round 13

September 19 2010, RACE:14:00-(local)/21:00-(JST)
MotoGP GRAN PREMIO DE ARAGON
第13戦 アラゴンGP

ペドロサ2位。今季9回目の表彰台に立つ

第13戦アラゴンGPは、青空が広がる絶好のコンディションとなり、PPスタートのケーシー・ストーナー(ドゥカティ)が優勝、ストーナーを激しく追ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2位表彰台に立った。

グランプリ初開催となったアラゴンでペドロサは、初日のフリー走行でトップタイムをマーク。2日目も好調な走りを見せ、予選3番手に入った。PPは逃すも、アベレージはよく、優勝を狙える状態だった。決勝では、オープニングラップに4番手とポジションを落とすも、2周目にニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)を抜いて3番手へ。さらに、3周目にはホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)をかわして2番手に浮上。トップを走るストーナーを激しく追った。

しかし、想定していたよりも高くなった路面温度に苦戦。終盤は、2位をキープする走りに切り替えた。インディアナポリスGP、サンマリノGPに続いての3連勝は果たせなかったが2位に入り、これで夏休み明けのチェコGPから、2勝を含む4戦連続表彰台登壇。安定した走りで、ポイント首位のロレンソとの差を56点とした。決勝で3位に入ったのはヘイデンだった。

  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • マルコ・メランドリ(#33)、ランディ・デ・ピュニエ(#14)マルコ・メランドリ(#33)、ランディ・デ・ピュニエ(#14)
  • 青山博一(#7)青山博一(#7)
  • マルコ・シモンチェリ(#58)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(#4)マルコ・シモンチェリ(#58)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(#4)
  • ランディ・デ・ピュニエ(#14)、マルコ・メランドリ(#33)ランディ・デ・ピュニエ(#14)、マルコ・メランドリ(#33)

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、ベン・スピーズ(ヤマハ)とし烈な5位戦いを繰り広げたが、最終ラップに痛恨の転倒を喫し、リタイアに終わった。予選8番手から1周目7番手につけたドヴィツィオーゾは、5周目に6番手に上がり、スピースと接近戦を繰り広げる。ラスト2周となった22周目にはスピーズを抜いて5番手に浮上したが、最終ラップ23周目に逆転され、さらに逆転を狙ったところで、転倒を喫した。

その後方では、予選9番手から好スタートを切って、オープニングラップ6番手に浮上したマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)が、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とバトルを繰り広げた。シモンチェリは、惜しくもロッシに先行を許し、7位でチェッカーを受けた。

予選14番手のマルコ・メランドリ(San Carlo Honda Gresini)は、アルバロ・バウティスタ(スズキ)、アレックス・エスパルガロ(ドゥカティ)とバトルを繰り広げて、9位でフィニッシュ。青山博一(Interwetten Honda MotoGP)は、コーリン・エドワーズ(ヤマハ)、ミカ・カリオ(ドゥカティ)と争い、13位だった。

スタートでやや出遅れて、1周目で予選6番手から10番手にポジションを落としたランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)は、思うようにペースを上げられず、じりじりポジションを落とし、終盤の16周目に転倒リタイアとなった。

Moto2クラスは、PPスタートのアンドレア・イアンノーネ(Fimmco Speed Up)が独走で今季3勝目。2位にフリアン・シモン(Mapfre Aspar Team)、3位にガボール・タルマクシ(Fimmco Speed Up)。総合首位のトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)は僅差の4位だった。高橋裕紀(Tech 3 Racing)は9位争いを繰り広げるも12位。Moto2初出場の渡辺一樹(Racing Team Germany)は25位だった。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位) 「スペインのファンの前で優勝したかったが、今日の2位という結果に満足している。スタートして1コーナーでスライドして順位を落としたし、その後、追い上げてケーシーの後ろにつくことができた。しかし、この時点でかなり差がついていて、ケーシーのペースが自分とほとんど変わらなかったので、その差をつめることができなかった。そのうち、タイヤがスライドし始めて、ケーシーについていくのが厳しくなったので、2位をキープすることにした。ポイントでロレンソに追いつくのは本当に厳しいが、まだ、チャンピオンシップは終わっていないし、最後まで全力を尽くしたい。この調子をキープしたい。次はHondaのホームコースなので、すごく楽しみにしている」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 7位) 「いいスタートが切れたし、序盤はとてもいい感じで走ることができた。もっと上の順位でフィニッシュできると思ったが、今日の7位という結果には満足している。序盤、スピーズやドヴィツィオーゾより前にいた。何度かミスをして抜かれて差を広げられてしまった。その後、バレンティーノに抜かれてから、またいいリズムを取り戻した。今回は7位だが、全体的にいいレースだったと思う」

