Trial Round01アメリカイタリア

2019年5月26日(日)・決勝

会場 : ピエトラムラタ

開幕戦 イタリア

トニー・ボウ、開幕戦を制して2019年リーダーに

2019年の世界選手権がいよいよ開幕しました。開幕戦はイタリア大会です。前日に雨が降り、難しいコンディションでの戦いとなりましたが、ボウは試合をよくまとめて、勝利をおさめました。Repsol Honda Teamのチームメート、藤波貴久は、よいライディングを披露して6位。昨年の不調から脱して、まずはあるべきポジションを得ることができました。

会場となったイタリアのピエトラムラタにあるオフロードパークは、開幕戦の開催された週末には断続的に雨が降り、この影響でコンディションが悪化、ライダーはより正確なテクニックを要求されるようになっていました。

セクションの走破力と走破タイムを競う予選は、雨のためノーゲームの様相となり、それが日曜日の厳しい戦いを象徴していたようでした。試合は、いつものとおり15セクションを2ラップしておこなわれます。

1ラップ目、ボウは二つの大きなミスを犯しました。これがその後の順位争いにも大きな影響を与える恐れもあったのですが、ボウはその後に調子を復調して、1ラップ目の最後にはリーダーとしての地位を取り戻しました。

2ラップ目、ボウの調子は上向いてきて、ライバルを寄せ付けず、トップを独走して勝利を獲得しました。ボウの減点が33点、2位のライバルには28点の大差をつけていました。

藤波は序盤にはトップ争いのポジションを戦っていましたが、最終的には6位でゴールとなりました。終盤でミスが多く、これで順位を落とすことになってしまったのは残念でした。

トライアルGP世界選手権、次なる大会は、日本のツインリンクもてぎで開催されます。日本大会は2019年唯一の2日間制のイベントとなり、予選は6月7日に決勝は6月8日と9日に行われます。

コメント

トニー・ボウ(優勝)
トニー・ボウ「今日のライディングにはとても満足しています。1ラップ目で、2セクションにわたってゲートマーカーを倒してしまい、5点になったときにはどうなるかと思いました。しかし2ラップ目にはすばらしいライディングができました。このコンディションの中、2ラップ目の減点がたった4点だったのは、すばらしい結果だったと思います。チームのみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。彼らはこの冬の間、強いチームを作り上げるために一生懸命がんばってくれていたのです。ありがとう」

藤波貴久(6位)
(左から)トニー・ボウ、藤波貴久「1ラップ目はかなりひどい状況でした。2ラップ目は、少し調子を取り戻すことができました。2ラップ目、第10セクションで、4位につけているのを確認しました。しかし最終セクションでミスをして、それで6番手に落ちてしまいました。残念な結果になりましたが、マシンはとても調子よく走ってくれましたし、自分自身のコンディションもよく、久しぶりにきちんと体が動いてトライアルができたので、気分はいいです。この調子で日本の戦いもがんばりたい。そしてよりよいポジションを勝ち取りたいです」

ミゲール・シレラ監督
「今日はとても難しいコンディションのフィールドで、滑りやすくミスの出やすい設定でした。ボウは序盤に多くのミスがありましたが、2ラップ目にはいつもの見事なボウに戻っていました。2ラップ目のボウは、これまでの世界選手権の経験でも珍しいほどの完ぺきな走りを見せました。藤波はトップグループで戦いチャンスもあったのですが、6位となりました。しかし開幕戦のこの6位は悪い結果ではありません。チームにとって、開幕戦はいい結果となりました。私たちは、今後もよい結果を生むためにがんばっていきます」

※リザルトおよびポイントランキングはレース終了時点のものです


リザルト

順位 ライダー マシン L1 L2 総減点
1 トニー・ボウ Honda 25 4 33
2 J.ファハルド ガスガス 45 11 61
3 A.ラガ TRRS 45 19 66
4 B.ビンカス ベータ 46 34 86
5 J.ブスト ヴェルティゴ 40 45 88
6 藤波貴久 Honda 52 39 96

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 トニー・ボウ Honda 20
2 J.ファハルド ガスガス 17
3 A.ラガ TRRS 15
4 B.ビンカス ベータ 13
5 J.ブスト ヴェルティゴ 11
6 藤波貴久 Honda 10

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