Repsol Honda Teamのボウがインドアシリーズ10連覇
チームメートの藤波はランキング5位でシーズンを終える

2016年のFIM Xトライアル世界選手権は、Repsol Honda Teamのトニー・ボウが全4戦中3勝を挙げ、前人未到のインドア世界選手権10連覇を達成しました。チームメートの藤波貴久は、最終戦を4位で終えて総合5位。前年のアウトドアシーズンに続き、インドアシーズンでもRepsol Honda Teamのライダーが活躍しました。

イギリスのシェフィールドで行われた開幕戦。優勝を目指して走ったボウでしたが、決勝の第2セクションでの5点が響き2位でフィニッシュ。2年ぶりにXトライアルの舞台に帰ってきた藤波は、予選を通過できずに5位でした。

スペインのバルセロナで行われた第2戦では、予選でただ一人減点なしだったボウが決勝でも見事な走りをみせて優勝。ランキングでは、総合2位のアダム・ラガ(TRS)と同点ながらトップに浮上しました。藤波はわずか1点差で決勝進出を逃し、前戦と同じく5位でした。また、Repsol Honda Teamの若きライダー、ハイメ・ブストがこのグランプリにゲスト参戦。8位に終わり今後に課題を残しました。

第3戦はオーストリアのウィーナー・ノイシュタットで開催されました。前戦の勝利で勢いに乗ったボウは2位以下に大差をつけて圧勝。ランキングでも2位のラガとの差を8ポイントに広げ、次の最終戦でのタイトル獲得に向けて大きく前進しました。藤波は前戦と同じく1点差で決勝進出を逃し、3戦続けて5位フィニッシュとなりました。

全4戦となった16年シーズンの最終戦は、フランスのマルセイユで開催されました。2位以上でタイトル獲得が決定するボウは、決勝をただ一人オールクリーンで終える圧巻の技を披露。全大会を通して、王者にふさわしい卓越した走りで、前人未到のインドア世界選手権10連覇を達成しました。藤波は最終戦でようやく決勝進出を果たし、シーズン自己最高の4位でフィニッシュしました。シーズン2度目のゲスト参戦となるブストは、前回と同じく8位に終わりました。

Repsol Honda Teamに所属する3ライダーの戦いは、16年4月から始まるアウトドアシーズンへと続きました。

トニー・ボウ

藤波貴久

ハイメ・ブスト

トニー・ボウ

藤波貴久

ポイント

Xトライアル ライダー
順位 ライダー マシン 総合 1 2 3 4
1 トニー・ボウ Honda 75 15 20 20 20
2 A.ラガ TRS 59 20 15 12 12
3 A.カベスタニー シェルコ 54 12 12 15 15
4 J.ファハルド ヴェルティゴ 33 9 9 9 6
5 藤波貴久 Honda 27 6 6 6 9
6 A.フェレール シェルコ 13 4 4 1 4
7 エディー・カールソン Honda 9 1 2 4 2
8 F.カドレツ ガスガス 2 - - 2 -
9 J.ダビル ヴェルティゴ 2 2 - - -
10 ハイメ・ブスト Honda 2 - 1 - 1
Xトライアルポイント配分表
決勝順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位
ポイント 20 15 12 9 6 4 2 1

動画

ライダー&マシン

Hondaファクトリー チーム 参戦ライダー
Montesa Cota 4RT
Montesa Cota 4RT