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SUPER GT

round 02

SCHEDULE

May 2 2015, QUALIFYING SUPER GT Round 2

日本富士スピードウェイ

#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)が6番グリッドを獲得
#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)は8番グリッドから明日の決勝レースに挑む
GT300クラスの#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)は予選5番手を獲得

2015年5月2日(土)・予選  会場:富士スピードウェイ(4.563km)  天候:晴れ  気温:26℃(14:30時点)
路面温度:39℃(14:30時点)  コースコンディション:ドライ

5月2日(土)、静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイにおいて、2015 オートバックス SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km Race」が開幕し、公式予選が行われました。

  • KEIHIN NSX CONCEPT-GTKEIHIN NSX CONCEPT-GT
  • KEIHIN NSX CONCEPT-GTKEIHIN NSX CONCEPT-GT
  • ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
  • RAYBRIG NSX CONCEPT-GTRAYBRIG NSX CONCEPT-GT
  • Epson NSX CONCEPT-GTEpson NSX CONCEPT-GT
  • ARTA NSX CONCEPT-GTARTA NSX CONCEPT-GT
  • ARTA CR-Z GTARTA CR-Z GT

目の覚めるような五月晴れに恵まれた本日、関東地方で開催される今シーズン初となるSUPER GTを観戦するため、徹夜組を含む多くのファンが富士スピードウェイに詰めかけました。

この日は午前8時50分からおよそ1時間45分にわたって公式練習が行われました。5台のNSX CONCEPT-GTが出場するHonda勢の中では、セッション中盤まで#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)と#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)が6〜8番手につけていましたが、セッション終盤に向けて#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)がタイムを詰めていき、最終的にはHonda勢のトップである1分29秒664をマークして8番手となりました。これに続いたのは1分29秒694を記録した#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)の9番手で、以下、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは10番手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは12番手でセッションを終えました。なお、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)はエンジントラブルのため、本格的な走行をせずに公式練習を終えました。

今回も予選はノックアウト方式で行われました。これは、GT500クラスに参戦する15台すべてがまずQ1に出走。ここでトップ8のタイムを残したチームがQ2に進出し、このQ2で記録されたラップタイム順に上位8台のスターティンググリッドを決定。一方、9番手から15番手までのグリッドはQ1で記録されたタイムによって決まります。

予定より6分遅い、午後2時41分に始まったGT500クラスのQ1では、エンジントラブルのため公式練習を切り上げた#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが開始直後に1周のチェック走行を行ったのを除けば、20分間のセッションが残り10分を切るまでどのチームもコースインしませんでした。Honda勢で最初にアタックを開始したのは#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTで、残り時間が7分30秒となったころのこと。これに続いて#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT、#64 Epson NSX CONCEPT-GTが順にコースインしていきました。ここでHonda勢で最も速かったのは塚越選手が駆る#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTで、1分28秒769をマークして4番手となりました。そして#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTに乗る小暮選手が1分28秒921を記録して8番手となり、それぞれQ2進出を決めました。なお、山本選手が乗る#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは11番手、バゲット選手が乗る#64 Epson NSX CONCEPT-GTは12番手、松浦選手が乗る#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは13番手となり、いずれもこの段階で決勝レースのスターティンググリッドが確定しました。

GT500クラスのQ2は午後3時26分から12分間にわたって行われました。ここでも、残り時間が7分30秒近くになるまでどのチームもコースインしませんでしたが、武藤選手が駆る#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTとターベイ選手が駆る#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは、残り時間が7分10秒となったところで相次いでコースイン。徐々にペースを上げながらタイヤをウォームアップし、本格的なタイムアタックに備えました。

ここで#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは1分28秒672を記録して6番手、そして#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは1分29秒186を記録して8番手となりました。

一方、Q1の上位13番手までがQ2へ進出するGT300クラスの#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)は、Q1で小林選手が9番手となる1分38秒183をマークしてQ2進出を決めると、高木選手はQ2で1分37秒711を記録。6番グリッドを獲得しました。

