Trial Round06フランスフランス

2019年7月21日(日)・決勝

会場 : オロン

第6戦 フランス

トニー・ボウ、2019年チャンピオン決定!

トライアル世界選手権第6戦フランスGPは、フランス国境のスキー場オロンで開催されました。今大会でトニー・ボウ(Repsol Honda Team)は今シーズン無傷の7勝目を挙げ、最終戦を残して2019年のチャンピオン獲得が決定しました。ボウは、トライアル世界選手権のタイトルを、2007年から13年連続で獲得し、同時に冬期シーズンにインドアで行われる「Xトライアル世界選手権」でも13連覇。これで世界タイトルは26個目となり、レジェンドがまた新たな足跡を刻みました。

今回の勝利で、ボウの世界選手権での総勝利数は111となりました。同時に、2018年6月のアンドラ大会以降、トライアル世界選手権での連勝を13に伸ばしています。

「これは奇跡ではない、伝説である」。Repsol Honda Teamが作った、タイトル記念Tシャツにはそう記されています。数々の歴史的な記録は、奇跡や偶然の産物ではなく、ボウの飽くなき向上心と、それを支えるチームの努力のたまものです。

今回のボウは、1ラップ目の減点7点、2ラップ目1点、そしてタイムオーバー減点1点、両ラップとも最小の減点で切り抜け、合わせて9点で試合をまとめました。2位の総減点が23点ですから、その差は圧倒的でした。

チームメートの藤波貴久は5位でこの大会を終えました。藤波は1ラップ目には調子よくトライを続けていましたが、2ラップ目に入って減点を増やしてしまい、最終的には5位まで順位を落としてしまいました。チャンピオンシップの争いでは、藤波はランキング4位となっています。

この日、Repsol Honda Teamにとってのお祝いは、ボウの個人タイトルだけではありませんでした。モンテッサの通算21回目のコンストラクタータイトルの獲得が決定しました。
Repsol Honda Teamの次の戦いは、9月21日(予選)と22日(決勝)にスペインのラヌシアで開かれる最終戦となります。

 

コメント

トニー・ボウ(優勝)
トニー・ボウ 「1ラップ目はちょっとミスが出て、それを取り返すのにかなりがんばらなければいけないトライアルとなりました。その結果、2ラップ目を減点1点で回り、勝利を得ることができました。マシンもとても調子がよく、気分のいいトライアルができました。勝利はたいへんうれしいものですが、タイトルを獲得するのはそれに勝る大きな喜びです。今シーズン、私たちは大きく進化をしたと思います。昨年はケガも多かったですが、今シーズンは体の調子もマシンの調子もとてもよく、気持ちのいいシーズンとなりました。最終戦まで、しっかり休養を楽しんで、また勝利を勝ち取るために戻ってきます」

藤波貴久(5位)
藤波貴久 「1ラップ目、マシンの調子もよく、自信を持ってトライできました。多くのセクションをクリーンで抜けて1ラップ目を折り返しました。2ラップ目、ペースがよくない方向に傾いていって、5位という結果に終わりました。悪くない結果だと思いますが、これがトライアルの結果です。現時点で、ランキング4位につけていて、世界選手権はあと1戦。しっかり戦い抜いていきたいです。今日は、トニー・ボウの26回目の世界タイトル獲得の日です。ボウの家族とチームは、この大きな目標に向けて一生懸命がんばっていましたから、大きな祝福を送りたいと思います。彼のチームメートであることが、私の誇りです」

ミゲール・シレラ監督
「タイトルを祝うことができ、とてもすばらしい日となりました。まず第一に、ボウに感謝と祝福をしたいと思います。そして私たちの活動を助けてくれる、ドクターチーム、HRC、Honda、そしてボウを助けてくれたすべての人々に感謝をし、祝福を捧げたいと思います。チームはみんなすばらしい仕事をしました。今シーズン、ボウはとてもよい状態でシーズンをスタートさせることができ、ここまでのすべてのトライアルで勝利を修めることができました。私たちはいつも言っていますが『彼はモンスターである』、そしてTシャツの言葉に込めたように、これは奇跡ではなく、新たな伝説の1ページなのです。それ以上、なにも求めるものはありません。可能ならば、また新しいシーズンに、さらに新しい歴史を追加することになるでしょう。藤波は今日も一生懸命闘いましたが、望む結果を得られませんでした。ライバルは非常に強いですが、彼は常にベストを尽くして闘っています。そんな藤波に、おめでとうと声をかけてあげたいと思います。最終戦は私たちのホームグラウンドです。これまで同様に、最後まで勝利を目指して闘います」

※リザルトおよびポイントランキングはレース終了時点のものです


リザルト

順位 ライダー マシン L1 L2 総減点
1 トニー・ボウ Honda 7 1 9
2 J.ブスト ヴェルティゴ 12 10 23
3 A.ラガ TRRS 16 8 25
4 J.ファハルド ガスガス 22 7 30
5 藤波貴久 Honda 13 23 36
6 J.カサレス ヴェルティゴ 21 21 42

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ Honda 140
2 A.ラガ TRRS 113
3 J.ファハルド ガスガス 95
4 藤波貴久 Honda 88
5 J.ブスト ヴェルティゴ 77
6 J.ダビル ベータ 68
17 小川友幸 Honda 3

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