マルコ・メランドリ(MotoGP 9位) 「今日は序盤にペースを上げることができなかった。フロントがプッシュアンダーの状態で、慎重に走らなければならなかった。通常、もっとブレーキングが深いのだが、コーナーの進入がうまくいかず、そのためにリズムに乗れない。同じような問題をずっと抱えているので、なんとかしなくてはいけない。Hondaの手を少し借りたい」

青山博一(MotoGP 13位) 「13位という結果に満足していない。前半は、コーリンとミカとのバトルになり、ミカを抜くのに時間がかかり、それでタイヤの一番いいところを使ってしまった。中盤、ミカがミスをして抜けたが、そのときにはコーリンとの差が開きすぎていた。今回は復帰3戦目になるが、身体の状態は前回のサンマリノよりはよかった。ベストとは言えないが、次のもてぎはホームGPとなるので、今季ベストリザルトを狙いたい」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP リタイア) 「インディアナポリス、サンマリノに続いて、また残念なレースになってしまった。正直、金曜、土曜とすごく状態はよかったし、いいレースをする自信はあった。しかし、スタートがあまりうまくいかず、5ラップを過ぎたあたりからフロントタイヤのグリップに問題が出て、ペースを抑えなくてはいけなかった。あまり順位が変わらなかったのは、ほかの選手たちもペースが上がらなかったからだ。終盤、7コーナーでハイサイドを喫し、転んでしまった。ケガはなかったが、復帰してから集中して結果を残してきただけに、今日の結果には本当にがっかりしている。次のレースは、いいペースを取り戻したい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP リタイア) 「転倒リタイアという結果はとても残念だが、今日は全力を尽くせたと思うし、ベンとのバトルはとてもエキサイティングでおもしろかった。転倒したのは、スピードが速すぎてハイサイドになってしまったからだ。今日の転倒でチャンピオンシップで5番手に落ちたのは残念だが、3位になることを目標に、残りのレースでリカバリーしたい。転倒ノーポイントという結果は悔しいが、今日はいいバトルができてよかった」

山路敏幸|Repsol Honda Team監督 「この3日間の中でも最もいい天候、コンディションだったが、今日は路面温度が予想以上に上がったことで、タイヤと路面のマッチングに若干のズレが生じてしまったようだ。レースラップはそれほど悪くなかったのだが、フロントの切れ込みが出てからは、それがタイムロスにつながった。ライダー自身のリスクを回避しようという判断もあり、ヘドロサは2位をキープすることになった。ベストリザルトではないが、表彰台に立てたし、トップとのポイント差も縮めることができた。チャンピオンシップは依然として厳しい状態だが、最後まであきらめずにベストを尽くしたい」

アンドレア・イアンノーネ(Moto2 優勝) 「とてもすばらしい一日だった。でも、優勝するのは楽じゃなかったし、簡単ではなかった。インディアナポリスのプラクティスでケガをしてから、インディアナポリスとサンマリノは厳しいレースになった。それだけに今日の優勝は本当にうれしい。すべてのセッションでトップタイムをマークできたし、がんばってくれたチームに感謝したい。チームメートのガボールも表彰台に立てたし、チームにとってもすばらしい一日になった」

