ファーマン/伊沢組が安定した走りで2勝しドライバーズランキング2位
オートバックス・レーシング・チーム・アグリがチームランキング2位に

NSX-GTは、昨年同様に5チーム5台の体制でシーズンに臨んだ。塚越広大(KEIHIN NSX)、中山友貴(EPSON NSX)ら2人の新人ドライバーが加わり、2007年以来のタイトル獲得へ向けての開幕となった。今シーズンはレギュレーションの改訂により、ダウンフォースが約30%少なくなったため、NSX-GTにとっては厳しい戦いが予想された。

開幕戦岡山は、ROCKSTAR童夢NSX(道上/小暮組)が2位、ARTA NSX(ファーマン/伊沢組)が3位で表彰台に立つ好結果で始まった。その後、ARTA NSXは、第3戦富士で3位、第7戦の富士でも今季初優勝を飾るなど、最終戦まで安定した走りを見せた。また、第4戦セパンでは新人の塚越を擁するKEIHIN NSX(金石/塚越組)がシーズン初表彰台となる2位。ROCKSTAR童夢NSXも、第5戦SUGOで2度目の表彰台となる3位を獲得した。

最終戦もてぎは、NSX-GTのSUPER GTシリーズへの参戦終了が発表された後の11月8日に行われた。多くのファンが最後の勇姿を見届けようと集まる中、シリーズチャンピオンの可能性を残してポイント4位につけていたARTA NSXは、ポール・トゥ・ウインで締めくくる最高の走りを見せ、惜しくもPETRONAS TOM'S SC430(脇阪/ロッテラー組)に及ばなかったもののシリーズ2位に入った。チームでもオートバックス・レーシング・チーム・アグリが2位となり、NSX-GTは13年間のレース活動を締めくくった。

  • 最終戦、ARTA NSX(ファーマン/伊沢組)は、NSX-GTラストランをポール・トゥ・ウインで飾った
  • 第4戦には、今年フル参戦を果たした塚越の活躍もあり、KEIHIN NSX(金石/塚越組)が初表彰台となる2位

2009 ポイントスタンディング

ドライバー

順位 No. ドライバー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 36 脇阪寿一/A.ロッテラー PETRONAS TOM'S SC430 88 15 15 5 4 3 11 20 15
2 8 ラルフ・ファーマン/伊沢拓也 ARTA NSX 81 11   11 11 20 8 20
3 1 本山哲 MOTUL AUTECH GT-R 78     20 3 20 5 15 15
4 1 B.トレルイエ MOTUL AUTECH GT-R 73     20 3 20 - 15 15
5 17 金石年弘/塚越広大 KEIHIN NSX 51 6 5   15 5 1 8 11
6 18 道上龍/小暮卓史 ROCKSTAR 童夢 NSX 50 15 6   11 8 3 6 1
13 100 井出有治 RAYBRIG NSX 29 3 8 8 2 5 3
15 100 細川慎弥 RAYBRIG NSX 24 3 - 8 8 2 - 3
16 32 ロイック・デュバル/中山友貴 EPSON NSX 18 4 2 3 2 2 5
17 100 松浦孝亮 RAYBRIG NSX 5 - - - - - - 5
19 17 金石勝智 KEIHIN NSX 1 - - - - - 1 - -

チーム

順位 チーム 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S 112 1 18 18 8 6 6 14 23 18
2 オートバックス・レーシング・チーム・アグリ 102 14 1 14 14 1 1 23 11 23
3 NISMO 101 1 3 23 6 23 8 18 18 1
4 TEAM YOSHIKI & 童夢 PROJECT 75 18 9 2 2 14 11 6 9 4
5 ケーヒン リアル レーシング 72 8 8 2 18 8 3 11 14
6 HASEMI MOTOR SPORT 71 1 1 7 23 4 18 8 6 3
12 チームクニミツ 52 5 2 2 11 11 5 2 8 6
14 エプソン・ナカジマ・レーシング 39 6 5 6 3 2 5 4 8

2009 ポイントスタンディング

  • ありがとう! NSX-GT
  • NSX-GT SUMMER SPECIAL
  • ルーキードライバー報告書
  • 2009 SUPER GT PREVIEW〜TEAM YOSHIKI & 童夢 PROJECT
  • 道上龍選手が語る2009年SUPER GTレギュレーション
  • NSX-GT 疾駆するHondaスピリット