雨が断続的に降ったレース1から、一夜明けた日曜日は、終日、青空が広がる絶好のレース日和となりました。その絶好のコンディションの中で行われたスーパーポール(SP)レースとレース2で、ベストリザルトを目標に挑んだMoriwaki Althea Honda Teamの清成龍一は、SPレースではリタイア、レース2は16位と、ともにポイント獲得を果たせませんでした。

わずか10周予定だったSPレースは、7周目にコース上にオイルが出たことから多重クラッシュが発生し赤旗中断。その多重クラッシュの犠牲者になった清成はリタイアに終わりました。事故はメルボルン・ヘアピンと呼ばれる11コーナーで起きました。12番手を走行していたピーター・ヒックマン(BMW)がエンジンブロー。後続の5人の選手が次々に転倒する事故となり、レースは7周を終えて成立。自力でピットに戻れなかった清成はリタイアとなりました。

この転倒で右手を強く打った清成は、レース2でも、満足のいくライディングができず、16位。今大会、優勝したジョナサン・レイ(カワサキ)は1分28秒台で周回しましたが、清成は1分30秒から31秒台とペースを上げることができませんでした。SPレースの転倒の影響はもちろんのこと、今大会は、土曜日のフリー走行、予選、決勝とウエットコンディションになったことからセットアップを進めることができませんでした。

前日のレース1では、ウエットコンディションで今季ベストの11位でフィニッシュしています。CBR1000RR-SP2のセットアップが進み、調子が上向いてきた清成は、SPレースとレース2でドライコンディションのセットアップを進める予定でしたが、SPレースの多重クラッシュ事故が、いい流れを止めてしまいました。

2週連続の開催となり、次戦アメリカ大会は、7月13日から14日にかけて行われます。短い時間ですが、体調を整えて今季ベストを目指します。