高橋裕紀(Moto2 12位) 「今回は新しいシャシーを投入したが、コーナリングに問題があって、土曜午後の予選から、前戦まで使っていた車体に戻した。それでいつも通りに乗れるようになったが、セッティングの時間がなかったことや、これまで使っていた車体の旋回性の悪さも解消できないままで、苦しいレースだった。しかし、予選、ウオームアップ、決勝と、タイムを上げていけたし、次からの3連戦は、この車体に集中したい。今日はもっといいリザルトを狙っていたし、本当に残念だった」

渡辺一樹(Moto2 25位) 「今回は完走することが一番の目標だったので、それを果たせてとてもうれしい。今日は、カネパ(ニッコロ)とドゥビーズ(バレンティン)と3台の争いになり、何度か抜かれたが、最後にグループのトップでフィニッシュできてよかった。次戦の日本GPにつながるレースができたと思う」

決勝

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127C.ストーナードゥカティ42:16.530
226ダニ・ペドロサHonda+5.148
369N.ヘイデンドゥカティ+9.496
499J.ロレンソヤマハ+9.580
511B.スピーズヤマハ+13.771
646V.ロッシヤマハ+27.330
758マルコ・シモンチェリHonda+28.511
819A.バウティスタスズキ+35.254
933マルコ・メランドリHonda+35.393
1041A.エスパルガロドゥカティ+35.467
1140H.バルベラドゥカティ+35.522
125C.エドワーズヤマハ+45.360
137青山博一Honda+48.319
1436M.カリオドゥカティ+58.047
RT4アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+1Lap
RT14ランディ・デ・ピュニエHonda+8Laps

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
129アンドレア・イアンノーネSPEED UP40:33.264
260フリアン・シモンSUTER+6.203
32ガボール・タルマクシSPEED UP+6.276
424トニー・エリアスMORIWAKI+7.123
53シモーネ・コルシMOTOBI+9.160
616ジュール・クルーゼルSUTER+12.881
777ドミニク・エージャーターSUTER+12.987
845スコット・レディングSUTER+18.881
965ステファン・ブラドルSUTER+20.893
1012トーマス・ルティMORIWAKI+21.171
1171クラウディオ・コルティSUTER+21.426
1272高橋裕紀TECH 3+21.978
1363マイク・ディ・ミリオSUTER+22.171
1451ミケーレ・ピロMORIWAKI+24.747
1514ラタパーク・ウィライローBIMOTA+30.452
1643ローマン・ラモスMIR RACING+31.716
1755ヘクトル・ファウベルSUTER+33.594
1817カレル・アブラハムFTR+33.801
1944ロベルト・ロルフォSUTER+37.621
2040セルジオ・ガデアPONS KALEX+39.428
218アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+43.799
226アレックス・デボンFTR+44.855
2364サンティエゴ・ヘルナンデスMORIWAKI+45.164
2488ヤニック・グエラMORIWAKI+59.926
2528渡辺一樹SUTER+1:11.176
2659ニッコロ・カネパ BIMOTA+1:11.208
2753バレンティン・ドゥビーズADV+1:11.364
285ホアン・オリベPROMOHARRIS+1:22.224
RT80アクセル・ポンスPONS KALEX+8Laps
RT95マシェル・アル・ナイミBQR-MOTO2+9Laps
RT9ケニー・ノイズPROMOHARRIS+9Laps
RT35ラファエレ・デ・ロサTECH 3+11Laps
RT75マティア・パシーニ SUTER+12Laps
RT39ロベルティーノ・ピエトリSUTER+13Laps
RT15アレックス・デ・アンジェリス MOTOBI+15Laps
RT54ケブ・コフランFTR+20Laps
RT10フォンシ・ニエトMORIWAKI-
RT25アレックス・バルドリーニI.C.P.-
RT4リチャード・カルダスBIMOTA-
RT68ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2-

