round 1

April 10 2010, QUALIFYING:22:55-(local)/April 11 4:55-(JST)
MotoGP COMMERCIALBANK GRAND PRIX OF QATAR
第1戦 カタールGP

デ・ピュニエ4番手、ドヴィツィオーゾ6番手で、ともに2列目から決勝に挑む

開幕戦カタールGPの予選は、前日に続き、最高気温が26℃という暑さの中で行われ、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)がPPを獲得。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)と続き、Honda勢は、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)4番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)6番手で2列目を確保した。以下、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)7番手、青山博一(Interwetten Honda MotoGP)10番手でトップ10に入り、マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)は15番手、マルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)は17番手だった。

午後6時の日没と同時にスタートしたカタールGPの予選。最初の走行となった125ccクラスのフリー走行は、31℃の暑さの中で始まった。その後、次第に気温は下がり、午後6時55分開始のMotoGPクラスのフリー走行は30℃、午後10時55分にスタートした予選は26℃まで下がった。しかし、この季節のカタールとしては、暑い一日となった。

  • ランディ・デ・ピュニエランディ・デ・ピュニエ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • 青山博一青山博一

その中で快調にラップを刻んだのは、フリー走行で総合4番手につけたデ・ピュニエで、ハードタイヤでラップを刻んだ。予選セッションでも、ハードタイヤで決勝を想定したロングランを実施し、セッション終盤にはソフトタイヤに履き替えてアタック、4番手につけた。

フリー走行で総合5番手につけたドヴィツィオーゾも、2列目となる6番手につけた。ドヴィツィオーゾは、ハードタイヤで安定したラップを刻んだがセッション終了間際、ソフトタイヤに履き替えてのアタックが決まらず、2列目から決勝に挑むことになった。MotoGPクラスにデビューして今年で3年目。過去2年間は、好走するも表彰台にあと一歩届かないレースが多かっただけに、カタールGP初表彰台、初優勝に闘志を燃やしている。

初日11番手とやや出遅れたペドロサは、予選で7番手に浮上。フリー走行では、セットアップの方向性を探りながら9番手、予選では大きなステップを刻み7番手に浮上した。しかし、チャンピオンを狙うペドロサとしては不本意なグリッド。決勝では得意のスタートで一気にポジションをアップを狙う。PPのストーナーから7番手のペドロサまでが1分55秒台というハイレベルなアタック合戦となった。

初日17番手と後れを取った青山は、フリー走行、予選と確実にセッティングを決めて10番手に浮上。決勝に向けて望みをつないだ。今季は6人のルーキーがMotoGPクラスに参戦するが、250ccチャンピオンの実力を遺憾なく発揮。ルーキー勢のトップタイムをマークした。決勝では、さらに上の順位を目指す。

フリー走行で12番手と調子を少しずつ上げてきたシモンチェリは、予選で転倒を喫したことが影響、15番手にダウン。チームメートのメランドリも、セッティングが決まらず17番手に終わった。今季、MotoGPクラスに6台が参加するHonda勢。フリー走行、予選と苦戦する選手もいたが、決勝では全員がトップ10入りを目標にベストを尽くす。

Moto2クラスは、MotoGPクラスからスイッチのトニー・エリアス(GRESINI RACING MOTO2)がPPを獲得。以下、1秒差以内に13台という接戦となり、高橋裕紀(TECH 3 RACING)がトップから0.391秒差で5番手。富沢祥也(TECHNOMAG−CIP)も1秒差以内につける好走で9番手につけた。

コメント

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 4番手)「マレーシアで2010年型のニューバイクのテストをしたときから、いくつかの問題を抱えていたが、それを解決するために全力を尽くしてきた。その後、問題は解消されて、フィーリングもどんどんよくなった。今回はアベレージもよく、いいペースを刻めている。予選では、決勝レースを想定したロングランをこなし、最後にソフトタイヤを入れてタイムを出した。正直、こんな結果を想像していなかったし、とてもうれしい。明日のウオームアップでさらにバイクの状態をよくして、トップグループとの差を縮めたい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 6番手)「このサーキットは、スタートの遅れを取り戻すのがとても難しいから、2列目を確保できてよかった。今日はフリー走行でやや問題を抱えていたが、それを思えばこのポジションは悪くない。もう少し速いタイムを刻めたと思うが、全体的に満足のいくセッションだった。同じようなペースで走っている選手が何人かいるので、その選手たちと表彰台を争うことになりそうだ。ケーシーとバレンティーノのペースは信じられないものだった。今のペースでは、3位争いをすることになると思う。今日のデータを分析して、ウオームアップで最後の調整に臨む」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 7番手)「今日もセッティングを進めることができた。フリー走行ではあまり改善できなかったが、予選では大きなステップを刻むことができた。ポジションを上げることもできたが、明日のウオームアップで、さらにセットアップを進めたい。今日はソフトタイヤではあまりいい結果が得られず、ハードタイヤの方がフィーリングがよかった。決勝もハードタイヤでいくと思う。今日は最後のアタックでミスをした。それがなかったら2列目にはなれたと思う。ケーシーとバレンティーノはとても速い。表彰台を争う戦いは厳しいと思うが、その戦いに加わりたい」

