round 15

October 8 2010, PRACTICE:13:55-(local)/14:55-(JST)
MotoGP MALAYSIAN MOTORCYCLE GRAND PRIX
第15戦 マレーシアGP

ドヴィツィオーゾ2番手と好調をキープする

日本GPからの連戦となった第15戦マレーシアGPは、最高気温が38℃まで上昇、路面温度も54℃と厳しい条件となった。路面コンディションもあまりよくなく、全体的にタイムは伸びなかった。その中でバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)がトップタイムをマーク。セッションの大半をリードしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が、わずか0.109秒差で2番手。3番手にホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、4番手にケーシー・ストーナー(ドゥカティ)が続いた。

前戦日本GPでMotoGP初のPPを獲得したドヴィツィオーゾは、今大会も好調なスタートを切った。MotoGPクラスにデビューした2008年には、セパン・サーキットで初表彰台を獲得している。昨年の大会も表彰台争いに加わる好走を見せたが、痛恨の転倒を喫した。その雪辱に向けて今年は最高の状態を作り上げた。日本GPから2戦連続のPPと表彰台、そして、今季初優勝に闘志を燃やしている。

  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • マルコ・メランドリマルコ・メランドリ
  • ランディ・デ・ピュニエランディ・デ・ピュニエ
  • ランディ・デ・ピュニエランディ・デ・ピュニエ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • 青山博一青山博一

7番手にはマルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)がつけた。今年はフロントの安定性に苦しんできたが、今大会は問題点が改良されて、一気にペースをつかんだ。マレーシアGPでは07年に2位表彰台に立っている。この調子で2日目もセッティングが進めば、今季ベストリザルトの期待が膨らむ。

メランドリのチームメートで、この数戦、調子を上げているマルコ・シモンチェリも、まずまずのスタートを切った。今日の走行では一発のタイムは出せずも、順調にセットアップを進めた。ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)もロングランをこなし、2日目に向けて着々と準備を整えた。青山博一(Interwetten Honda MotoGP)は、1号車のトラブルのため、予定していたメニューを消化できなかったが、3選手ともに2日目のばん回に闘志を燃やしている。

Moto2クラスは、セッション中盤に雨が降り始める不安定な天候となったが、アレックス・デ・アンジェリス(JIR Moto2)がトップタイムをマーク。以下、1秒差以内に12台という接戦となり、今大会、タイトル王手で迎えるトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)は3番手。総合2位でタイトル決定阻止に燃えるフリアン・シモン(Mapfre Aspar Team)は4番手だった。日本人選手は高橋裕紀(Tech 3 Racing)が26番手、渡辺一樹(Racing Team Germany)が31番手、國川浩道が(Bimota-M Racing)が39番手だった。

コメント

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 2番手)「今日は走り出しから速くて、とてもよかった。このサーキットは慣れているとはいえ、今日のコンディションは、信じられないくらい暑くて大変だった。体力的にもとてもハードだった。それでもいいペースで周回することができた。引き続き、セットアップに集中して、ブレーキングの制御のセッティングをきっちりとまとめたい。今日はタイヤの限界を知るためにも絶好のコンディションだった。明日は、自分のライディングスタイルを変えてみて、もう少しラップタイムを上げられればと思う。全体的には本当にいいスタートだった」

マルコ・メランドリ(MotoGP 7番手)「これまで課題だったブレーキングの問題が、やっと解決に向かった。これまで、これを解決するのに本当にがんばってきたからね。今日やっといくつかのポイントで大きく改善することができて、とてもうれしい。いつもとは違い、今日はセットアップを根本から見直した。それが功を奏した。今回はフロントにニューパーツが入り、それもよかった。そのおかげで一歩前進することができた。ここからは、あまり変化を加えず、セッティングに集中したい。明日の予選ではいい走りをしたい」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 10番手)「スタートとしてはまずまずだった。テクニカルな問題があって、タイムを更新できなかったけれど、17周のロングランを行い、いいペースで走れた。最後には新しいハードタイヤを使った。大きいハイサイドを起こした時は、とても速いペースで走っていたし、もう少しで転倒するところだった。今日はグリップがあまりよくなかった。路面温度が54℃まで上がっていたし、仕方ないかもしれない。明日はエンジンとサスペンションのセッティングに集中して予選に臨みたい」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 11番手)「トップからそれほど離れていないし、悪くないスタートだ。トップと0.9秒差だし、ウインターテストに比べたら明らかによくなっている。まだまだやるべきことはたくさんあるが、いいペースで走れている。11番手だったけれど、ポジションは上げられると思う。明日は全体的にタイムが上がると思う。自分もタイムを出し、順位を上げたい」

