World Trial Honda Racing
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2006.06.25 Rd.05 フランス
スケジュール
Rd. Date
01 4/2
スペイン
02 4/9
ポルトガル
03 5/20-21
アメリカ
04 6/3-4
日本
05 6/25
フランス
06 7/2
イタリア
07 7/9
ポーランド
08 7/30
イギリス
09 9/3
アンドラ
10 9/24
ベルギー
第5戦 フランス
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ランプキンと藤波が1、2位を独占
決勝日:2006年6月25日(日)
開催地:ラ・シャトレ 天候:曇り 気温:23℃ 観客数:3000人
リザルト&ポイント

 トライアル世界選手権第5戦が6月25日にフランスのラ・シャトレで行われ、Montesa COTA4RTを駆るドギー・ランプキン選手(REPSOL MONTESA HRC)とチームメイトの藤波貴久選手が1-2フィニッシュを飾り、3位にはアントニオ・ボウ選手(ベータ)が入った。

第5戦 フランス
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 土曜日のプラクティスの時には気温が35℃にまで上がった。しかし、夜間降った豪雨のため、それ以前からすでに難しかった各セクションは、さらに難易度を増していた。オーガナイザー側も競技開始前にセクションをほとんど変更しなかったため、ライダー達は非常に難易度の高いコースに直面することになった。

 パドック・エリアに設けられた最終セクションを除いて、残りの14個のセクションはすべて使用廃止になった鉄道線路の上に設けられていた。傾斜のきつい斜面には大小の岩がいたるところに置かれていた。

 ランプキン選手の出足はとても悪かった。最初の4つのセクションで減点5を4つ受けてしまったからである。藤波選手の方も3−5−3−5という減点数で決して良いスタートを切ったわけではなかったが、トップ3につけるアダム・ラガ選手(ガスガス)やボウ選手、アルベルト・カベスタ二ー選手(シェルコ)の3人も最初の4つのセクションで15ポイントの減点を科されていたため、トップ3と大差のないところにつけていた。

 1ラップ目の後半で藤波選手とランプキン選手は調子を上げたが、それでも1ラップ目を終えた段階で、藤波選手は3位、ランプキン選手は6位だった。

 どんよりとした曇り空は、再び雨を降らせそうな気配だったが、次第に雲も消え、空気も乾燥していった。このため、2ラップ目は1ラップ目よりも走行しやすいコンディションとなったのである。

 2ラップ目のランプキン選手の走りは今シーズン中の自己ベストともいえるほど素晴らしく、第11セクションまでの減点はわずか7点だった。これは1ラップ目にランプキン選手自身が第11セクションまででマークした減点数より、29点も良かったのだ。

 ランプキン選手の快挙についていけるのは藤波選手とボウ選手だけだった。ランプキン選手は終盤の3つのセクションで減点を4点増やしてしまったため、最終的な減点数では藤波選手と並んだが、クリーンの数が藤波選手より2つ多かったため今季初優勝を達成した。

 5戦を終えて、現在ランキングトップはラガ選手で121ポイントを獲得している。2位はランプキン選手(110ポイント)で3位はボウ選手(102ポイント)。藤波選手は4位で94ポイントだ。

 次戦は7月2日にイタリアのダルフォ・ボアリオ・テルメで行われる。

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コメント

ドギー・ランプキン選手(優勝)
「タイトルを獲得するためには、今回勝つことがとても重要だった。チャンピオンシップではラガが大きなポイントリードを持ってここにやって来た。でも、今回ラガは表彰台にあがれなかったから、ずいぶん差が縮まった。1ラップ目は難しかったけど、感触は悪くなかった。だから、2ラップ目はまったく新しい場所でトライアルを始めたつもりになってみた。2ラップ目の成績には満足している。今回の成績は、チームスタッフがここまでずっとがんばってくれたからこそ出せたものだと思っている」

藤波貴久選手(2位)
「今回は嬉しくもあり、残念でもありといった複雑な心境です。今日の自分のパフォーマンス、中でも特に2ラップ目の成績は、日本やアメリカでのパフォーマンスよりはるかに良かったので満足しています。でも、もう少しで優勝できたのに、2位に終わったのは残念です。とはいっても、2ラップ目のドギーの走りは素晴らしかったですね。チームががんばってくれたおかげで今回の結果が出せたと思っています」

ライア・サインツ選手(ジュニア・クラス 7位)
「難しいレースだった。昨日ドライだった時にもすでに難しかったので、コース変更をお願いした。でも、昨晩雨が降ってしまったので、コースを変えてもらった効果は出なかった。いつもはトップ5入りをめざしているけど、今回はいつもより多くのライダーが出場していて厳しかった」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 3 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 41 11 52 14
2 2 藤波貴久 モンテッサ Honda 38 14 52 12
3 5 A.ボウ ベータ 37 17 54 14
4 1 A.ラガ ガスガス 32 25 57 11
5 4 A.カベスタニー シェルコ 39 23 62 13
6 9 J.ファハルド ガスガス 40 26 66 11
13 30 小川毅士 モンテッサ Honda 68 68 136 0

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.ラガ ガスガス 121
2 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 110
3 A.ボウ ベータ 102
4 藤波貴久 モンテッサ Honda 94
5 A.カベスタニー シェルコ 93
6 J.ファハルド ガスガス 75
15 小川毅士 モンテッサ Honda 14
ポイント一覧
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