World Trial Honda Racing
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2006.09.24 Rd.10 ベルギー
スケジュール
Rd. Date
01 4/2
スペイン
02 4/9
ポルトガル
03 5/20-21
アメリカ
04 6/3-4
日本
05 6/25
フランス
06 7/2
イタリア
07 7/9
ポーランド
08 7/30
イギリス
09 9/3
アンドラ
10 9/24
ベルギー
第10戦 ベルギー
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藤波貴久、ランキング2位で2006年シーズンを終える
決勝日:2006年9月24日(日)
開催地:スパフランコルシャン 天候:晴れ 気温:21℃ 観客:4500人
リザルト&ポイント

 トライアル世界選手権最終戦(第10戦)ベルギー大会が、9月24日にベルギーのスパフランコルシャンで行われた。

第10戦 ベルギー
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 COTA 4RTに乗る藤波貴久選手(REPSOL MONTESA HRC)は本大会を4位で終え、ランキングでも昨年に引き続き2位に終わった。チームメイトのドギー・ランプキン選手は今大会6位で、ランキング4位となった。

 最終戦の開催地スパフランコルシャンは、かつて2輪ロードレース世界選手権やF1世界選手権のレースが行われていた公道サーキット。山間の風光明媚なこのサーキットには、自然を生かしたセクションのほかに人工的なセクションが設けられた。セクションの種類は少なかったものの、各セクションの難易度は高く、トップライダーたちにとってもテクニックを競える場となっていた。天候は一日中曇りで、今にも雨が降り出しそうな中で、激戦が繰り広げられた。

 ランキングトップにつけるアダム・ラガ選手(ガスガス)と10ポイント差で最終戦を迎えた藤波選手は、1ラップめに減点5を2回出してしまい、減点総数18で1ラップめを終えた。

 1ラップめにトップに立ったのは減点6のラガ選手。2番手には減点8でアルベルト・カベスタ二ー選手(シェルコ)がつけた。この時点で藤波選手のチャンピオン奪回はかなり難しくなっていた。

 2ラップめになると、岩の上についた泥の量が増し、セクションの難易度はさらに高くなった。各ライダーの減点数も1ラップめより増えていった。

 2ラップめもラガ選手とカベスタ二ー選手のトップ争いは続き、最終的に減点数が同点となった2人の戦いはタイブレークに持ち込まれた。それでも決着がつかなかったため、結局タイムの早かったラガ選手が優勝となり、2位にカベスタ二ー選手が入った。3位はアントニオ・ボウ選手(ベータ)。藤波選手は4位に終わり、ランプキン選手は6位となった。

 最終戦を終えて、201ポイントを獲得したラガ選手が2年連続でチャンピオンを獲得し、藤波選手は184ポイントで昨年に引き続きランキング2位となった。ランプキン選手(169ポイント)はランキング4位でシーズンを終えている。

 併催されたジュニア・クラスのイベントで、ライア・サインツ選手(REPSOL MONTESA HRC)は12位に終わったが、前日、サインツ選手はレディース部門の世界選手権で7年連続となるチャンピオンを決めた。

第10戦 ベルギー
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コメント

藤波貴久選手(4位 ランキング2位)
「チャンピオン獲得の可能性が少なかったので、最初からすごくナーバスになってしまい、それが走りにも表れてしまいました。今朝、会場に来る前には、今日はチャンピオン争いのことは考えないでトライアルだけに集中していこうと自分に言い聞かせていたのですが、実際に始まってしまうと意識しないでいるのは不可能でした。チャンピオンになれないと分かった時点で、虚脱感が生まれ、2ラップめのパフォーマンスはさらに悪くなってしまったのです。今日はいい結果を残そうと思っていたのに、実際には今シーズン最悪の結果になってしまいました。今回のコースは僕が得意とするタイプだっただけに残念です」

ドギー・ランプキン選手(6位 ランキング4位)
「今年のランキングはひどかったけど、今日の結果もそれを象徴するぐらいひどかった。ランキングの順位がこれほど低かったのがいつのことだったのかも思い出せない。今回のコースは通常なら僕に合っている。でも、今日はまったくリズムに乗れなかった。最初の5つのセクションではクリーンを出すことができたが、その後はボロボロになってしまった。がんばればがんばるほど、事態は悪化していき、カベスタ二ーとの差が広がってしまった。カベスタ二ーとランキング3位を争っていたので、そのことを意識しすぎてしまって、プレッシャーになっていたのかもしれない。通常なら、僕はプレッシャーに強いのだけどね。冬の間にトレーニングを積んで、来年またいい成績を残せるようにがんばるよ」

ライア・サインツ選手(ジュニア・クラス12位 ランキング6位)
「昨日レディース・クラスで優勝してチャンピオンを獲得することに集中しすぎたので、今日はもうエネルギーが残っていなかった。でも、今週末の目標はレディースのチャンピオン獲得だったので、その目標が達成できてうれしい」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 1 A.ラガ ガスガス 6 22 28 19
2 4 A.カベスタニー シェルコ 8 20 28 19
3 5 A.ボウ ベータ 25 15 40 15
4 2 藤波貴久 モンテッサ Honda 18 23 41 14
5 9 J.ファハルド ガスガス 21 23 44 15
6 3 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 22 24 46 14
14 25 小川毅士 モンテッサ Honda 62 56 118 2

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.ラガ ガスガス 201
2 藤波貴久 モンテッサ Honda 184
3 A.カベスタニー シェルコ 177
4 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 169
5 A.ボウ ベータ 160
6 J.ファハルド ガスガス 131
ポイント一覧
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