Round11フランスフランス

2018年9月29日(土)~30日(日)

会場:マニクール・サーキット
天候:晴れ
気温:9月29日(18℃)、9月30日(20℃)
コースコンディション:ドライ

キャミア両レースでポイント獲得。ガニェはレース1でポイント獲得

第11戦フランス大会が、9月28日(金)~9月30日(日)の3日間、フランスのマニクールで開催されました。マニクールは、パリから約250km南にあり、2003年に初めてスーパーバイク世界選手権が行われて以来、フランス大会はシーズン終盤戦の一戦として定着、今年で16年目を迎えました。

マニクールは、一周4.411km。高速コーナーとロングストレートを、ヘアピンとシケインでつなぐ独特なレイアウトになっています。スーパーバイク世界選手権は今大会が11戦目。スーパースポーツ世界選手権(WSS)は10戦目の開催となります。

例年、この時期のマニクールは、天候に恵まれることが多く、シーズン終盤戦の一戦にふさわしいレベルの高い戦いが繰り広げられます。ここ数年は、不安定な天候の中での大会となりましたが、今年はレースウイークを通じて青空が広がりました。

その中でレオン・キャミア(Red Bull Honda World Superbike Team)が、レース1で11位、レース2で9位と両レースでポイントを獲得しました。開幕を前にキャミアは、「シーズン最後のヨーロッパラウンドを楽しみにしている。この数戦、シーズン初めのスピードを取り戻す準備ができていることを感じている」とコメント。その言葉通り、初日のフリー走行を12番手でスタートすると、2日目の予選SP1でトップタイムをマークしてSP2に進出。11番グリッドを獲得しました。

決勝では、レース1は、トプラク・ラズガットリオグル(カワサキ)、ユージン・ラバティ(アプリリア)、ロリス・バズ(BMW)らと8位争いのグループを形成、11位でフィニッシュ。レース2は、アレックス・ローズ(ヤマハ)、ハビエル・フォレ(ドゥカティ)を追撃、7位争いのグループで9位でフィニッシュしました。シーズン序盤、キャミアはフロントローを獲得、決勝でも表彰台にあと一歩に迫る走りを見せていましたが、ケガもほぼ完全に回復、本来の走りを取り戻し始めていることを感じさせました。

チームメートのジェイク・ガニェは、昨年、代役出場でマニクールを経験し、レース2で12位という結果を残しています。フル参戦となった今年は、「昨年の経験を活かしたい」と気合満点。初日のフリー走行で15番手スタートとなったガニェは、予選SP1で4番手。SP2進出は果たせず、14番グリッドが確定しました。

グリッド中団からのレースとなったガニェは、レース1ではジョルディ・トーレス(MVアグスタ)と12位争いを繰り広げて13位でフィニッシュ。レース2は、ポイント圏内を視野に入れるも16位という結果でした。

パトリック・ジェイコブセン(TripleM Honda World Superbike Team)は、17番グリッドからスタートし、レース1で16位、レース2で17位でした。

コメント

レオン・キャミア(スーパーバイク 11位/9位)
レオン・キャミア レース1後のコメント
「いいスタートを切ることができたけれど、3周目にリナルディが僕の前で転倒し、ポジションをいくつか落としてしまいました。彼をパスしたあと、リアがスライドして危ない瞬間があったのですが、路面にオイルがあったのだと思います。 手を上げてほかのライダーに注意を促し、みんな無事に通過しました。それで少し遅れたので、それからはギャップを縮めることに集中しました。レース中盤ではいいペースをつかむことができましたが、序盤の遅れが影響したこともあり、11位がベストを尽くした結果でした。今日のマシンのセッティングは昨日よりよかったので、引き続きこの方向で取り組み、明日もがんばります」

レース2後のコメント
「今日のレースには、かなり満足しています。セッティングの調整でコーナリングがよくなり、本当にアタックできました。そして、パスしていくことができました。本当にポジティブに前進できました。レース後半のペースはトップ6も可能なものでした。スターティンググリッドがもう少しよかったらと思います。レース2のパフォーマンスで、いい形でレースウイークを終えることができました。この勢いを次のアルゼンチンに持っていきたいです」

ジェイク・ガニェ(スーパーバイク 13位/16位)
ジェイク・ガニェレース1後のコメント
「今日のFP4では、マシンがかなりうまく機能しました。スーパーポールではレースタイヤでとてもいいペースをつかみ、それが今日のレースに役立ちました。スタートはとてもうまくいき、いくつかポジションを上げましたが、レース中盤になるとタイヤのグリップがなくなり、少し苦戦しました。最後の数周はグリップがなくなったために、いくつかミスをしてトーレスにパスされてしまいました。でもどこを改善しなければならないかは分かっています。もっとスムーズになり、ウイークポイントをなくすことができれば、レース2ではもっと強くなれると思います」

レース2後のコメント
「今日は苦戦しました。ウォームアップでは、調整がかなりうまくいき、いいペースがありました。しかし、レースではとてもたいへんでした。スタートして数周後には、早くもフロントタイヤに苦戦しました。全くプッシュできなかったので、最後は16番手で孤独なレースとなりました。昨日より今回のレースに向けて自信があったので残念です。でもなにが起こったのか調べて、数週間後のアルゼンチンへ向けて準備を進めたいと思います」

パトリック・ジェイコブセン(スーパーバイク 16位/17位)
「かなり難しいレースでした。これからも引き続き前に進み、ポジティブに考えていかなければなりません。そしてやるべきことをやり続けなければなりません。両レースともに厳しいレースになりました。レース2では誤ったタイヤ選択をしてしまったかもしれないと思います。レース1は、レース2よりトップとのギャップが少しだけ大きいものでしたが、レース1のタイヤの方がフィーリングは好きでした。今日のセッティングで、もし、そのタイヤで走っていれば、うまくいったかもしれません」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2134'15.613
266T.サイクスカワサキ21+3.091
312X.フォレスドゥカティ21+8.558
432L.サバドーリアプリリア21+9.193
57C.デイビスドゥカティ21+10.074
633M.メランドリドゥカティ21+12.509
 
112レオン・キャミアHonda21+24.709
1345ジェイク・ガニェHonda21+33.456
1699パトリック・ジェイコブセンHonda21+49.525

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2134'16.364
27C.デイビスドゥカティ21+1.804
360M.ファン・デル・マークヤマハ21+3.552
466T.サイクスカワサキ21+4.879
533M.メランドリドゥカティ21+6.505
6 32 L.サバドーリ アプリリア 21 +11.477
           
92レオン・キャミアHonda21+17.655
1645ジェイク・ガニェHonda21+38.534
1799パトリック・ジェイコブセンHonda21+42.776

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.レイカワサキ470
2C.デイビスドゥカティ335
3M.ファン・デル・マークヤマハ309
4T.サイクスカワサキ273
5M.メランドリドゥカティ250
6A.ローズヤマハ213
 
12レオン・キャミアHonda102
17ジェイク・ガニェHonda51
19パトリック・ジェイコブセンHonda21

マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1カワサキ 495
2ドゥカティ 408
3ヤマハ 343
4アプリリア 186
5Honda 132
6BMW 115
7MVアグスタ 98
8スズキ3

ランキング詳細

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