round 13

September 18 2010, QUALIFYING:14:05-(local)/21:05-(JST)
MotoGP GRAN PREMIO DE ARAGON
第13戦 アラゴンGP

ペドロサ2戦連続フロントローとなる3番手
今季8回目のフロントローから決勝に挑む

アラゴンGPの予選は、初日のフリー走行でトップタイムのダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が予選でも3番手につけて、今季8回目のフロントローから決勝に挑むことになった。初日のフリー走行は、不安定な天候の中で行われた。2日目も、午前中のフリー走行は雲の多い天候となったが、午後の予選は青空が広がる絶好のコンディションの中で行われた。

今季8回目のフロントロー獲得となったペドロサは、2日目のフリー走行で初日のタイムを更新して2番手につけた。そして午後の予選でも好走を見せてPP争いに加わったが、最後のアタックで痛恨のミス。途中までベストタイムをマークしていたが、惜しくも3番手に終わった。しかし、決勝に向けてのロングランでは、予選タイムに匹敵する1分49秒台のタイムを連発。アベレージでライバルをしのぐだけに、インディアナポリス、サンマリノに続く3連勝の期待が膨らんだ。

以下、Honda勢は、初日12番手のランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)が、2日目のフリー走行でセットアップを進め7番手に浮上、午後の予選でも6番手と好走を見せた。第8戦ドイツGPで左足けい骨を骨折、第10戦チェコGPから復帰してこれが4戦目。前戦サンマリノGPでも予選は6番手だったが、決勝は完治していない左足の影響もあって13位と厳しい走りを強いられた。グリッドは同じだが、今大会は左足もほぼ完治、決勝の好走に期待が膨らむ。

  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ランディ・デ・ピュニエランディ・デ・ピュニエ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • マルコ・メランドリマルコ・メランドリ
  • 青山博一青山博一
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ

初日8番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、2日目のフリー走行で4番手へとポジションを上げたが、予選セッションでは8番手へとポジションを落とした。今大会はレースタイヤでのアベレージではトップグループとそん色ない走りも、予選セッションのアタックではパフォーマンスをフルに発揮できなかった。3列目という厳しいグリッドとなったが、追い上げのレースが期待される。

フリー走行で9番手のマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、予選でも9番手。予選セッションのアタックに不満を残したが、決勝はドヴィツィオーゾ同様、3列目から追い上げのレースが期待される。初日、ウエットコンディションでまずまずの走りを見せたマルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、ドライコンディションではフロントのセッティングが決まらず14番手、ケガから復帰3戦目を迎える青山博一(Interwetten Honda MotoGP)は、初日の問題を解決して15番手へとポジションを1つ上げて、決勝ではさらに上位を狙う意気込みだ。

Moto2クラスは、アンドレア・イアンノーネ(Fimmco Speed Up)が今季5回目のPPを獲得。以下、20番手までが1秒差以内という激しい接戦となった。高橋裕紀(Tech 3 Racing)は、車体のセットアップに苦戦して26番手。初出場の渡辺一樹(Racing Team Germany)は40番手だった。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手) 「今回の予選はフロントローに並ぶことが目標だったので、それを果たせてよかった。最後のアタックは、ほぼ完ぺきだったし、速いペースを刻んでいたが、ちょっとだけミスをしてPPを逃してしまった。PPはとれなかったがフロントローに並べたので、次の目標はいいスタートを切ることだ。このサーキットは、1コーナーが混雑すると思うので、いいスタートを切ることがとても重要になる。アラゴンは初めてのサーキットなので、タイヤが持つかどうかなど、走ってみなくては分からない未知の部分がある。しかし、この数戦、いいレースができているので、今回も優勝を目標にベストを尽くしたい」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 6番手) 「昨日はエンジンブレーキのセッティングに課題を抱えていたが、今日は気持ちよく走ることができた。午前中のフリーは、リアのグリップが物足りなかったが、午後はすべてが劇的によくなった。ケガから復帰してから厳しいレースが続いている。前回のサンマリノも厳しい戦いだったが、それに比べるとはるかによい状態だった。左足の状態はまだ100%ではないが、ほぼ完ぺきな状態に近づいているし、明日のレースは攻めの走りができそうだ。とにかく全力を尽くしたい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 8番手) 「レースタイヤのアベレージはまずまずだったと思うが、予選セッションがうまくいかなくて、3列目からのスタートになってしまった。その原因はコーナーのクリッピングでスピードが落ちすぎて、それが立ち上がりに影響しているためだ。データを分析して、この問題を解決しなければならない。明日は3列目からのスタートなので、序盤にポジションを取り戻せないと本当に厳しいレースになってしまう。3列目という厳しいグリッドだが、決勝ではいいレースをしたい」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 9番手) 「昨日、今日と順調にセットアップが進み、本当にいい状態だったが、予選では3列目になってしまった。できることなら2列目に並びたかったし、今日の予選結果には正直、がっかりしている。明日のウオームアップでさらにセットアップを進め、決勝ではトップ6でフィニッシュできるように全力を尽くしたい」

