Round10ポルトガルポルトガル

2018年9月15日(土)~16日(日)

会場:アルガルベ・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ
気温:15日(29℃)、16日(29℃)
コースコンディション:ドライ

ポルトガル

キャミア、ガニェ、それぞれポイントを獲得する

第10戦ポルトガル大会が、9月14日(金)~16日(日)の3日間、ポルトガル南部に位置するアルガルベ・インターナショナル・サーキットで開催されました。この場所で初めてスーパーバイク世界選手権が開催されたのはサーキットが完成した2008年。以後、16年は開催されませんでしたが、この時期の開催が定着し、今年で10回目を迎えます。アルガルベは、一周が4.592km。起伏に富み、ブラインドコーナーの多い難コース。バリエーション豊かなコーナーが連続するテクニカルコースでもあり、ライダーの好みがはっきり分かれます。

Red Bull Honda World Superbike Teamは、長いサマーブレイクを終え、心機一転、終盤戦の戦いに挑みます。今季ケガが続いていたレオン・キャミアは、8月の事前テストで体調の回復を実感。ほぼ万全の状態で今大会を迎えました。約1カ月半のインターバルを終えたキャミアは、「先月のテストのときよりもさらに体調はよくて、今大会が待ち遠しい。アルガルベはFirebladeに合っていると思う」とコメント。しかし、本番を迎えると、フリー走行、予選とテストで得たデータがうまく機能せず、思うような走りができませんでした。

その結果、予選は13番手。トップから約2秒遅れという厳しい状態でした。そして迎えた決勝も、気温、路面温度ともに高く、タイヤのグリップに苦戦しました。レース1では、レース中の接触で大きくポジションを落とし、その後、トラブルが発生してリタイアという残念な結果に終わり、レース2は、レース1と違うセットアップに挑みましたが、これもうまく機能せず、このコースを得意とするキャミアとしては14位という不本意な結果に終わりました。

チームメートのジェイク・ガニェは、アルガルベでテストを行い、手応えを感じてのレースウイークとなりました。しかし、キャミア同様、テストとはフィーリングが異なる走りを強いられ、予選は15番手でした。しかし、決勝では、レース1で13位、レース2で12位と両レースでポイント獲得を果たしました。レース1は、体調不良もありペースを落とし13位。レース2は12位でしたが、トップとの差をレース1の約40秒から20秒へと大幅に短縮、大きな成果を残しました。

7月下旬の鈴鹿8時間耐久ロードレースで2位になったパトリック・ジェイコブセン(TripleM Honda World Superbike Team)は、予選18番手と苦戦、決勝もレース1でリタイア、レース2で17位と厳しいレースウイークとなりました。

コメント

ジェイク・ガニェ(スーパーバイク 13位/12位)
ジェイク・ガニェ レース1後のコメント
「ここまでのところいい週末になっています。予選の結果はあまりよくありませんでしたが、自分のレースペースがいいことはわかっていました。残念ながらレースが始まるときにお腹に違和感があり、その後調子がどんどん悪くなっていきまいた。序盤は力強いペースで走ることができたのに、レースが進むにつれてかなり苦戦しました。ここではもっといい結果が出せると思うので、明日のレース2へ向けて休んで、回復させたいと思います」

レース2後のコメント
「ポルトガルの週末はとてもポジティブでした。事前テストのおかげでレースウイークが楽にスタートできました。レースでもテストのデータが役に立ちました。今日のウォームアップでマシンを調整したら、とてもよく、レースでもうまくいきました。12位でフィニッシュと2レースともにポイントを獲得できてよかったです。また、一緒にレースをしたライダーたちから学ぶこともできました。全体的には今週末の前進に満足しています。次戦のマニクールでは、昨年レースをしたので、次のラウンドはもっといい結果を狙えると思います」

レオン・キャミア(スーパーバイク リタイア/14位)
レオン・キャミア レース1後のコメント
「とてもいいスタートを切ることができました。そして、かなり追い上げることができました。しかし、3コーナーのユージン(ラバティ、アプリリア)とシャビ(フォレス、ドゥカティ)の衝突転倒を回避するためにかなりポジションを落してしまいました。その後、リズムを取り戻し、いい結果を残すことができると感じましたが、残念ながら、レース中盤になってマシンに問題がでてしまいました。数周はプッシュしましたが、それ以上続けることができなかったのでピットに戻りました。チームが原因を調べていますが、明日は、再びマシンをまとめあげて、レース2でもがんばります」

レース2後のコメント
「レース2では別のセッティングを試しました。マシンの感触はよくなりましたが、残念ながらうまく機能しなかったので厳しいレースになりました。このパッケージからベストな力を引き出すために、もっとできることはあります。ここポルティマオで出したパフォーマンスよりも、もっと大きな力が出せると思います。マニクールでチームとともに物事を好転させるために仕事に取り組むのを楽しみにしています」

パトリック・ジェイコブセン(スーパーバイク リタイア/17位)
「レース1はリタイアしましたが、12位前後でフィニッシュできたと思います。今日はウォームアップでいいリズムをつかみましたが、決勝レースは全く違うフィーリングになり、グリップ不足に苦しみました。決勝に向けてセットアップは変えていないし、何が問題なのかわかりませんでした」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2034'22.331
233M.メランドリドゥカティ20+1.575
360M.ファン・デル・マークヤマハ20+4.215
47C.デイビスドゥカティ20+10.760
566T.サイクスカワサキ20+12.911
676L. バズBMW20+19.685
 
1345ジェイク・ガニェHonda20+44.028
RT99パトリック・ジェイコブセンHonda16+4Laps
RT2レオン・キャミアHonda10+10Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2034'25.661
260M.ファン・デル・マークヤマハ20+1.189
333M.メランドリドゥカティ20+2.813
47C.デイビスドゥカティ20+4.594
566T.サイクスカワサキ20+4.834
6 32 L.サバドーリ アプリリア 20 +11.417
 
1245ジェイク・ガニェHonda20+20.943
142レオン・キャミアHonda20+31.216
1799パトリック・ジェイコブセンHonda20+45.173

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.レイ カワサキ 420
2 C.デイビス ドゥカティ 304
3 M.ファン・デル・マーク ヤマハ 284
4 T.サイクス カワサキ 240
5 M.メランドリ ドゥカティ 229
6 A.ローズ ヤマハ 204
 
13 レオン・キャミア Honda 90
17 ジェイク・ガニェ Honda 48
19 パトリック・ジェイコブセン Honda 21

マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1 カワサキ 445
2 ドゥカティ 372
3 ヤマハ 318
4 アプリリア 163
5 Honda 120
6 BMW 103
7 MVアグスタ 92
8 スズキ 3

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