World Trial Honda Racing
モータースポーツ > トライアル世界選手権 > 第8戦 イギリス 決勝
レース情報 決勝レポート フォトギャラリー
2006.07.30 Rd.08 イギリス
スケジュール
Rd. Date
01 4/2
スペイン
02 4/9
ポルトガル
03 5/20-21
アメリカ
04 6/3-4
日本
05 6/25
フランス
06 7/2
イタリア
07 7/9
ポーランド
08 7/30
イギリス
09 9/3
アンドラ
10 9/24
ベルギー
第8戦 イギリス
拡大
藤波貴久が3連勝
決勝日:2006年7月30日(日)
開催地:ホークストンパーク 天候:晴れ 気温:25℃ 観客:8000人
リザルト&ポイント

 トライアル世界選手権第8戦イギリス大会が7月30日にホークストンパークで行われ、COTA 4RTに乗る藤波貴久選手(REPSOL MONTESA HRC)が今季4勝目を挙げた。

第8戦 イギリス
拡大
第8戦 イギリス
拡大

 表彰台は前回のポーランド大会(7月9日)と同じ顔ぶれとなり、2位には藤波選手と1ポイント差でアダム・ラガ選手(ガスガス)が入り、3位にはさらに1ポイント差でアルベルト・カベスタ二ー選手(シェルコ)が入った。藤波選手のチームメイト、ドギー・ランプキン選手は一時12位だったが、すばらしい追い上げを見せ、地元で4位に入っている。

 大会前、イギリスは異例の熱波に見舞われ、2週間にわたり35℃という猛暑が続いた。その結果、ライダーがイギリス中央部のシュルーズベリー近郊のホークストンパークに到着した時には、コースの路面は乾燥し、埃っぽくなっていた。

 しかし、天気予報では大会当日は雨。プラクティスと1ラップ目に降った小雨は、路面を若干濡らしはしたが、ライダーや集まった約8000人の観客の士気を下げるものではなかった。

 1ラップ目、藤波選手、ラガ選手、そしてカベスタ二ー選手の3名は、各セクションごとに接近したトップ争いを見せた。1つのセクションで1人がクリーンを出したときには、もう1人が減点5となり、次のセクションでは逆といったように変化していった。

 モトクロス・コースを囲む森の中に設けられた3つのセクションでは、大半のライダーが苦戦したが、上位3名のライダーは次々と順位を入れ替えた。藤波選手は減点14点、ラガ選手は21点、カベスタ二ー選手は19点で1ラップ目を終えた。

 2ラップ目にラガ選手とカベスタ二ー選手が健闘し、減点数を減らしたものの、藤波選手のトップは揺るがなかった。しかし、近年まれに見るほどの接戦は、藤波選手が観客の目の前に設けられた最終セクションでクリーンを出すまで続いた。藤波選手がクリーンを出して優勝を決めた瞬間、集まった8000人の観客から拍手喝采が送られた。

 その結果、2戦を残して、現在ランキング2位の藤波選手(154ポイント)は、ランキングトップのラガ選手(166ポイント)に12ポイント差に迫っている。また、ランプキン選手(146ポイント)はランキング3位につけている。

 次の大会は9月3日にアンドラで行われる。

第8戦 イギリス
拡大
第8戦 イギリス
拡大
ページの先頭へ
コメント

藤波貴久選手(優勝)
「今日の結果には大満足です。1ラップ目はすごくいいパフォーマンスが出せましたが、2ラップ目は少し疲れていました。また、2ラップ目にはいくつかのセクションで大きなミスがありました。その時点で今回は無理だろうと思っていたので、優勝できてよかったです。最終結果は接戦でした。残り2戦も優勝を目指します。今回の結果でアダム(ラガ選手)にプレッシャーをかけることができればいいですね」

ドギー・ランプキン選手(4位)
「今回も残念な結果に終わった。過去2戦も苦戦していたが、地元で活躍して表彰台に上がりたいと考えていた。でも、プラクティスがうまくいかなかったので、少し自信をなくしていた。それでも最初のうちにいいパフォーマンスができれば、その後もうまくいくだろうと思っていたのだけど、そうはならなかった。今日はマシンと一体になっている感じではなかったんだ。これから過去数戦を振り返って研究し、再び強さを取り戻せるようにしたい」

ライア・サインツ選手(ジュニア・クラス 8位)
「今日はハッピーじゃない。ミスが多すぎた。ここのセクションは好きだったし、大きなミスはあまりなかったと思っていた。それにも関わらず減点5が多かったので、ひとつのセクションに関して『なぜ減点5なのか?』と聞いたら、イエローカードを出されて、さらに5ポイント減点されてしまった」

ページの先頭へ
決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 2 藤波貴久 モンテッサ Honda 14 18 32 18
2 1 A.ラガ ガスガス 21 12 33 18
3 4 A.カベスタニー シェルコ 19 15 34 17
4 3 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 30 19 49 12
5 5 A.ボウ ベータ 26 25 51 12
6 6 M.フレイシャー ベータ 31 31 62 10

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.ラガ ガスガス 166
2 藤波貴久 モンテッサ Honda 154
3 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 146
4 A.カベスタニー シェルコ 140
5 A.ボウ ベータ 135
6 J.ファハルド ガスガス 109
ポイント一覧
ページの先頭へ