マルコ・メランドリ(MotoGP 14番手) 「今日の予選結果には本当にがっかりした。フロントのフィーリングは完全ではなく、それはソフトタイヤを装着しても、改善されなかった。この問題を解決するためにいろいろやったのだが、攻める走りをすることはできなかった。明日は5列目から決勝に挑む。本当に厳しいグリッドなので、それほどよい結果を期待してはいないけれど、あきらめずに最後まで全力を尽くしたい」

青山博一(MotoGP 15番手) 「15番手というグリッドには満足していないが、午前中のセッションより0.7秒タイムを短縮できてよかった。今日は足回りのセッティングを少し変えた。ダンピングの調整なので、いい方向に向かった。明日のウオームアップでさらにアジャストしてみて、どこまでいけるかトライしてみたい。今回も前回のサンマリノGPのようなレースになると思うが、いいスタートを切って少しでも前に出て、シングルでフィニッシュしたい」

山路敏幸|Repsol Honda Team 監督 「ダニの最後のアタックはPPを獲得できると思ったのだが、途中でミスをして、PPを逃してしまった。しかし、最低限フロントローを獲得できればと思っていたし、それを果たせてよかった。このコースは、意外とパッシングポイントがなくて、グリッドとスタートが重要になる。そういう意味では、まずはフロントローに並べたので、決勝ではスタートを決めてほしい。今回は、ダニ、アンドレアともにリアタイヤの持ちにやや不安を抱えているので、決勝朝のウオームアップで最後の調整をして、少しでもレベルアップして優勝を狙っていきたい」

アンドレア・イアンノーネ(Moto2 ポールポジション) 「7月のテストで得たデータをもとに2日間走ったが、こうしてPPを獲得できて本当にうれしい。予選同様、決勝も厳しい戦いになることは間違いないが、インディアナポリスとサンマリノGPで表彰台に立っていないので、今回は表彰台と優勝を目指してがんばりたい。今回は、再びいい状態を作ることができたし、決勝レースに向けて自信もある。とにかく明日のレースがうまくいくことを願っている」

スコット・レディング(Moto2 2番手) 「昨日から今日にかけて、フロントのフィーリングがすごくよくなって、攻める走りをすることができた。タイムも上がったし、こうしてPP争いをしてフロントローに並べたことがうれしい。今日は1分54秒台も狙えたと思うが、ピットに戻ってタイヤを交換する時間がなかった。決勝はフロントタイヤに厳しい戦いになると思うが、トップグループで戦える自信はある。作戦はなし。とにかく全力で挑みたい」

アレックス・デ・アンジェリス(Moto2 3番手) 「フロントローを獲得できて本当にうれしい。今週はとにかく、こうしてサーキットに戻って走ることが必要だった。決勝レースは厳しい戦いになると思うが、自信も回復したし、決勝ではベストを尽くしたい」

