Race2で#41 バンドーン選手が2勝目を飾る。Race1では#40 野尻智紀選手が4位入賞
10月30日(日)、三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキット国際レーシングコースで「2016 全日本スーパーフォーミュラ選手権最終戦 第15回JAF鈴鹿グランプリ」の決勝レースが開催されました。
今回の「JAFグランプリ」はRace1、Race2の2レース制にて開催され、Race1は9時45分から19周(ピットストップ義務なし)、Race2は14時45分から35周(ピットストップ1回・タイヤ交換義務あり)にて争われます。獲得ポイントは2レース制のために各レースともに1レース制の半分が与えられます。また、今大会に限り、各レースの優勝者には特別に3ポイントが追加されます。
今週末の鈴鹿サーキットは秋晴れとなりました。決勝日も朝から好天となり、気温17度、路面温度19度のドライコンディションでRace1決勝のスタートを迎えました。
予選3番手からスタートした#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は、スタートでポジションを4位に下げたものの、粘り強い走りで後続を最後まで押さえ込み、そのまま4位でチェッカーフラッグを受けました。
5番手スタートの#65 ベルトラン・バゲット選手(NAKAJIMA RACING)が6位、8番手スタートの#34 小暮卓史選手(DRAGO CORSE)が7位、7番手スタートの#41 ストフェル・バンドーン選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は14周目のシケインで後続に追突されてスピンを喫した影響により17位となりました。
午後に行われたRace2では気温が22度、路面温度は28度まで上昇しました。
決勝レースは、来シーズン、マクラーレン・ホンダからF1フル参戦が確定しているバンドーン選手が、今シーズン2勝目を挙げ、16年シーズンの有終の美を飾りました。
バンドーン選手はフロントロー2番手からホールショットを奪うと、燃料搭載量を軽くして序盤からリードを築く戦略が奏功し、タイヤ交換後もトップの座をキープしました。その後、セーフティーカーが2回導入される展開となりましたが、最後まで落ち着いた走りで背後から迫るライバルを振り切りました。
また、#65 ベルトラン・バゲット選手(NAKAJIMA RACING)が5位でチェッカーフラッグを受けてポイントを獲得しています。
シリーズ通算では、Honda勢の最上位はストフェル・バンドーン選手の4位という結果でした。
2017年の全日本スーパーフォーミュラ選手権は4月16日(日)に鈴鹿サーキットで開幕戦の決勝が行われ、全7戦が開催される予定です。
ストフェル・バンドーン選手
♯41 ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング
シーズンを通して皆さんからいつも力強い声援をいただいたことを、心から感謝しています。この1年はスーパーフォーミュラですばらしいシーズンを送ることができました。
今日は午前中のRace1で苦戦したので、Race2で優勝できたことを本当に嬉しく思っています。
来年はF1で初シーズンを迎えることになりますが、高性能なスーパーフォーミュラのマシンで、才能溢れるドライバーたちと戦うことができたため、来季に向けてとてもいい準備ができました。
F1ドライバーとして鈴鹿に戻ってくることが本当に楽しみです。
野尻智紀選手
♯40 ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング
今日のRace1はスプリント形式なのでスタートが特に大事になると思い、クラッチの設定変更を考えていましたが、昨日それを試した際にあまり感触が良くなかったので、最終的には元の状態に戻してレースに臨みました。
結果的にライバルたちほど鋭いスタートを切ることができず、一つ順位を落としてしまったことは悔しいです。燃料を多く積んだレース際のペースが伸び悩んだことも課題の一つだと捉えています。
今後はこれらの課題を解消し、新しいシーズンを迎えたいです。
ベルトラン・バゲット選手
♯65 ナカジマ・レーシング
Race2のスタートはうまくいきませんでしたが、その後は良いペースで走ることができました。
今シーズンはマシンが好調だったにもかかわらず、毎回のようにトラブルやアクシデントに見舞われて結果を残せていなかったので、目立ったミスもなく入賞できた今日のレースは、本当に良かったと思います。
来年もスーパーフォーミュラに挑戦し、自分の実力を証明したいと願っています。
佐伯昌浩
Honda スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダー
最終戦を優勝で締めくくることができ、自分たちの目指してきた方向性が正しかったことを証明できました。今季、8名のHondaドライバーのうち6名が表彰台に上れたことは、誰にでも扱い易く、常に優勝が狙えるエンジンを供給するという私たちの目標の一つを達成できたと考えています。ただ、最終的にタイトルを獲得できなかったのは残念でした。
来季は、ライバル陣営を突き放すような更に高性能なエンジンを作り上げるつもりですので、引き続きのご声援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 国本雄資 | P.MU/CERUMO ・ INGING SF14 | 19 | 31'58.809 |
2 | 36 | A.ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | 19 | 1.772 |
3 | 1 | 石浦宏明 | P.MU/CERUMO ・ INGING SF14 | 19 | 13.087 |
4 | 40 | 野尻智紀 | DOCOMO DANDELION M40Y SF14 | 19 | 22.140 |
5 | 37 | 中嶋一貴 | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | 19 | 24.143 |
6 | 65 | ベルトラン・バゲット | GREEN TEC/NAKAJIMA SF14 | 19 | 24.951 |
7 | 34 | 小暮卓史 | DRAGO CORSE SF14 | 19 | 27.087 |
10 | 64 | 中嶋大祐 | GREEN TEC/NAKAJIMA SF14 | 19 | 36.811 |
11 | 10 | 塚越広大 | REAL SF14 | 19 | 37.446 |
16 | 11 | 伊沢拓也 | REAL SF14 | 19 | 47.440 |
17 | 41 | ストフェル・バンドーン | DOCOMO DANDELION M41S SF14 | 19 | 48.282 |
19 | 16 | 山本尚貴 | TEAM 無限 SF14 | 18 | 1Lap |
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 41 | ストフェル・バンドーン | DOCOMO DANDELION M41S SF14 | 35 | 1:08'32.427 |
2 | 36 | A.ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM’S SF14 | 35 | 0.726 |
3 | 1 | 石浦宏明 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | 35 | 3.988 |
4 | 19 | J.P.デ・オリベイラ | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 | 35 | 6.471 |
5 | 65 | ベルトラン・バゲット | GREEN TEC/NAKAJIMA SF14 | 35 | 8.500 |
6 | 2 | 国本雄資 | P.MU/CERUMO・INGING SF14 | 35 | 13.012 |
9 | 34 | 小暮卓史 | DRAGO CORSE SF14 | 35 | 18.353 |
10 | 64 | 中嶋大祐 | GREEN TEC/NAKAJIMA SF14 | 35 | 19.180 |
12 | 10 | 塚越広大 | REAL SF14 | 35 | 24.422 |
- | 16 | 山本尚貴 | TEAM 無限 SF14 | 28 | 7Laps |
- | 11 | 伊沢拓也 | REAL SF14 | 22 | 13Laps |
- | 40 | 野尻智紀 | DOCOMO DANDELION M40Y SF14 | 15 | 20Laps |
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