Round02日本日本

トライアル 決勝1日目

2018年6月2日(土)

栃木県

ツインリンクもてぎ

藤波貴久、負傷を押して母国GPで表彰台登壇。トニー・ボウは4位

2018年第2戦となる日本大会。開幕戦勝利から連勝記録を伸ばしたいトニー・ボウと、開幕直前の負傷で肩が本調子にはほど遠い藤波貴久が、例年通り日本のファンの前で大活躍を見せました。

厳しい戦いとなりましたが、フジガスこと藤波は3位表彰台を獲得。ボウは4位となりました。藤波が母国で表彰台を獲得したのは今回で27回目で、世界選手権でのキャリアでは161回目のポディウム登壇となりました。

藤波貴久

開幕戦では腕に力が入らず、本来の走りが全くできなかった藤波ですが、それから2週間、症状は徐々に回復してきてはいるものの、いまだ完全には癒えていない状態。しかし、この日ばかりは負傷のことを忘れてしまったかのような走りを見せました。日本のファンの前での華麗な走り、それに感動した観衆の大歓声が、また藤波を難所の頂点に押し上げます。これが、日本GPでの藤波の活躍の原動力です。この表彰台獲得で、藤波のランキングは8位から一気に5位にジャンプアップしました。

一方、連続チャンピオン記録更新中のボウは、この日は気持ちのいいトライができずに終わりました。セクションの難易度が比較的低く、一度の失敗が取り返しのつかない結果となることも、ボウの集中力を乱していきます。結局、一度のミスが次のミスを呼び、表彰台を逃す結果に。なんと、ランキングでも、わずか2点差ながらトップの座を奪われてしまいました。

日曜日は、このフィールドで2日目の日本GPが開催されます。ボウは、チャンピオンとしての誇りを取り戻すべく、闘志を燃やしています。

コメント

藤波貴久(3位)
藤波貴久 「今日は、とても満足のいく日になりました。負傷はいまだ回復途上で、表彰台は望むべくもないと思っていました。ところが1ラップ目を思った以上にいいスコアで回ることができ、終了時点での減点は8点で2位につけていました。2ラップ目にはいくつかのミスを犯してしまいましたが、1ラップ目のアドバンテージで3位を得ることができました。Hondaのホームグラウンドで表彰台に乗ることができて、とてもうれしいです。ありがとうございました」

トニー・ボウのコメント(4位)
トニー・ボウ 「今日は、とうとう最後までよい感じをつかめずに終わってしまいました。最初にミスをして、それを取り戻そうとして、集中力を乱してしまいました。2日目は、正しい戦いができるように願っています。今日はいいライディングができるという自信を持つこともできませんでした」

ミゲール・シレラ監督
「トライアルはいつだってトライアル(試練)です。今日のボウは、できることはすべてやったと思います。そして、今日は今日。明日はまた別の一日です。今日の間違いは、明日には正すことができます。藤波は、いつものように明るく飛び回っていましたが、しかしすでに何度も言っているように、今年は簡単ではありません。ライバルたちとの厳しい戦いが続いているので、我々チームは一生懸命働かなければいけないでしょう」

リザルト

順位 ライダー マシン L1 L2 総減点
1 J.ファハルド ガスガス 0 11 11
2 A.ラガ TRRS 18 5 23
3 藤波貴久 Honda 8 20 28
4 トニー・ボウ Honda 18 12 30
5 J.ブスト ガスガス 25 10 35
6 J.カセレス ヴェルティゴ 21 22 44
14 小川友幸 Honda 30 35 66

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