青山博一(MotoGP 14番手)「ケガから復帰して乗っているマシンは、ウインターテストで走っていたときとはまるで違うマシンになっているので、先週の日本GPで乗ったマシンで走り出して、いろいろと比較したかった。しかし、1号車に問題があったのでちゃんと走れず、予定していたメニューを消化できなかった。原因はちょっとした整備ミスだったのですぐに解決するけれど、いいスタートが切れず、少しがっかりした。今日は2号車で走行したが、2号車はもてぎで走っていないので比較できず、1日スタートが遅れた。アラゴンGPと同じような展開になって残念だ。明日から巻き返したい」

山路敏幸|Repsol Honda Team監督「アンドレアは、もてぎの好調を今大会も維持してくれた。スタートからいい走りをしていた。マシンの状態もよかった。車体も電子制御も、FP1からいい流れに乗っている。明日以降も、セッティングをさらに詰めていきたい。今大会は、もてぎに続いてダニ(ペドロサ)が欠場することになった。2戦連続でレースに出られず申し訳ない。次のオーストラリアGPには復帰する予定で、リハビリとトレーニングを行っている。今大会から残り4戦、すべてのレースで勝てるように全力を尽くす。これまで同様、熱い声援をお願いしたい」

高橋裕紀(Moto2 26番手)「今日はフロントブレーキの状態が悪くて、ほとんどまともに走ることができなかった。原因は開幕前日にプレートを研磨したチームの責任で、原因がはっきりしている。2日目に向けてプレートを交換するか、研磨をし直すことになる。こういう状態だったので、今日はコメントすることがない。明日、ちゃんと走れることを願っている」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
146V.ロッシヤマハ2:02.724
24アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.109
399J.ロレンソヤマハ+0.174
427C.ストーナードゥカティ+0.436
519A.バウティスタスズキ+0.614
65C.エドワーズヤマハ+0.669
733マルコ・メランドリHonda+0.714
841A.エスパルガロドゥカティ+0.747
911B.スピーズヤマハ+0.753
1014ランディ・デ・ピュニエHonda+0.815
1158マルコ・シモンチェリHonda+0.956
1265L.カピロッシスズキ+0.993
1340H.バルベラドゥカティ+1.036
147青山博一Honda+1.045
1569N.ヘイデンドゥカティ+1.223
1636M.カリオドゥカティ+1.299

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
115アレックス・デ・アンジェリス MOTOBI2:09.586
245スコット・レディングSUTER+0.188
324トニー・エリアスMORIWAKI+0.249
460フリアン・シモンSUTER+0.390
529アンドレア・イアンノーネSPEED UP+0.397
612トーマス・ルティMORIWAKI+0.447
744ロベルト・ロルフォSUTER+0.604
83シモーネ・コルシMOTOBI+0.667
977ドミニク・エージャーターSUTER+0.906
1055ヘクトル・ファウベルSUTER+0.919
116アレックス・デボンFTR+0.946
1271クラウディオ・コルティSUTER+0.949
1316ジュール・クルーゼルSUTER+1.032
142ガボール・タルマクシSPEED UP+1.444
1565ステファン・ブラドルSUTER+1.465
1668ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2+1.600
1710フォンシ・ニエトMORIWAKI+1.616
1814ラタパーク・ウィライローBIMOTA+1.741
1925アレックス・バルドリーニI.C.P.+1.786
2040セルジオ・ガデアPONS KALEX+1.879
2163マイク・ディ・ミリオSUTER+2.019
2253バレンティン・ドゥビーズADV+2.086
2317カレル・アブラハムFTR+2.226
24 87 モハマッド・ザムリ・ババMORIWAKI +2.312
2535ラファエレ・デ・ロサTECH 3+2.403
2672高橋裕紀TECH 3+2.705
2756マイケル・ランセダーSUTER+2.768
28 46 ハビエル・フォレスBIMOTA +2.988
2980アクセル・ポンスPONS KALEX+3.061
308アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+3.078
3128渡辺一樹SUTER+3.142
3270フェルッチオ・ランボルギーニMORIWAKI+3.186
3361ウラジミール・イワノフMORIWAKI+3.241
349ケニー・ノイズPROMOHARRIS+3.443
3595マシェル・アル・ナイミBQR-MOTO2+3.571
365ホアン・オリベPROMOHARRIS+3.720
3739ロベルティーノ・ピエトリSUTER+4.722
3888ヤニック・グエラMORIWAKI+4.843
3966國川浩道BIMOTA+6.440

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193M.マルケスデルビ2:14.274
244P.エスパルガロデルビ+0.376
340N.テロールアプリリア+0.510
412E.ラバトアプリリア+1.043
538B.スミスアプリリア+1.205
611S.コルテセデルビ+1.229
77E.バスケスデルビ+1.294
835R.クルメンナッハアプリリア+1.679
939L.サロンアプリリア+1.717
1094J.フォルガーアプリリア+1.930