#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)が3番グリッドを獲得

2015年8月29日(土)・予選　　会場：鈴鹿サーキット(5.807km)　　天候：曇り　　気温：27℃(14:30時点)　路面温度：32℃(14:30時点)　　コースコンディション：セミウエットのちドライ　　観客：2万6000人

8月29日(土)、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにおいて、2015 オートバックス SUPER GT第5戦「第44回 インターナショナル SUZUKA 1000km」が開幕し、公式予選が行われました。

• #64 Epson NSX CONCEPT-GT
• ベルトラン・バゲット選手
• #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
• #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT
• #8 ARTA NSX CONCEPT-GT
• #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
• #55 ARTA CR-Z GT

昨晩は激しい雨に見舞われた三重県ですが、本日は曇り空ながらも雨は止んでおり、気温も30℃を大きく下回る過ごしやすい気候となりました。

午前9時20分に公式練習が始まり、#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)が1分47秒589を記録してトップに立ったのに続き、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)は4番手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)は5番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)は11番手でした。途中コースアウトを喫してピットに戻った#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)は14番手となりました。

ノックダウン方式で行われる予選のQ1は午後2時50分にスタートしました。Q1を担当するドライバーは、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは松浦選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは小暮選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは塚越選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTはバゲット選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは山本選手です。

セッション開始早々、午前中の公式練習でマシンにダメージを負った#8 ARTA NSX CONCEPT-GTはゆっくりとコースを1周して修復したマシンの状態を確認すると、そのままピットイン。本格的なタイムアタックを開始するタイミングを待つことになりました。

セッションが始まって5分が経過すると、GT500クラスの車両は次々とコースイン。タイムアタックを開始しました。ところが、開始10分を過ぎたころ、ライバル勢の1台がS字コーナーでコースアウト。このマシンを排除する作業のため、およそ9分間にわたってセッションは中断となりました。

午後3時10分、残り5分間の予定でセッションが再開されます。グリーンライトが点灯すると、GT500車両は続々とコースインし、一斉にタイムアタックを開始しました。涼しいコンディションにも助けられてコースレコードを打ち破るタイムが次々と記録される中、#64 Epson NSX CONCEPT-GTに乗るバゲット選手は1分48秒022をマークして3番手に立ち、Honda勢のトップとなりました。これに続いたのは#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの4番手、そして#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは5番手となり、以上3台がQ2進出を決めました。

一方、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは12番手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは14番手となり、この段階で決勝レースでのスターティンググリッドが確定しました。

Q2を担当するドライバーは、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTはターベイ選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは武藤選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは中嶋選手です。

#64 Epson NSX CONCEPT-GTは開始2分でいち早くコースインすると、タイムアタックを開始しました。一方、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTもいったんはコースインしましたが、すぐにピットイン。電気系トラブルのため、これ以上の走行は困難と判断されました。

12分間のセッションが終わったところで、Honda勢のトップは#64 Epson NSX CONCEPT-GTの3番手で、タイムは1分47秒785でした。#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは1分48秒718で7番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは8番手となりました。

この結果、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは3番グリッド、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは7番グリッド、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは8番グリッド、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは12番グリッド、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは14番グリッドから決勝レースに挑むことが決まりました。

173周で競われる鈴鹿1000kmの決勝レースは、30日(日)の午後0時30分にスタートが切られる予定です。

コメント

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「Q1のトップ5に3台が入ったことからも分かるように、鈴鹿でのNSX CONCEPT-GTのパフォーマンスは高かったと考えています。Q2では細かい問題が起きて、本来の実力を成績に結びつけられませんでしたが、明日までには対策が施せる見通しです。明日はウエットレースになる模様ですが、NSX CONCEPT-GTは雨のレースとなった岡山での開幕戦でも優れたパフォーマンスを発揮できたので、明日の決勝レースでも上位入賞が果たせると期待しています」

中嶋大祐選手(3番手 #64 Epson NSX CONCEPT-GT)
「マシンもタイヤも調子がよく、ポールポジションが狙えたので、3番手とはいえうれしい結果ではありません。個人的にもドライバーとして100点ではなく、悔しさが残りますが、一生懸命やった結果なので仕方がないです。ただ、重要なのは今日一日だけの結果だけではなく、チーム全体がいい雰囲気で動くことができているので、その勢いを加速させる結果になったのではないかと思います。明日は長いレースですし、コンディションも大きく変わると思いますが、チームの雰囲気がいいのは間違いないので、ミスなく戦っていい結果を残したいです」

ベルトラン・バゲット選手(3番手 #64 Epson NSX CONCEPT-GT)
「今日はとてもいい予選となりました。Q1で私がアタックしているとき、最悪のタイミングで赤旗中断となりましたが、再開後はトラフィックの中でアタックに適したポジションを見つけ出し、3番手のタイムを記録できました。中嶋選手もいい仕事をしてくれて、ポールタイムと僅差で3番手になってくれました。マシンのフィーリングは非常によく、ロングランも得意としていますので、明日の決勝レースにも期待しています。まずは完走することが目標ですが、その上でプッシュできれば表彰台も狙えると思います」

小暮卓史選手(7番手 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「もうちょっと上のグリッドに行きたかったのですが、担当したQ1ではアタック中に赤旗が出てしまいました。それがなければ2番手か3番手を狙えたと思います。明日は天候が悪い予報ですが、マシンのパフォーマンスは悪くないので、ベストを尽くしていいレースにしたいと思います」

オリバー・ターベイ選手(7番手 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「今朝の練習走行は難しいコンディションの中で行われました。このときはレースセットアップの確認を行うため、ユーズドタイヤを履き、燃料をたくさん積んだ状態で走行しました。一方の予選ではニュータイヤを装着し、燃料も減らした状態でアタックしました。午前中よりも大幅にペースが速くなったため、マシンの実力を最大限に引き出すことができませんでした。明日は雨のレースになるようですが、私たちは雨が降った開幕戦でも好調でしたし、今回は長いレースなので、アクシデントに巻き込まれないように気をつけながら、表彰台を目標にして戦います」