round 13

September 17 2010, PRACTICE:14:05-(local)/21:05-(JST)
MotoGP GRAN PREMIO DE ARAGON
第13戦 アラゴンGP

初開催のアラゴンでペドロサがトップタイム
シモンチェリ5番手とまずまずのスタートを切る

初開催となった第13戦アラゴンGPのフリー走行1日目は、インディアナポリスGP、サンマリノGPと2連勝中のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)がトップタイムをマーク。3連勝に向けて絶好のスタートを切った。2番手にはニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)。3番手にホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)と続き、ここまでが1分50秒台。1分51秒台で5番手にマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)、8番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)と、Honda勢がまずまずのタイムを記録。以下、マルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)11番手、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)12番手、青山博一(Interwetten Honda MotoGP)16番手だった。

  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • マルコ・メランドリマルコ・メランドリ
  • ランディ・デ・ピュニエランディ・デ・ピュニエ
  • 青山博一青山博一

今季3回目のスペイン大会となるアラゴンGP。前戦サンマリノGP後にCBR1000RRでコースの下見を行っているペドロサは、「アラゴンは変化に富んだ楽しいサーキット。開幕が待ちきれない」と語っていたが、その言葉通り、セッション開始から快調にラップを刻み、2番手のヘイデンに0.411秒のリードを築いてトップタイムをマークした。12戦を終えて今季4勝を達成。2戦連勝中のペドロサだが、3連勝、今季5勝目、さらにはスペイン大会今季初制覇に向けて、すばらしい走りを披露した。

シーズン中盤戦に入り、マシンのアップデートが進むHonda勢。このアップデートでここ数戦、調子を上げているシモンチェリが5番手につけた。しかし、その上り調子をなかなか結果につなげられないシモンチェリ。フラストレーションのたまるレースが続いているが、全ライダーが初体験となるアラゴンGPで今季ベストリザルトをマークする意気込みだ。

シーズン中盤戦、表彰台にあと一歩のレースが続くドヴィツィオーゾも、今大会は今季5回目の表彰台と今季初優勝に闘志を燃やす。ドライコンディションで行われた午前中の走行では着実にセットアップを進め、午後の走行でさらにポジションアップする予定だったが、あいにくのウエットコンディションとなり、午前中のタイムで8番手に終わった。しかし、ドライセッションでの内容は悪くないだけに、2日目のポジションアップに大きな期待が膨らむ。

11番手のメランドリもウエットコンディションになった午後の走行では5番手、12番手のデ・ピュニエも午後の走行では7番手。総合結果でトップ10入りできなかった両選手も、2日目のポジションアップに望みをつないだ。青山はドライ、ウエットともに電気系に課題を抱え16番手だったが、2日目に向けて方向性をつかんでいるだけに、メランドリ、デ・ピュニエとともにポジションアップに闘志を燃やしている。

Moto2クラスは、アンドレア・イアンノーネ(Fimmco Speed Up)がトップタイム。以下、15番手までが1秒差以内という相変わらずの接戦となった。高橋裕紀(Tech 3 Racing)は午前中の走行でアタックできないまま終わったために28番手だったが、2日目のばん回に期待をつないだ。初参加の渡辺一樹(Racing Team Germany)は40番手だった。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP 1番手)「今日は全体的にいい一日だった。初めてのサーキットで初日にトップタイムをマークすることができたからね。セットアップも悪くなかったし、セッション序盤からリズムよく走ることができた。ロングランもできたし、ピットにいる時間も短かった。ウエットになった午後のセッションは、電気系にちょっと問題を抱え、その調整に時間がかかって、コースに戻ったときにはもう時間が残り少なかった。ここは独特なコースで、いくつか難しいコーナーもあり、ギアをしっかりと合わせなくてはいけない。このサーキットは路面のグリップもいいし、ブリヂストンタイヤもよく機能している。この調子を明日もキープしたい」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 5番手)「スクーターで下見をしたときにすばらしいサーキットだと思ったが、MotoGPマシンで走ってみたら、本当に最高だった。今日は通常よりセッションが1回多かったし、それも楽しかった。前戦サンマリノGPのセッティングで今日はスタートしたが、大きな変更もなく順調だった」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 8番手)「今日のリザルトに満足していないが、内容は決して悪くはなかった。午前中のセッションの走り出しはよかったのだが、ニュータイヤを使わなかったので、それほどタイムを更新することができなかった。それだけに明日に向けて方向性は見えているし、タイムを上げる自信はある。午後の走行はウエットになり、ドライで走った午前中に比べると、少し苦労してしまった。セッション中にセットアップを変更して時間を多少ロスしてしまった。アラゴンはすばらしいサーキットで、走っていて楽しい。下り坂セクションは、イスタンブールにとても似ている。明日も楽しみだ」