3日(日)は午前9時から30分間にわたってフリー走行を行ったあと、110周、500kmで競われる決勝レースは午後2時15分にスタートが切られます。

コメント

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「今回、NSX CONCEPT-GTはストレートスピードがライバルよりも速かったのですが、セクター3のタイムが伸び悩み、期待するような結果を残すことができませんでした。ただし、明日の決勝レースでは好ペースを維持しながら周回を重ねられる見通しなので、各チームとも追い上げを図ってくれるはずです。特に#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTはハンディウエイトを積んでいないので好成績が期待できます。明日は500kmレースなので、戦略やレース中の燃費などがいつも以上に重要となります。こういった部分にも注意を払いながら、上位フィニッシュを目指して全力を尽くすつもりです」

塚越広大(6番手 #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
「公式練習では思うような走りができていませんでしたが、Q1は突破できる自信がありました。マシンは公式練習を踏まえて改善されていたので、思いきり走ることができました。明日の決勝は長いレースなので不安はありますが、きちんと結果を残したいと思います。僕自身、5月開催の富士スピードウェイではあまりいい思い出がないので、ここを乗り越えて今シーズンをいい流れにしていきたいです」

武藤英紀(6番手 #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
「現状のベストパフォーマンスを発揮できたと思います。このサーキットで合同テストが行われた際に方向性が見えてきて、それをさらに進化させたマシンを持ってきているので、マシンは確実によくなっています。今朝の公式練習でも、周回数を重ねてもラップタイムは落ちなかったですし、決勝に向けていい手応えをつかんでいます」

小暮卓史(8番手 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「ギリギリでの予選突破となりました。エンジニアの皆さんががんばっていいマシンを作ってくれましたが、予選を経て新たな課題も見えてきました。決勝では予選よりもいいラップタイムを刻めるようなマシンを作ることを考え、これからマシンを作り上げようかと思っています。予選8番手は決して悪いポジションではなく、十分にレースできるポジションです。ただ、長いレースはなにが起こるかわからないので、どんな状況に対しても柔軟に対応できるようにしたいと思います」

オリバー・ターベイ(8番手 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)
「エキサイティングな予選でした。Q1ではチームメートの小暮選手が好タイムをマークしてQ2進出を記録しました。ただし、私は3月に行われたテストであまり周回を重ねられなかったほか、今朝の公式練習ではミディアムタイヤしか使えなかったので、新品のソフトタイヤで走るのは公式予選が初めてでした。ここでは、公式練習での僕自身の記録を1.2秒も更新することができ、とてもいい経験ができました。Hondaとチームはマシンの性能をフルに引き出すことを目指し、とてもいい仕事をしてくれたと思います。明日は長いレースなので追い上げるチャンスがたくさんあるはずです。どんなレースになるか、今から楽しみです」

予選リザルト

GT500
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 1 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/R.クインタレッリ 1'27.552
2 12 カルソニック IMPUL GT-R 安田裕信/J.P.デ・オリベイラ 1'27.877
3 38 ZENT CERUMO RC F 立川祐路/石浦宏明 1'28.312
4 36 PETRONAS TOM'S RC F 伊藤大輔/J.ロシター 1'28.335
5 24 D'station ADVAN GT-R 佐々木大樹/L.オルドネス 1'28.642
6 17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大/武藤英紀 1'28.672
 
8 15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT 小暮卓史/オリバー・ターベイ 1'29.186
11 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 山本尚貴/伊沢拓也 1'29.164
12 64 Epson NSX CONCEPT-GT 中嶋大祐/ベルトラン・バゲット 1'29.301
13 8 ARTA NSX CONCEPT-GT 松浦孝亮/野尻智紀 1'29.543
GT300
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 31 TOYOTA PRIUS apr GT 佐々木孝太/中山雄一/嵯峨宏紀 1'36.952
2 3 B-MAX NDDP GT-R 星野一樹/高星明誠 1'37.028
3 10 GAINER TANAX GT-R A.クート/千代勝正/富田竜一郎 1'37.242
4 11 GAINER TANAX SLS 平中克幸/B.ビルドハイム 1'37.318
5 65 LEON SLS 黒澤治樹/蒲生尚弥 1'37.518
6 55 ARTA CR-Z GT 高木真一/小林崇志 1'37.711