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2013年8月17日(土)・予選 会場:鈴鹿サーキット(5.807km) 天候:晴れ 気温:35℃(14:15時点)
路面温度:48℃(14:15時点) コースコンディション:ドライ 観客:2万6500人
8月17日(土)、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにおいて、2013 オートバックス SUPER GT第5戦「第42回 インターナショナル ポッカサッポロ1000km」が開幕し、公式予選が行われました。
「鈴鹿1000km」の名称で親しまれてきたこの大会は、今年で通算42回を数えます。SUPER GTの決勝レースは300kmが基本となりますが、しゃく熱のコンディションで普段の3倍以上もの距離を走行するこの大会では、的確なレース戦略とドライバーの技術、そして精神力がいつも以上に重要となります。
開幕に先立つ16日(金)、2014年シーズンのSUPER GTに参戦予定の「NSX CONCEPT-GT」が、鈴鹿サーキットで公開され、チェック走行が実施されました。「NSX CONCEPT-GT」は、本日も鈴鹿サーキットのピットで展示されたほか、決勝当日の18日(日)、午前10時55分から11時5分の間で、デモンストレーション走行が実施される予定です。
8月に入ってから、最高気温が連日30℃を超えている三重県は、この日も快晴に恵まれ、気温は午前中からぐんぐんと上昇していきました。
午前9時20分に始まった公式練習では、#18 ウイダー モデューロ HSV-010(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)が、1分52秒864を記録して3番手となり、Honda勢のトップに立ちました。これに続いたのが#17 KEIHIN HSV-010(塚越広大/金石年弘組)の7番手で、さらに#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)は10番手、#32 Epson HSV-010(道上龍/中嶋大祐組)は14番手、#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/松浦孝亮組)は15番手となりました。
午後になっても気温は上昇を続け、公式予選が始まる午後2時には35℃に達しました。予選は今回もノックアウト方式で行われました。これは、GT500クラスの全15台が出走するQ1と、Q1で8番手までに入ったチームが進出するQ2の2段階で競われるもので、9番グリッドから15番グリッドまではQ1の結果、ポールポジションから8番グリッドまではQ2の結果に従って決定します。
Q1が始まる午後2時15分になっても、コースインするチームはありませんでした。マシンが多く走行したあとのほうが、コースコンディションが改善され、好タイムをマークしやすくなるからです。ただし、セッションは12分間に限られているため、開始から4分ほどするとコースインするチームが出てきました。Honda勢では、開始5分で#8 ARTA HSV-010に乗るファーマン選手がコースイン。その2分後には残る4台のHSV-010 GTが次々とコースインしていきました。#17 KEIHIN HSV-010は金石選手、#18 ウイダー モデューロ HSV-010はマコヴィッキィ選手、#32 Epson HSV-010は中嶋選手、#100 RAYBRIG HSV-010は小暮選手がアタックを担当します。
開始から9分が経過した時点で、#8 ARTA HSV-010が1分57秒293でトップに立ちましたが、その後、この記録は次々と塗り替えられていきます。そして12分間のセッションが終わった段階では、1分52秒694をマークした#18 ウイダー モデューロ HSV-010がトップでQ1を通過。そして#100 RAYBRIG HSV-010は7番手、#17 KEIHIN HSV-010は8番手となり、Q2進出を決めました。一方、#32 Epson HSV-010は14番手、#8 ARTA HSV-010は15番手となり、この時点で決勝レースでのスターティンググリッドが確定しました。
午後3時ちょうどに始まったQ2でも、Q1同様、開始直後はだれもコースインせず、3分ほどが経過したところで、まず#18 ウイダー モデューロ HSV-010に乗る山本選手と、ライバルの1台がタイムアタックを開始しました。#100 RAYBRIG HSV-010に乗る伊沢選手と#17 KEIHIN HSV-010に乗る塚越選手も、そのおよそ1分後にコースに入りました。#18 ウイダー モデューロ HSV-010は1分52秒359をマークし、いったんはトップに立ちましたが、そのあとこの記録は、ライバルの1台に破られてしまいます。ただし、Q2に進出した残る6台はこれを上回ることができず、結果的に#18 ウイダー モデューロ HSV-010は、フロントローとなる2番グリッドを獲得しました。そして#17 KEIHIN HSV-010は1分52秒993で6番手、#100 RAYBRIG HSV-010は1分53秒253で8番手につけました。
GT300クラスでは、前大会で優勝した#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)が8番グリッド、#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)は14番グリッドを獲得しました。