青山博一(MotoGP 16番手)「午前中の走行はちょっと問題があって、予定していたメニューを消化できなかった。午後もウエットになってしまったので、予定していたメニューは2日目に持ち越してしまった。今日は電気系と制御に課題を抱えて完ぺきではなかった。特に午後の走行は、自分自身にとっては、ウインターテストのマレーシア以来のウエットコンディションだったので、初めてのコースとウエットということで、とまどうことも多かった。先週、CBR1000RRでコースの下見をしていたので少しは助かった。とにかく2日目に課題を残したので、明日はとても重要な一日になる」

山路敏幸|Repsol Honda Team監督「今日は初めてのサーキットということで、事前に準備してきたことが、そのまま役立った。ドライだったFP1は想定通りのスタートが切れたと思う。ギアレシオやサスペンションのセッティングで小さな変更はあったが、想定通りの走行ができたし、おおむね順調だった。ウエットになった午後の走行でも大きな問題はなく、ドライのセッティングをベースにアジャストしていくことで解消できた。ライダーの調子もいい。今大会も優勝を目指して全力を尽くしたい」

高橋裕紀(Moto2 28番手)「今回新しいシャシーを使っているのだが、午前中はまずまずのフィーリングだった。タイヤも変えずロングランもできて、シャシーのフィーリングにもだんだん慣れてきた。しかし、午後のセッションはウエットになり、車体のフィーリングもおかしくなって、気持ちよく乗ることができなかった。明日の天気が心配だが、こういう状態なので、とにかく明日はドライで走ってしっかりとセッティングを進めたい」

渡辺一樹(Moto2 40番手)「今回は初めてのバイクにタイヤ、なにもかもが初めてなので、バイクに慣れること、コースに慣れることに重点を置いた。セットアップもほとんどなく、走り込みだけ。明日も今日の延長線上で走って、タイムを上げていきたい」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
126ダニ・ペドロサHonda1:50.506
269N.ヘイデンドゥカティ+0.411
399J.ロレンソヤマハ+0.422
427C.ストーナードゥカティ+0.689
558マルコ・シモンチェリHonda+1.262
646V.ロッシヤマハ+1.263
740H.バルベラドゥカティ+1.286
84アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+1.339
95C.エドワーズヤマハ+1.521
1011B.スピーズヤマハ+1.635
1133マルコ・メランドリHonda+1.815
1214ランディ・デ・ピュニエHonda+1.834
1341A.エスパルガロドゥカティ+2.246
1419A.バウティスタスズキ+2.316
1536M.カリオドゥカティ+2.684
167青山博一Honda+3.006

※午前、午後のフリー走行の総合順位

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
129アンドレア・イアンノーネSPEED UP1:56.223
260フリアン・シモンSUTER+0.061
375マティア・パシーニMOTOBI+0.145
415アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.175
571クラウディオ・コルティSUTER+0.200
645スコット・レディングSUTER+0.201
754ケブ・コフランFTR+0.415
812トーマス・ルティMORIWAKI+0.432
924トニー・エリアスMORIWAKI+0.481
1055ヘクトル・ファウベルSUTER+0.551
112ガボール・タルマクシSPEED UP+0.668
1240セルジオ・ガデアPONS KALEX+0.754
1364サンティエゴ・ヘルナンデスMORIWAKI+0.804
143シモーネ・コルシMOTOBI+0.890
1543ローマン・ラモスMIR RACING+0.992
1644ロベルト・ロルフォSUTER+1.102
1777ドミニク・エージャーターSUTER+1.157
1865ステファン・ブラドルSUTER+1.197
1968ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2+1.202
2063マイク・ディ・ミリオSUTER+1.210
2125アレックス・バルドリーニI.C.P+1.233
2235ラファエレ・デ・ロサTECH 3+1.256
2316ジュール・クルーゼルSUTER+1.314
248アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+1.361
254リカルド・カーデュスBITOWA+1.379
266アレックス・デボンFTR+1.383
2714ラタパーク・ウィライローBIMOTA+1.391
2872高橋裕紀TECH 3+1.432
2917カレル・アブラハムFTR+2.004
3051ミケーレ・ピロMORIWAKI+2.103
3180アクセル・ポンスPONS KALEX+2.210
329ケニー・ノイズPROMOHARRIS+2.653
3395マシェル・アル・ナイミBQR-MOTO2+2.656
345ホアン・オリベPROMOHARRIS+3.217
3539ロベルティーノ・ピエトリSUTER+3.504
3653バレンティン・ドゥビーズADV+3.657
3710フォンシ・ニエトMORIWAKI+3.796
3888ヤニック・グエラMORIWAKI+3.812
3959ニッコロ・カネパFORCE GP210+3.940
4028渡辺一樹SUTER+4.604

※午前、午後のフリー走行の総合順位

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
140N.テロールアプリリア2:04.580
244P.エスパルガロデルビ+0.247
338B.スミスアプリリア+0.632
471小山知良アプリリア+2.307
584J.コーンフェールアプリリア+2.702
639L.サロンアプリリア+3.873
769L.ロッシアプリリア+4.676
856P.セバスチャンアプリリア+5.098
97E.バスケスデルビ+5.167
1014J.ザルコアプリリア+5.193

※午前、午後のフリー走行の総合順位