青山博一(MotoGP 10番手)「昨日の走行は、準備していたセッティングがすべて外れてしまったが、そのデータを基に組み立てた新しいセットアップがタイムアップにつながった。しかし、レースに向けて自信になったかと言われれば、なんとも言えない。明日は自分にとって初めてのレースなので、バイクやタイヤがどう変化していくのか分からないし、なにもかもが初めての経験になる。とにかく、スタートからゴールまでベストを尽くしたい。すべてが勉強になると思う。昨日の内容を思えば、今日はなんとか帳尻を合わせたという感じ。タイヤはハードでいこうと思っている。スタート練習もしたし、あとは戦ってみるだけだ」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 15番手)「セッションが始まってすぐに転倒してしまった。その影響でペースを取り戻すのに少し時間がかかってしまった。1時間を有効に使えず残念だ。転倒したのは、ブレーキのタイミングが遅れ、青山にぶつかりそうになったためだ。フリー走行でいい感じになっていたし、本当に残念だった。明日のウオームアップで最後の調整をして決勝に挑みたい」

マルコ・メランドリ(MotoGP 17番手)「今日の結果に、本当にがっかりしている。いろいろとやったけれど、すべてがうまくいかなかった。ソフトタイヤで走ってもペースを上げられず、今日はなすすべがなかった。とにかく、明日のレースで少しでもいい状態を見つけたい」

山路敏幸|Repsol Honda Team 監督「昨日からの継続で、新しいセッティングにトライした。いい部分も見つかっているが、明日のウオームアップで最後の詰めをしてレースに挑みたい。タイヤは、明日のウオームアップで最終的に決めたい。ダニは、サスペンションのセットアップに集中して、リアのトラクションを向上させることに成功した。明日は、さらにこの部分をよくしたい。ドヴィツィオーゾは、昨日から今日にかけて基本的に大きく変えていないが、ソフトタイヤをうまく使えなかった。レースタイヤのセットはできているし、スタートが決まればいいレースができるはずだ」

高橋裕紀(Moto2 5番手)「セッションを通じてコンスタントにいいタイムを刻んでいたが、最後にきちんとアタックできなくてタイムを更新できなかった。フロントローに並べなかったが、アベレージは悪くないと思うし、明日の決勝はこのペースをいかに持続するかにかかっている。明日はタイヤに厳しいレースになると思う。ウオームアップでもう一度、タイヤに優しいセッティングを見つけたい」

予選リザルト

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127C.ストーナードゥカティ1:55.007
246V.ロッシヤマハ+0.355
399J.ロレンソヤマハ+0.513
414ランディ・デ・ピュニエHonda+0.824
565L.カピロッシスズキ+0.892
64アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.956
726ダニ・ペドロサHonda+0.983
85C.エドワーズヤマハ+0.998
969N.ヘイデンドゥカティ+1.156
107青山博一Honda+1.220
1111B.スピーズヤマハ+1.264
1236M.カリオドゥカティ+1.276
1319A.バウティスタスズキ+1.443
1441A.エスパルガロドゥカティ+1.645
1558マルコ・シモンチェリHonda+1.950
1640H.バルベラドゥカティ+2.123
1733マルコ・メランドリHonda+2.318

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
124トニー・エリアスMORIWAKI2:01.904
260フリアン・シモンRSV+0.128
365ステファン・ブラドルSUTER+0.134
415アレックス・デ・アンジェリスFORCE GP210+0.197
572高橋裕紀TECH 3+0.391
616ジュール・クルーゼルSUTER+0.462
735ラファエレ・デ・ロサTECH 3+0.656
86アレックス・デボンFTR+0.855
948富沢祥也SUTER+0.867
1025アレックス・バルドリーニI.C.P.+0.962
1140セルジオ・ガデアPONS KALEX+0.977
1244ロベルト・ロルフォSUTER+0.979
1363マイク・ディ・ミリオRSV+0.992
142ガボール・タルマクシSPEED UP+1.012
1559ニッコロ・カネパFORCE GP210+1.098
1612トーマス・ルティMORIWAKI+1.137
1745スコット・レディングSUTER+1.225
1875マティア・パシーニMOTOBI+1.251
1914ラタパーク・ウィライローBIMOTA+1.288
2077ドミニク・エージャーターSUTER+1.328
2129アンドレア・イアンノーネSPEED UP+1.354
2241アルネ・トードSUTER+1.437
2317カレル・アブラハムRSV+1.442
2410フォンシ・ニエトMORIWAKI+1.486
2552ルーカス・ペセックMORIWAKI+1.627
263シモーネ・コルシMOTOBI+1.684
2768ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2+1.731
2871クラウディオ・コルティSUTER+1.821
2953バレンティン・ドゥビーズADV+1.848
309ケニー・ノイズPROMOHARRIS+1.888
3180アクセル・ポンスPONS KALEX+2.397
3255ヘクトル・ファウベルSUTER+2.513
3361ウラディミール・イワノフMORIWAKI+2.566
345ジョアン・オリベPROMOHARRIS+2.572
3521ウラジミール・レオーノフSUTER+2.675
3639ロベルティーノ・ピエトリSUTER+2.725
3795マシェル・アル・ナイミBQR-MOTO2+2.967
3896アンソニー・デラレBQR-MOTO2+3.008
398アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+3.458
4088ヤニック・グエラMORIWAKI+3.556
4176ベルナト・マルチネスBIMOTA+4.406

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193M.マルケスデルビ2:06.651
244P.エスパルガロデルビ+0.459
340N.テロールアプリリア+0.485
47E.バスケスデルビ+0.492
535R.クルメンナッハアプリリア+1.119
671小山知良アプリリア+1.292
711S.コルテセデルビ+1.560
85A.マスボーアプリリア+2.084
9 38 B.スミス アプリリア +2.184
10 12E.ラバトアプリリア+2.199