トライアル世界選手権第9戦が9月3日にアンドラのラ・ラバッサで行われた。
ファクトリーマシンのCOTA 4RTに乗る藤波貴久選手(REPSOL MONTESA HRC)はアダム・ラガ選手(ガスガス)とのタイブレークを制して2位に入り、ランキングでも首位のラガ選手と10ポイント差の2位につけている。
今回優勝したのはアルベルト・カベスタニー選手(シェルコ)。2位の藤波選手に10ポイント差をつけての圧勝だった。
藤波選手のチームメイト、ドギー・ランプキン選手にとっては辛い一日だった。安全性が考慮されてセクション10の使用が中止となり、この時点で追加タイムが認められるとランプキン選手は理解していた。しかし、実際には追加タイムが認められなくなり、ランプキン選手にはタイムペナルティが科された。減点数のみだと2番手だったランプキン選手だが、タイムペナルティを加算されたため、4位になってしまった。
暑く、乾燥したほこりっぽい状況のもとで行われたアンドラ大会は、コースの標高が高いことでも有名だ。一番高いところにあるセクションは、2000m以上の地点に設けられている。
先週、母国フランスで行われた招待イベントに出場して優勝したカベスタニー選手は、その勢いを保ったままアンドラでも活躍した。1ラップ目をわずか減点3で終えたカベスタニー選手は、この時点で2番手につける藤波選手に5点のリードをつけていた。
今回のコースは、標高が高いばかりか距離的にも今シーズン最長だった。ライダー全員が規定時間内にフィニッシュするために必死にならざるをえなかった。2ラップ目のペースがさらに速くなる中、カベスタニー選手が安定したライディングを披露して優勝。藤波選手はタイブレークでラガ選手よりクリーンを4つ多くマークして2位に入った。ランプキン選手は4位に終わったため、ランキングでもカベスタニー選手に次いで4位となっている。
ランキングトップはラガ選手(181ポイント)、同2位は藤波選手(171ポイント)、同3位がカベスタニー選手(160ポイント)、同4位がランプキン選手(159ポイント)だ。
最終戦は、9月24日にベルギーのスパフランコルシャンで開催される。
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