World Trial Honda Racing
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2006.04.09 Rd.02 ポルトガル
スケジュール
Rd. Date
01 4/2
スペイン
02 4/9
ポルトガル
03 5/20-21
アメリカ
04 6/3-4
日本
05 6/25
フランス
06 7/2
イタリア
07 7/9
ポーランド
08 7/30
イギリス
09 9/3
アンドラ
10 9/24
ベルギー
第2戦 ポルトガル
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藤波貴久、今季初優勝
決勝日:2006年4月9日(日)
開催地:モルタグア 天候:曇りのち雨 気温:15℃ 観客数:3000人
リザルト&ポイント

 トライアル世界選手権の第2戦が4月9日にポルトガルのモルタグアで行われ、COTA 4RTに乗る藤波貴久選手(REPSOL MONTESA HRC)が今季初優勝を飾った。チームメイトのドギー・ランプキン選手も3位に入っている。

第2戦 ポルトガル
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 今回の優勝は藤波選手本人にとっても、周囲にとっても驚きだった。先週のスペイン大会終了後、他のREPSOL MONTESA HRCチームのメンバーが大会の行われたニグランに残って練習を続けたのに対して、クラッチを握る指を傷めている藤波選手は、バルセロナの本拠地に戻り、指の回復に努めていたからである。藤波選手が練習を再開したのは、金曜日になってからのことだった。

 ポルトガル大会のコース設定は、前週のスペイン大会とは対照的で、セクションの難易度は低く、バラエティも乏しかった。競技後のプレスカンファレンスでも、トップ3に入ったライダー全員がそれを指摘している。15個のセクションのうち13個が地元の川の両側にある斜面に設けられており、最初と最後のセクションだけが例外となっていた。

 コースの難易度が低く、ミスが許されないことを知っているトップライダー達は、1ラップ目の前半はかなりナーバスになっていた。そんな中で藤波選手はセクション2とアリーナ・タイプの最終セクションで減点1を受けただけで1ラップ目を終えた。

 これに対してランプキン選手の方は、セクション8とセクション15で減点5を受けたほか、さらに2点減点を課されていた。1ラップ目を終えた時点で減点12のランプキン選手は、藤波選手、アダム・ラガ選手(ガスガス)、アルベルト・カベスタ二―選手(シェルコ)に続いて4位だった。

 2ラップ目の途中になると、それまでどんよりしていた空から雨が降り始めた。川沿いの急斜面や岩の斜面は、さらに滑りやすくなっていた。そんな中、藤波選手は集中力を保ち続けた。2つのセクションで合計5点の減点を受けただけで2ラップ目を終えた藤波選手は、トータルで減点7となり、見事今季優勝を飾ったのである。

 2ラップ目、ランプキン選手は最終セクションに至るまでは減点1を保っていたが、最終セクションで減点5を受けてしまい、トータル減点18で3位に終った。2位には減点9でラガ選手が入っている。開幕戦スペイン大会の覇者アントニオ・ボウ選手(ベータ)は今回4位だった。

 第2戦を終え、ランキングではラガ選手(34ポイント)がトップにつけている。同2位はボウ選手(33ポイント)。3位は藤波選手(30ポイント)、4位に同ポイントでランプキン選手(30ポイント)が続いている。

 次の大会は5月20日、21日にアメリカのスクアッチで行われる。

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コメント

藤波貴久選手(優勝)
「今回は僕もチームも優勝できるとは思っていませんでした。指を負傷した時点で、とりあえず当面の2戦については、指もまだ良くならないだろうということで、ポイント獲得を目標としていたからです。先週の6位というのも上出来だと思っていました。今回はセクションも簡単だから表彰台に上がれればいいと思っていたんです。それなのに、予想外の優勝ができて本当に嬉しいです。チームと僕のドクターに感謝したいです」

ドギー・ランプキン選手(3位)
「先週と同じで、今日も大きなミスをしてしまったのが成績に響いている。大きな段差のあるセクションで2回減点5を出してしまった。こんなミスは絶対に避けなくてはいけない。全体的なパフォーマンスは悪くなかったと思う。だからこそ今回のようなミスをしないようにしなくてはいけない。コースが簡単だったのに、それでも3位に入れたのはラッキーだったといえるだろう」

ライア・サインツ(ジュニア・クラス 6位)
「先週のスペイン大会や昨日行われたヨーロッパ大会よりずっと良いトライアルができた。今日はこれまでとは違った走りをしなくてはいけないと分かっていた。6位というのは悪くないけど、あと4点減点を減らせば4位に入れていたので、そう考えると残念だ」

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決勝リザルト&ポイントランキング
順位 No. ライダー マシン ラップ1 ラップ2 総減点 クリーン数
1 2 藤波貴久 モンテッサ Honda 2 5 7 26
2 1 A.ラガ ガスガス 5 4 9 23
3 3 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 12 6 18 24
4 5 A.ボウ ベータ 9 11 20 23
5 9 J.ファハルド ガスガス 18 5 23 20
6 4 A.カベスタニー シェルコ 7 22 29 20
13 25 小川毅士 Honda 36 27 63 14
15 23 F.レンツィ Honda 47 29 76 11

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.ラガ ガスガス 34
2 A.ボウ ベータ 33
3 藤波貴久 モンテッサ Honda 30
4 ドギー・ランプキン モンテッサ Honda 30
5 A.カベスタニー シェルコ 23
6 J.ファハルド ガスガス 22
ポイント一覧
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