トライアルの国別対抗戦「トライアル・デ・ナシオン」が9月27日(金)~29日(日)、19カ国の代表チームが参加して行われました。Repsol Honda Teamのトニー・ボウは、アダム・ラガ(TRRS)とジェロニ・ファハルド(ガスガス)とともに、スペイン代表として参加し、チームを率いました。1ラップ目に2点、2ラップ目に2点と、トータル4点の減点に抑え、16年連続、26回目の優勝を飾りました。
日本代表も、大健闘と言える成績を残しました。藤波貴久(Repsol Honda Team)、黒山健一(ヤマハ)、小川友幸(TEAM MITANI Honda)がチームを組み、普段はライバルとして戦う3人が、一丸となって競技に臨みました。
予選は、決して順調なスタートとは言えませんでした。藤波が上位を目指して臨みましたが、最後の障害物でわずかにミスをして5点を記録。小川が先に出していたタイムが採用され、日本代表は6番手で予選を終えます。
決勝日は暑く、乾燥したコンディションの中で行われました。日本代表は先頭でのスタートとなり、ほかのチームを参考にすることなく、各セクションに挑みました。1ラップ目終了時点で、日本代表は2番手につけると、2ラップ目では減点をさらに減らして、2位。2年ぶりに表彰台獲得となりました。
トニー・ボウ(優勝)
「セクションをしっかりと走れば今日のトライアルは簡単だったので、差がつきづらい展開になると思っていました。技術的に優れていて、最終的には頭を使ったトライアルになりました。2ラップとも、セクション9で2点を記録してしまいましたが、5点を出さないようにするのは簡単でした。残りのセクションではクリーンを記録できたので、3人ですばらしい記録を残すことができました。チームメートと走れたことを誇りに思っています。トライアルの主催者にもお礼を言いたいです」
藤波貴久(2位)
「とてもうれしいです。スペイン代表は打ち負かせない存在だと思うので、僕らにとっては2位は勝利に匹敵する結果だと思います。僕らは一生懸命にトライアルに取り組み、最終的に2位となりました。とても幸せな気分です。世界選手権で3位になり、今日は2位。すばらしい一年になったと思います。これまで以上に幸せな気分です。」
黒山健一(2位)
「昨年、日本代表は4位になり、表彰台を逃してしまったのでそれが非常に残念でした。今年、(表彰台を)奪還したかったし、2位以内を狙っていたので、それがかなえられて非常にうれしいです」
小川友幸(2位)
「今大会は、ものすごく自分の調子もよくて、日本代表チーム3人のチームワークもものすごくよかったので、最終的に2位を取れたことは、ものすごくハッピーなことです」
※レースレポート、リザルトなどはレース終了時点のものです
順位 | 国 | 名前 | ラップ1 | ラップ2 |
タイム | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | スペイン | トニー・ボウ アダム・ラガ ジェロニ・ファハルド |
2 | 2 | 0 | 4 |
2 | 日本 | 藤波貴久 黒山健一 小川友幸 |
12 | 7 | 0 | 19 |
3 | フランス | ブノア・ビンカス アレックサンドル・フェレール テオ・コライロ |
15 | 8 | 1 | 24 |
4 | イギリス | ジェイムス・ダビル ジャック・プライス トビー・マーティン |
25 | 2 | 0 | 27 |
5 | イタリア | マテオ・グラタローラ ルカ・ペトレッラ ジャンルカ・トルノール |
21 | 24 | 0 | 45 |
6 | ノルウェー | ジャラン・マティアス・ボル・グンバルドセン ハカン・ペダーソン サンドレ・ハガ |
60 | 35 | 0 | 95 |