Round08エストリル(ポルトガル)
2020年10月18日(日)・決勝 レース2
エストリル・サーキット
天候:晴れ
気温:SPレース(17℃) レース2(22℃)
コーコンディション:ドライ
最終戦を迎えた第8戦ポルトガル大会は、10月18日、エストリルで、10周で行われるSPレースと決勝レース2(21周)を行い、前日のレース1で転倒再スタートを切って17位だったアルバロ・バウティスタ(Team HRC)が、SPレースで7位、レース2で5位と両レースでポイントを獲得、総合9位でシーズンを終えました。
今年はCBR1000RR-R FIREBLADE SPのデビューシーズンとなり、開幕戦オーストラリア大会から開発を進めながらシーズンを戦う予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期中止が続きました。8月にシーズンは再開しましたが、ほとんど開発テストができないままの厳しいシーズンとなりました。そうした厳しい状況の中でバウティスタは、第4戦アラゴン大会で3位表彰台を獲得、第6戦バルセロナ大会では初フロントローを獲得するなど、随所で光る走りを見せました。
最終戦のSPレース、レース2では表彰台争いには加われませんでしたが、ともにポイントを獲得し、来年につながるデータを蓄積しました。
チームメートのレオン・ハスラムは、前日のレース1で5位でフィニッシュ。この日のSPレースとレース2でも、バウティスタとともにポイントを獲得し、来季につながる走りを見せました。今年は最終戦ポルトガル大会で初のフロントローを獲得しましたが、シーズンを通して常にポイントを獲得する安定した走りを見せ、デビューシーズンとなったCBR1000RR-R FIREBLADE SPのセットアップに大きく貢献しました。
スーパーバイク世界選手権に初めてフル参戦となった高橋巧(MIE Racing Honda Team)は、初めて経験するエストリルのレース1で自己ベストタイの14位でフィニッシュしてポイントを獲得しましたが、SPレース、レース2ともに17位に終わりポイント獲得は果たせませんでした。今年は初めて経験するサーキットが多く、加えて、新型コロナウイルスの感染拡大によるハードな日程となり、ルーキーには厳しいシーズンとなりました。今年は6点を獲得して総合22位でした。
最終戦に出場のエリック・グラナド(MIE Racing Honda Team)は、デビュー戦となったレース1で15位になり初ポイントを獲得。SPレースとレース2ではポイント獲得は果たせませんでしたが、初めて経験するエストリルでポテンシャルある走りを見せました。
アルバロ・バウティスタ(SPレース/7位 レース2/5位)
「難しいシーズンでした。日程が大幅に変更になり、短くなったシーズンの中で、新しいチームで新しいマシンを開発しなければなりませんでした。いくつかいい結果も残しましたが、新しいプロジェクトの中、課題もありました。昨日は転倒していたので、今日は失敗せずに最後のレースを終えたいと思っていました。路面コンディションは少しトリッキーで、リアグリップが少し不足していました。でも限界の走りをすることに集中しました。目標はトップ5ではなく優勝でしたが、シーズン全体を考えて、ポジティブな面を持ち帰りたいです。今年は多くのデータを収集することができました。これは冬の仕事のモチベーションにつながりました。来シーズンはもっと強くなりたいです」
レオン・ハスラム(SPレース/8位 レース2/7位)
「今日は昨日より少し難しいレースとなりました。レース2の前半はそれほど悪くありませんでしたが、終盤は振動があり、ペースをキープして、7番手を維持するのがたいへんでした。最後はアルバロと僕が同じポイントで一年を終えました。シーズンを通してたくさんのことを学びました。ウインターテストの方向性においてははっきり理解できました。いろいろあって難しい年でしたが、前進できたので気持ちはとてもポジティブです。ウインターテストが始まるのがとても楽しみです」
高橋巧(SPレース/17位 レース2/17位)
「SPレースでは昨日よりいいフィーリングがありましたが、最終的なポジションを上げるには十分ではありませんでした。レース2は序盤で少しブレーキングに苦戦しましたが、SPレースよりうまくいきました。そして終盤へ向けて自己ベストラップを刻むことができました。でもそのときにはポイント圏内でフィニッシュするには遅すぎました。今シーズンはもっといい結果を残したかったのですが、それができず申し訳ない気持ちです。チームのすべての仕事に感謝したいです」
エリック・グラナド(SPレース/18位 レース2/16位)
「SPレースではいいスタートを切ることができませんでした。スタートでかなりタイムを落してしまいました。タイヤは完全に消耗しませんでしたが、最後は単独走行となりました。レース2は序盤にいくつかパスもできたし、いいペースを最後までキープできました。ソフトタイヤを使っていたので、終盤にタイヤのパフォーマンスが落ちたことを考えれば、これはポジティブなことです。レースウイークはポジティブな経験になりました。このような機会を与えてくれたHonda BrazilとMIE Racing Honda Teamに感謝しています。ルーキーで最終ラウンドに来るのは簡単なことではありませんでしたが、レースウイークを通して前進できましたし、全体的にいい仕事ができたのでうれしいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 54 | T.ラツカトリィオグル | ヤマハ | 10 | 16'12.131 |
2 | 31 | G.ガーロフ | ヤマハ | 10 | +1.928 |
3 | 60 | M.ファン・デル・マーク | ヤマハ | 10 | +2.940 |
4 | 7 | C.デイビス | ドゥカティ | 10 | +4.074 |
5 | 1 | J.レイ | カワサキ | 10 | +4.745 |
6 | 45 | S.レディング | ドゥカティ | 10 | +5.915 |
7 | 19 | アルバロ・バウティスタ | Honda | 10 | +7.969 |
8 | 91 | レオン・ハスラム | Honda | 10 | +11.835 |
17 | 13 | 高橋巧 | Honda | 10 | +27.889 |
18 | 51 | エリック・グラナド | Honda | 10 | +29.975 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | C.デイビス | ドゥカティ | 21 | 34'07.368 |
2 | 45 | S.レディング | ドゥカティ | 21 | +1.951 |
3 | 54 | T.ラツカトリィオグル | ヤマハ | 21 | +2.556 |
4 | 60 | M.ファン・デル・マーク | ヤマハ | 21 | +10.423 |
5 | 19 | アルバロ・バウティスタ | Honda | 21 | +15.473 |
6 | 21 | M.リナルディ | ドゥカティ | 21 | +20.277 |
7 | 91 | レオン・ハスラム | Honda | 21 | +21.074 |
16 | 51 | エリック・グラナド | Honda | 21 | +47.000 |
17 | 13 | 高橋巧 | Honda | 21 | +47.295 |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | J.レイ | カワサキ | 360 | ||
2 | S.レディング | ドゥカティ | 305 | ||
3 | C.デイビス | ドゥカティ | 273 | ||
4 | T.ラツカトリィオグル | ヤマハ | 228 | ||
5 | M.ファン・デル・マーク | ヤマハ | 223 | ||
6 | A.ローズ | カワサキ | 189 | ||
9 | アルバロ・バウティスタ | Honda | 113 | ||
10 | レオン・ハスラム | Honda | 113 | ||
22 | 高橋巧 | Honda | 6 |
順位 | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | カワサキ | 392 |
2 | ドゥカティ | 391 |
3 | ヤマハ | 330 |
4 | Honda | 166 |
5 | BMW | 101 |
6 | アプリリア | 4 |