トライアル世界選手権第7戦が7月9日に、ポーランドのミシュレニッツェで行われた。
COTA 4RTに乗る藤波貴久選手(REPSOL MONTESA HRC)が今季3勝目を挙げ、2位にはアダム・ラガ選手(ガスガス)、3位にアルベルト・カベスタ二ー選手(シェルコ)が入った。藤波選手のチームメイト、ドギー・ランプキン選手は4位に終わっている。
フランス、イタリア、ポーランドと3週連続で行われたトライアル世界選手権の大会は、いずれも快晴に恵まれた。今回も気温が高い、ハードなコンディションで行われた。
ポーランドでトライアル世界選手権の大会が行われるのは11年ぶりのこと。このため、当初オーガナイザーが用意したセクションは、現在の競技レベルとは若干異なるものだった。このためライダーと審査委員の間で長時間にわたる話し合いが行われ、適切な競技環境を得るための妥協案が模索された。
序盤トップに立ったのはカベスタ二ー選手だった。カベスタ二ー選手は1ラップ目のセクション3でただ一人、クリーンをマークした。
15のセクションのうち14は森の中に設けられ、いずれも川から険しい坂を駆け上っていくスタイルとなっていた。
1ラップ目を終えた段階でトップに立っていたのはカベスタ二ー選手。2番手には1ポイント差で藤波選手がつけていた。選手権のポイントリーダー、ラガ選手はこの時点で3位。藤波選手より減点数は4ポイント多かった。4番手につけるランプキン選手は、ラガ選手よりさらに5ポイント多い減点数で1ラップ目を終えた。
藤波選手は2ラップ目を減点16で終え、1ポイント差で見事優勝を飾った。ラガ選手は減点14というベストスコアで2ラップ目を終え、減点数でカベスタ二ー選手と並んだ。タイブレークの結果、クリーンの数で上回ったラガ選手がカベスタ二ー選手を抑えて2位となった。
藤波選手は今回優勝したことにより、ランキングでもランプキン選手を抜いて2位に浮上した。7戦を終えた段階でのランキングは、1位がラガ選手(149ポイント)、2位藤波選手(134ポイント)、3位ランプキン選手(133ポイント)、4位カベスタ二ー選手(125ポイント)、5位アントニオ・ボウ選手(ベータ、124ポイント)となっている。
次の大会は7月30日にイギリスのホークストンパークで行われる。
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