2006年トライアル世界選手権の開幕戦が4月2日にスペインのニグランで開催され、REPSOL MONTESA HRCのドギー・ランプキン選手が3位に入賞した。
ランプキン選手のチームメイト、藤波貴久選手は左手の指を負傷しているため、大会前のプラクティス・セッションを大半欠場した。それでも手の痛みに耐えながら、藤波選手は6位に入賞した。
優勝したのはアントニオ・ボウ選手(ベータ)。2位に入ったアダム・ラガ選手(ガスガス)とランプキン選手は、減点数は同じだったが、クリーンの数がラガ選手の14に対してランプキン選手が11であったため、ランプキン選手は3位となった。
4位にはアルベルト・カベスタニー選手(シェルコ)、5位にはジェロニ・ファヤド選手(ガスガス)が入った。
大会の前に数日間降り続いた雨の影響で、傾斜のきつい丘を利用した最初のセクションは滑りやすくなっていた。その後に続く数ヶ所のメインのセクションは、巨大な花こう岩と柔らかい土でできており、パドックから10km離れたところに設けられていた。さらにその先にバラエティに富んだセクションが続き、最後のセクションは地元のスポーツホールの前に設けられた人工セクションとなっていた。
最初のセクションを最後まで走行できたのはランプキン選手ただひとりで、このセクションでの減点2は異例のことだった。
しかし、その後の第4セクションと第5セクションでは、大半のライバルがクリーンをマークする中、ランプキン選手は減点5を出してしまう。
第1ラップを終えた時点では、ランプキン選手はトップのボウ選手より4ポイント多い減点で2番手につけていた。3番手はさらに5ポイント多いファヤド選手。4番手がラガ選手だった。
第2ラップでもボウ選手は安定したパフォーマンスを見せ、減点52で開幕戦を制した。また、ラガ選手も第2ラップに健闘し、減点数でランプキン選手と並んだが、クリーンの数で2位となった。その結果、ランプキン選手は3位となったのである。
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