイヤに嫌なフィーリングがあった。だから午前中のフリー走行で使ったソフトに替えてみた。最初の数周は自分のペースを取り戻せたが、そのうちフロントがまたフライドし始めて、何回か転倒しそうになってしまった。このような状態では、これ以上プッシュすることはできないと思った。明日のウオームアップで解決策を見つけたい」

青山博一(MotoGP 14番手) 「昨日できなかった2台の乗り比べをしたが、やはり、日本GPで使い、昨日走れなかった方のマシンのセッティングがよかった。そのため、今日は一からのスタートとなり、初日の走行が完全に無駄になってしまった。昨日、これができていれば、次のステップに進めていたと思うと、本当に残念。明日のウオームアップでセッティングを詰めて決勝に挑みたい」

山路敏幸|Repsol Honda Team監督 「初日同様に、ここまでの好調をキープして、フロントローを獲得することができた。Repsol Honda Teamにとっても、いい結果だった。しかし、優勝を狙うためには、まだアベレージが足りていない部分があるので、明日のウオームアップで最後の調整をしたい。タイヤのマネージメントも詰めなくてはいけない部分があるし、全体的に戦闘力を上げていきたい。ダニ(ペドロサ)がケガのために欠場しているが、アンドレアが本当にいい仕事をしてくれている。彼のがんばりにチームも勇気づけられるし、ダニが復帰する次戦では、2人そろって、すばらしいリザルトを残してほしい」

フリアン・シモン(Moto2 ポールポジション) 「ポールポジションを獲得できてとてもうれしい。もてぎから2戦連続。このクラスでは3度目。マシンがとてもよく、とてもいいリズムを見つけることができた。先週のもてぎよりもいい。明日はMoto2初優勝を狙って、一生懸命がんばりたい。一番の目標は、いいスタートを切ること。そしてできる限りプッシュすること。ベストを尽くしたい」

アレックス・デ・アンジェリス(Moto2 2番手) 「今日は2番グリッドを獲得できたので、とてもうれしい。今回新しいスペックのシャシーを試したが、それがとてもよかった。今日は、たくさんのラップを走ってプッシュすることができた。明日はいいレースをする自信がある。表彰台に立てるようにがんばりたい」

トーマス・ルティ(Moto2 3番手) 「明日は間違いなく熱いレースになる。タイヤにもキツイと思うし、スライドしっぱなしになるかもしれない。レースに向けてのセットアップも結構いいと思う。だから今回は、リラックスできている。明日に向けて、リアのグリップをもう少し見つけたい。他の部分は結構決まっているので、明日は表彰台争いができると思う」

高橋裕紀(Moto2 18番手) 「昨日から抱えているブレーキの問題は、とりあえず、今日は完全ではないが普通に走れるところまで直すことができた。しかし、いつものようなフィーリングで走れず、それに慣れるのに少し時間がかかっている。グリッドもよくないので、明日は厳しいレースになりそうだ」

予選リザルト

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
199J.ロレンソヤマハ2:01.537
269N.ヘイデンドゥカティ+0.100
34アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.292
411B.スピーズヤマハ+0.456
527C.ストーナードゥカティ+0.486
646V.ロッシヤマハ+0.493
75C.エドワーズヤマハ+0.560
819A.バウティスタスズキ+0.857
965L.カピロッシスズキ+0.985
1033マルコ・メランドリHonda+1.087
1158マルコ・シモンチェリHonda+1.153
1241A.エスパルガロドゥカティ+1.186
1314ランディ・デ・ピュニエHonda+1.238
147青山博一Honda+1.241
1540H.バルベラドゥカティ+1.391
1636M.カリオドゥカティ+2.630

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
160フリアン・シモンSUTER2:08.562
215アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.192
312トーマス・ルティMORIWAKI+0.298
424トニー・エリアスMORIWAKI+0.301
544ロベルト・ロルフォSUTER+0.358
629アンドレア・イアンノーネSPEED UP+0.442
717カレル・アブラハムFTR+0.625
845スコット・レディングSUTER+0.773
956マイケル・ランセダーSUTER+0.847
106アレックス・デボンFTR+0.867
1177ドミニク・エージャーターSUTER+0.868
1271クラウディオ・コルティSUTER+0.927
1316ジュール・クルーゼルSUTER+1.001
1425アレックス・バルドリーニI.C.P.+1.025
152ガボール・タルマクシSPEED UP+1.152
1610フォンシ・ニエトMORIWAKI+1.184
1755ヘクトル・ファウベルSUTER+1.232
1872高橋裕紀TECH 3+1.290
1963マイク・ディ・ミリオSUTER+1.317
2035ラファエレ・デ・ロサTECH 3+1.338
2140セルジオ・ガデアPONS KALEX+1.397
2265ステファン・ブラドルSUTER+1.426
2314ラタパーク・ウィライローBIMOTA+1.497
2480アクセル・ポンスPONS KALEX+1.567
259ケニー・ノイズPROMOHARRIS+1.632
268アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+1.882
2768ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2+2.004
285ホアン・オリベPROMOHARRIS+2.323
2953バレンティン・ドゥビーズADV+2.409
3046ハビエル・フォレスBIMOTA+2.507
3187モハマッド・ザムリ・ババMORIWAKI+2.727
3228渡辺一樹SUTER+2.789
3361ウラジミール・イワノフMORIWAKI+2.934
3439ロベルティーノ・ピエトリSUTER+3.410
3588ヤニック・グエラMORIWAKI+3.691
3670フェルッチオ・ランボルギーニMORIWAKI+4.083
3795マシェル・アル・ナイミBQR-MOTO2+4.390
3866國川浩道BIMOTA+4.896
-3シモーネ・コルシMOTOBI+1:11.864

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193M.マルケスデルビ2:13.398
238B.スミスアプリリア+0.293
340N.テロールアプリリア+0.706
444P.エスパルガロデルビ+0.707
57E.バスケスデルビ+1.017
611S.コルテセデルビ+1.153
712E.ラバトアプリリア+1.374
839L.サロンアプリリア+2.096
971小山知良アプリリア+2.143
1035R.クルメンナッハアプリリア+2.569