第9戦アメリカ・ラグナセカ大会が、7月12日(金)から14日(日)までの3日間、カリフォルニア州モントレー郊外にあるウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで開催されます。ラグナ・セカでスーパーバイク世界選手権が開催されるのは今年で17回目。1995年から2004年まで10年連続で開催されたあと、世界選手権のカレンダーからはいったん外れましたが、2013年に復活し、今年で7年連続の開催となります。昨年は6月に開催されましたが、今年は17年大会までと同じサマーブレイク前の7月開催となりました。
ラグナ・セカは、全長3.602km。アップダウンに富んだコースレイアウトで、丘の上から一気に駆け降りるコークスクリューは、世界で最も有名なコーナーの一つ。中速コーナーが連続するレイアウトは、コース攻略の難しいサーキットとして知られています。
Moriwaki Althea Honda Teamは前戦イギリス大会に引き続き、清成龍一が1台体制で臨みます。第5戦イタリア・イモラ大会で左肩のじん帯を痛めたレオン・キャミアがイタリア大会決勝から5大会連続で欠場。キャミアはイギリス大会に復帰の予定でしたが回復が遅れているため手術を行うことを決断。手術は成功し、9月のポルトガル大会での復帰を目指します。
清成にとっては、ラグナ・セカは初めて経験するサーキットです。開幕前には「これまでにアメリカでレースをしたことはありますが、ラグナ・セカは初めてです。SBKとMotoGPで名勝負が生まれているところなのでとても楽しみです。独特のレイアウトですが、チームと一緒にセットアップを進め、一生懸命取り組みます」とコメント。しかし、ブラインドコーナーとアップダウンの多いコースに初体験の清成は苦戦。加えて、グリップをうまく引き出せず、フリー走行は1分25秒858で19番手、スーパーポール(予選)では1分24秒701と1秒以上タイムを短縮しますが順位は上がらず19番手からのレースとなりました。
そして迎えた決勝レース1では、1周目19番手から、レオン・ハスラム(カワサキ)、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)の転倒、ワイルドカードで出場のジェームズ・ダグラス・ビーチ(ヤマハ)のリタイアなどでポジションを上げて最終的に16位でフィニッシュしました。レース前半は1分25秒台で走行しましたが、後半は27秒台とペースを落とす厳しい走りで、残念ながらポイント獲得を果たすことはできませんでした。
しかし、周回を重ねるごとにコース攻略を果たす清成だけに、日曜日のスーパーポール(SP)レースとレース2では、セットアップを進め、ポイント獲得を目指します。
清成龍一(16位)
「今日の結果は目標からかなり遠くとても残念です。いいペースをつかむことも、思ったような走りもできませんでした。ブレーキングで苦戦して、ラインをキープできませんでした。明日はもっといい結果を残せるようにベストを尽くします」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 1 | J.レイ | カワサキ | 25 | 35'06.671 |
2 | 7 | C.デイビス | ドゥカティ | 25 | +5.693 |
3 | 54 | T.ラツカトリィオグル | カワサキ | 25 | +12.721 |
4 | 66 | T.サイクス | BMW | 25 | +14.957 |
5 | 22 | A.ローズ | ヤマハ | 25 | +20.621 |
6 | 81 | J.トーレス | カワサキ | 25 | +23.087 |
13 | 52 | アレッサンドロ・デルビアンコ | Honda | 25 | +51.830 |
16 | 23 | 清成龍一 | Honda | 25 | +1'10.076 |