高橋裕紀(Moto2 26番手) 「今回新しいシャシーを投入したのだが、昨日、今日とフリー走行でセットアップが進まず、予選はこれまでの車体に戻して走ることになった。ニューシャシーで感じていたおかしなフィーリングはなくなったが、予選セッションだけではセットアップをまとめることができなかった。ウオームアップで少しでもレベルを上げて決勝に挑みたい」

渡辺一樹(Moto2 40番手) 「今日は午前のフリー、午後の予選とドライで思いきり走れて、とても楽しかった。明日は1分57秒台前半はいけると思う。今回はなにもかもが初めてだったが、マシンにもタイヤにも慣れてきた。決勝は完走を目標に、次の日本GPにつながるようなレースをしたい」

予選リザルト

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127C.ストーナードゥカティ1:48.942
299J.ロレンソヤマハ+0.309
326ダニ・ペドロサHonda+0.401
469N.ヘイデンドゥカティ+0.564
511B.スピーズヤマハ+0.623
614ランディ・デ・ピュニエHonda+1.010
746V.ロッシヤマハ+1.075
84アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+1.104
958マルコ・シモンチェリHonda+1.146
1040H.バルベラドゥカティ+1.381
115C.エドワーズヤマハ+1.498
1219A.バウティスタスズキ+1.581
1341A.エスパルガロドゥカティ+1.595
1433マルコ・メランドリHonda+1.638
157青山博一Honda+1.894
1636M.カリオドゥカティ+2.548

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
129アンドレア・イアンノーネSPEED UP1:55.148
245スコット・レディングSUTER+0.041
315アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.046
460フリアン・シモンSUTER+0.216
53シモーネ・コルシMOTOBI+0.351
671クラウディオ・コルティSUTER+0.437
72ガボール・タルマクシSPEED UP+0.479
8 51 ミケーレ・ピロ MORIWAKI +0.604
965ステファン・ブラドルSUTER+0.604
1035ラファエレ・デ・ロサTECH 3+0.646
1177ドミニク・エージャーターSUTER+0.671
1224トニー・エリアスMORIWAKI+0.690
1354ケブ・コフランFTR+0.711
1416ジュール・クルーゼルSUTER+0.734
1563マイク・ディ・ミリオSUTER+0.793
1668ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2+0.888
1725アレックス・バルドリーニI.C.P.+0.897
184リチャード・カルダスBIMOTA+0.921
1955ヘクトル・ファウベルSUTER+0.963
2012トーマス・ルティMORIWAKI+0.976
2114ラタパーク・ウィライローBIMOTA+1.072
2217カレル・アブラハムFTR+1.075
2344ロベルト・ロルフォSUTER+1.103
2475マティア・パシーニSUTER +1.193
2540セルジオ・ガデアPONS KALEX+1.263
2672高橋裕紀TECH 3+1.292
276アレックス・デボンFTR+1.426
288アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+1.436
29 43 ローマン・ラモス MIRRACING +1.448
3080アクセル・ポンスPONS KALEX+1.543
31 64 サンティエゴ・ヘルナンデス MORIWAKI +1.915
3210フォンシ・ニエトMORIWAKI+2.011
3353バレンティン・ドゥビーズADV+2.043
3495マシェル・アル・ナイミBQR-MOTO2+2.326
359ケニー・ノイズPROMOHARRIS+2.376
3659ニッコロ・カネパBIMOTA+2.434
3739ロベルティーノ・ピエトリSUTER+2.648
3888ヤニック・グエラMORIWAKI+2.800
395ホアン・オリベPROMOHARRIS+2.904
40 28 渡辺一樹 SUTER +3.110

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193M.マルケスデルビ1:59.335
211S.コルテセデルビ+0.563
340N.テロールアプリリア+0.635
47E.バスケスデルビ+0.930
544P.エスパルガロデルビ+0.959
638B.スミスアプリリア+1.082
735R.クルメンナッハアプリリア+1.507
814J.ザルコアプリリア+1.946
994J.フォルガーアプリリア+1.997
1071小山知良アプリリア+2.004