決勝レースは、18日(日)の午後0時30分にスタートが切られ、173周で競われます。
松本雅彦|Honda GTプロジェクトリーダー「#18 ウイダー モデューロ HSV-010が、予選で今季最高の結果を残してくれました。ポールポジションを獲得できなかったのは残念ですが、明日の決勝は1000kmの長丁場ですので、予選トップか2番手かは、決勝結果にほとんど影響を及ばさないと思います。#18 ウイダー モデューロ HSV-010は、マシンの状態がいいことに加え、コースとのマッチングがよく、またドライバーのパフォーマンスも良好ですので、明日の決勝レースは優勝を目標に戦っていくことになります。そのほか、#17 KEIHIN HSV-010や#100 RAYBRIG HSV-010にも表彰台を獲得するチャンスは十分あります。明日の決勝では、4ストップ/5スティントの作戦をしっかり遂行できたチームに勝機が訪れるでしょう。その中で、燃費、タイヤの摩耗、ラップタイムなどを、どのようにバランスさせるかによって成績が決まると思います。明日も5台のHSV-010 GTに熱い声援をお送りくださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます」
山本尚貴(2番手 #18 ウイダー モデューロ HSV-010)「朝の走り始めの段階では、マシンのバランスはあまりよくありませんでしたが、そのあと、チームがうまくまとめてくれたので、非常に調子がいい状態で予選に臨むことができました。Q1ではフレデリックが2番手にコンマ4秒差をつけるぶっちぎりでトップを取ってくれたので、いい意味でプレッシャーを感じました。僕のアタックでもミスはなく、ポールポジションを取ることができる手応えはありましたが、結果的に2番手となったのは残念です。ただし、大切なのは明日、1000kmを走りきったときにどこにいるかですので、ゴールしたときに、みんなで喜び合えるよう、精一杯がんばるつもりです」
フレデリック・マコヴィッキィ(2番手 #18 ウイダー モデューロ HSV-010)「すばらしい結果だったと思います。マシンのパフォーマンスはシーズン前半より明らかに進化しています。フロントローからスタートできると、グリッド中団と違って、トラブルやアクシデントに巻き込まれる可能性が低いので、その点でも安心です。マシンの競争力は高く、レース向けのタイヤは安定した性能を保ってくれますので、明日の決勝レースは自信があります。目標は、最低でも優勝です」
順位 | No. | マシン | ドライバー | タイム |
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1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 柳田真孝/R.クインタレッリ | 1:52.157 |
2 | 18 | ウイダー モデューロ HSV-010 | 山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ | 1:52.359 |
3 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | 中嶋一貴/J.ロシター | 1:52.440 |
4 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川祐路/平手晃平 | 1:52.559 |
5 | 6 | ENEOS SUSTINA SC430 | 大嶋和也/国本雄資 | 1:52.601 |
6 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 塚越広大/金石年弘 | 1:52.993 |
8 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢拓也/小暮卓史 | 1:53.253 |
14 | 32 | Epson HSV-010 | 道上龍/中嶋大祐 | 1:54.553 |
15 | 8 | ARTA HSV-010 | ラルフ・ファーマン/松浦孝亮 | 1:55.369 |
順位 | No. | マシン | ドライバー | タイム |
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1 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 山野哲也/佐々木孝太/井口卓人 | 2:01.693 |
2 | 3 | S Road NDDP GT-R | 星野一樹/佐々木大樹/L.オルドネス | 2:02.475 |
3 | 50 | Exe Aston Martin | 加納政樹/安岡秀徒/阪口良平 | 2:02.680 |
4 | 33 | HANKOOK PORSCHE | 影山正美/藤井誠暢 | 2:03.109 |
5 | 62 | LEON SLS | 黒澤治樹/黒澤翼/中谷明彦 | 2:03.267 |
6 | 22 | グリーンテック SLS AMG GT3 | 和田久/城内政樹 | 2:03.495 |
8 | 55 | ARTA CR-Z GT | 高木真一/小林崇志/野尻智紀 | 2:03.573 |
14 | 16 | MUGEN CR-Z GT | 武藤英紀/中山友貴 | 2:03.975 |