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
144P.エスパルガロデルビ38:14.248
240N.テロールアプリリア+0.050
338B.スミスアプリリア+9.460
47E.バスケスデルビ+15.999
511S.コルテセデルビ+18.396
671小山知良アプリリア+18.967
712E.ラバトアプリリア+25.971
894J.フォルガーアプリリア+26.129
999D.ウェッブアプリリア+39.717
1039L.サロンアプリリア+42.719
ポイントスタンディング

ライダー(MotoGP)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ロレンソヤマハ284
2ダニ・ペドロサHonda228
3C.ストーナードゥカティ155
4V.ロッシヤマハ140
5アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda139
6B.スピーズヤマハ131
7N.ヘイデンドゥカティ125
8ランディ・デ・ピュニエHonda81
9マルコ・メランドリHonda74
10マルコ・シモンチェリHonda74
11C.エドワーズヤマハ70
12H.バルベラドゥカティ66
13A.エスパルガロドゥカティ50
14A.バウティスタスズキ49
15L.カピロッシスズキ41
16M.カリオドゥカティ33
17青山博一Honda29
18アレックス・デ・アンジェリスHonda11
19ロジャー・リー・ヘイデンHonda5
20秋吉耕佑Honda4
21吉川和多留ヤマハ1

マニュファクチャラー(MotoGP)

順位 ライダー ポイント
1ヤマハ293
2Honda265
3ドゥカティ195
4スズキ72

ライダー(Moto2)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1トニー・エリアスMORIWAKI224
2フリアン・シモンSUTER148
3アンドレア・イアンノーネSPEED UP144
4トーマス・ルティMORIWAKI130
5シモーネ・コルシMOTOBI108
6ガボール・タルマクシSPEED UP95
7ジュール・クルーゼルSUTER94
8富沢祥也SUTER82
9高橋裕紀TECH 376
10セルジオ・ガデアPONS KALEX59
11スコット・レディングSUTER47
12アレックス・デボンFTR46
13ドミニク・エージャーターSUTER45
14ロベルト・ロルフォSUTER43
15ステファン・ブラドルSUTER43
16フォンシ・ニエトMORIWAKI41
17カレル・アブラハムFTR33
18ラタパーク・ウィライローBIMOTA30
19ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO227
20マイク・ディ・ミリオSUTER24
21ケニー・ノイズPROMOHARRIS18
22アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA17
23クラウディオ・コルティSUTER16
24アレックス・バルドリーニI.C.P.14
25マティア・パシーニ SUTER12
26アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI11
27ダミアン・クドリンPONS KALEX9
28ザビエル・シメオンMORIWAKI9
29ヘクトル・ファウベルSUTER8
30ジェイソン・ディサルボFTR7
31ルーカス・ペセックMORIWAKI5
32ラファエレ・デ・ロサTECH 34
33ミケーレ・ピロMORIWAKI2
34マイケル・ランセダーSUTER2
35アクセル・ポンスPONS KALEX2
36ウラジミール・イワノフMORIWAKI2
37アルネ・トードSUTER2
38手島雄介MOTOBI1

マニュファクチャラー(Moto2)

順位 ライダー ポイント
1MORIWAKI249
2SUTER216
3SPEED UP169
4MOTOBI110
5FTR84
6TECH 379
7PONS KALEX68
8BIMOTA30
9BQR-MOTO227
10PROMOHARRIS18
11MZ-RE HONDA17
12I.C.P.14
13FORCE GP21011
14RSV10

ライダー(125cc)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1N.テロールアプリリア208
2P.エスパルガロデルビ202
3M.マルケスデルビ197
4B.スミスアプリリア144
5S.コルテセデルビ118
6E.バスケスデルビ110
7E.ラバトアプリリア108
8小山知良アプリリア102
9R.クルメンナッハアプリリア79
10D.ウェッブアプリリア71

マニュファクチャラー(125cc)

順位 ライダー ポイント
1デルビ285
2アプリリア251
3Honda17
4KTM6
5ランブレッタ1