round 03

June 05 2010
FIM Trial Championship Japan
第3戦 日本(ツインリンクもてぎ)

決勝1日目はボウが優勝、藤波が4位でフィニッシュ

2010 SPEA FIMトライアル世界選手権第3戦日本グランプリが、栃木県のツインリンクもてぎで開幕。決勝レース1日目が行われた5日(土)は、コースコンディションが天候に大きく左右される一日となった。

会場となるツインリンクもてぎで日本グランプリが開催されるのは、今年で11年目となる。トライアル世界選手権に参戦する唯一の日本人ライダー、「フジガス」ことREPSOL MONTESA HONDAの藤波貴久も同じく、11回目の日本グランプリを迎えた。前戦ポルトガルグランプリ2日目に、2年ぶりながら見事優勝を遂げ、世界選手権に参戦して以来29勝目を飾った。そして迎える母国グランプリは、30勝という期待が高まる大会でもある。今年からレギュレーションが一部変更となり、前回の優勝者は最初に出走する。したがって、前戦2日目の優勝者である藤波は、今回の日本グランプリ1日目をトップバッターとして、午前10時28分30秒にスタートした。

これまでとは異なり、新しいルールにより個々のセクション内での下見が禁止となったとともに、それぞれのセクションの持ち時間が30秒短縮され、1分と定められている。前日金曜日にセクション査察が行われたが、終了後に雨が降り始め、日付が変わっても降り続いたことから、急きょスタート前に再度セクション査察の時間が設けられた。スタートに近づくにつれ雨は止んだが、トップバッターでの出走、雨によるコンディションの変化で、藤波にとっては不利といえる状況での母国グランプリとなった。

昨年同様、第1セクションと第15セクションは、中央エントランスに設置。第2から第5セクションは、「ダートトラックの森」ゾーンに設置。第6・7・8セクションは、多くのファンが集まる「ハローウッズの庭」ゾーン。第9・10・11セクションは泥と滑りやすい石で構成された「ハローウッズの沢」ゾーンで、第12・13・14セクションは大迫力の断崖絶壁「ハローウッズの岩盤」ゾーンに設置された。いずれも、ツインリンクもてぎが有する自然の特徴を生かしたレイアウトに構成されている。セクションの場所は昨年と大きく変わらないが、岩の数が増えた上に、前夜から降った雨によりセクション難度が上がっており、ライダーにとっても難しい一日となった。

  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • トニー・ボウトニー・ボウ
  • 藤波貴久藤波貴久
  • 藤波貴久、トニー・ボウ藤波貴久、トニー・ボウ
  • 小川友幸小川友幸
  • 柴田暁柴田暁
  • 渋谷勲渋谷勲

決勝レース1日目は、前日からの雨により序盤はマディで滑りやすい環境となっていた。第1セクション、第2セクションをクリーンと好調なスタートを切った藤波は、第3・4セクションの岩から岩への移動で一歩届かず、痛恨の減点5点を連続して受けてしまう。チームメートのトニー・ボウをはじめ、ライバルライダーも第4セクションで減点5点を受けており、多くのライダーにとって難所となった。その後もなかなかクリーンを取れず、減点が続き1ラップ目を減点31で終えた。一方のボウは、中盤こそ減点が続いたが、終盤は連続クリーンを取り、減点17のトップで終えた。2番手には、減点26点のジェロニ・ファハルド(ベータ)。トップを走るボウと藤波の差は14点。日差しが強くなり、コースコンディションも徐々に変化する中で、2ラップ目はどれだけクリーン数を増やすことができるかが、カギとなった。

2ラップ目がスタートし、藤波とボウは1ラップ目で減点を受けたセクションの減点数を最低限に抑え、順調なペースでクリアしていった。ボウは、後半にかけ、減点個所が増えたものの、丁寧な走りでトップをキープ。そのままライバルに首位を譲ることなく、1日目を優勝で終えた。一方、藤波は所どころで受けた減点5が影響し、後方から追いかけるアダム・ラガ(ガスガス)と1点を争う接近戦となった。最終セクションで藤波は、最後のステアケースを上りきることができず、痛恨の減点5を受ける。藤波を猛追するラガは、最終セクションを減点1で通過したことで、総減点数が56点の藤波と並び同着3位。藤波とラガのクリーン数も12と同数であったため、減点1の数で順位が決められた。軍配が上がったのは、ラガ。藤波は残念ながら表彰台を逃す結果となった。その直後、突如激しい雷雨となり、セクションは一時閉鎖されたが、天候回復を待って再開された。ボウは、初日を優勝で終えたので、2日目はトップでスタートする。

コメント

トニー・ボウ(優勝) 「今日は楽しい大会となった。雨が降る前は、比較的簡単に感じるところがあったが、降った後は難易度が増したことで、自分の持つテクニックを発揮することができ、楽しい大会となった。前戦ポルトガルでは表彰台を逃したが、難しい環境でトップが取れてうれしかった。日本は、Hondaの地元でもあるので、チームのサポートを受け表彰台に上がれてよかった。明日は、またコンディションが変わると思うが、応援してくれるファンの方に応えられるような戦いをしたい」

藤波貴久(4位) 「今日は思うような結果を残せず、とても悔しい一日でした。やはり、1番で出ていくということに対して、ナーバスになり、自分自身にプレッシャーをかけてしまったと思います。ラガとは同点で、結局ちょっとしたことで表彰台を逃してしまいました。明日は4番手スタートなので、今日とは条件が異なりますが、言い訳もできなくなります。明日は母国グランプリにふさわしい戦いを見せ、応援に来ていただいている多くのファンの皆さんに応えられるようにがんばります」

決勝
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 1 トニー・ボウ モンテッサ(Honda) 17 14 31 18
2 4 J.ファハルド ベータ 26 18 44 13
3 2 A.ラガ ガスガス 39 17 56 12
4 3 藤波貴久 モンテッサ(Honda) 31 25 56 12
5 14 黒山健一 ヤマハ 37 35 72 8
6 7 J.ダビル ガスガス 35 39 74 9
 
8 15 小川友幸 Honda 44 54 98 5
11 19 柴田暁 Honda 66 60 126 3
14 18 渋谷勲 Honda 69 59 128 2
17 23 砂田真彦 Honda 70 71 141 1
19 20 斎藤晶夫 Honda 73 71 144 0
20 25 松浦翼 Honda 73 73 146 0