トライアル世界選手権第6戦イタリア大会が7月2日、ダルフォ・ボアリオ・テルメで行われた。
先週行われたフランス大会ではCOTA 4RTに乗るドギー・ランプキン選手(REPSOL MONTESA HRC)が優勝したが、今回はチームメイトの藤波貴久選手が優勝し、2位にはアルベルト・カベスタ二ー選手(シェルコ)、3位にはジェロニ・ファハルド選手(ガスガス)が入った。今回、ランプキン選手は不調で6位に終わっている。
イタリアの小さな村、ダルフォ・ボアリオ・テルメの郊外に設けられたコースでは、気温が終日30℃以上に上がり、非常に暑く、乾燥していて、ホコリっぽいコンディションとなっていた。通常は標高の高いところで行われるイタリア大会だが、今回はどのセクションも標高300m以下に設けられ、バラエティに欠けていた。
藤波選手とカベスタ二ー選手は同ポイントだったため、タイブレークを行い、クリーンの数が多かった藤波選手が優勝した。しかし、実際には藤波選手は序盤から他のライダーをリードしていた。最後の方にミスが続いただけで、1ラップ目を終えた時点では減点5は2つしかなかったのである。
1ラップ目終了時点の順位はトップが藤波選手で2番手に5ポイント差でカベスタ二ー選手がつけていた。3番手にはファハルド選手とアントニオ・ボウ選手(ベータ)が同点でつけ、ランプキン選手はこの時点で7番手だった。チャンピオンシップのポイントリーダー、アダム・ラガ選手(ガスガス)は5番手で1ラップ目を終えた。
2ラップ目に入ると、傾斜がきつくて乾燥していた登りの部分にも“わだち”ができるようになった。藤波選手はCOAT 4RTを自由自在に操って2ラップ目を終え、今季2勝目を挙げたのだった。ランプキン選手も後半順位をひとつばん回して6位に入っている。
その結果、6戦目を終えた時点で藤波選手(114ポイント)はランキングこそ4位と変わっていないが、3位のボウ選手(115ポイント)に1ポイント差まで追い上げている。ランキングトップはラガ選手(132ポイント)。ランプキン選手(120ポイント)は同2位につけている。
次の大会は7月9日にポーランドで行われる。
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