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November 2 2014, RACE FIM Superbike World Championship Qatar
カタール
2014年11月2日(日)・決勝 天候:晴れ 気温:第1レース/27℃、第2レース/25℃ コースコンディション:ドライ
2014年のシーズン最終戦が、10月31日(金)から11月2日(日)までの3日間、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されました。ロサイルでスーパーバイク世界選手権が開催されるのは、2009年以来5年ぶり。今年は、ロードレース世界選手権(MotoGP)同様にナイトレースで行われることになり、ナイトレースを経験していない選手にとっては、新鮮な体験となりました。
最終戦を迎えたPata Honda World Superbikeのジョナサン・レイは、11戦22レースを終えて4勝を挙げ、8度の表彰台に立って総合4位。総合3位のマルコ・メランドリ(アプリリア)と11点差で最終戦を迎えました。
レイは、今大会で好調なスタートを切って、フリー走行では常にトップタイム争いに加わりました。金曜日1回目のフリー走行では、真っ先に2分を切る1分59秒台のタイムをマークして首位に浮上。2回目のセッションでは1分58秒台に入れて僅差の4番手、土曜日3回目のフリー走行では、1分58秒台前半のタイムをマークします。そして、スーパーポール方式の予選となるSP2に総合2番手で進出し、優勝を狙える安定した走りをみせていました。そして、SP2の前に行われた4回目のフリー走行ではトップタイムをマーク。今季2度目のポールポジション獲得が期待されたSP2では痛恨の転倒を喫して7番手でしたが、決勝では3列目から追い上げのレースに挑み、第1レース、第2レースともに、トップグループに加わるすばらしい走りを披露しました。
第1レースは、オープニングラップで2番手に浮上すると、トップを走るロリス・バズ(カワサキ)を追撃しました。背後には、シルバン・ギュントーリ(アプリリア)、トム・サイクス(カワサキ)、メランドリ、ダビデ・ジュリアーノ(ドゥカティ)が続き、6台がトップグループを形成します。その中から、終盤、ギュントーリが抜け出して優勝。2位にバズと続き、レイは、サイクスとし烈な3位争いを繰り広げましたが、終盤で痛恨のオーバーランを喫して、4位でフィニッシュしました。
第2レースでも好スタートを切ると、2周目にトップに浮上して先頭集団をリードします。中盤になるとその差を縮めてきたギュントーリとサイクスの3台でトップグループを形成。その中からギュントーリが抜け出して、2レース連続優勝。レイは、第1レース同様サイクスとし烈な争いを繰り広げ、その戦いを制して2位でフィニッシュしました。
これでレイは、総合3位争いを繰り広げていたメランドリに両レースで先着。11点差を逆転し、1点差で総合3位へ浮上することに成功しました。
チームメートのレオン・ハスラムは、前戦フランス大会で今季初表彰台に立ち、今大会も予選6番手と上り調子をアピールしました。しかし、第1レースはセットアップがうまくいかず、オープニングラップで8番手。そこからは、大混戦の中でポジションを上げていけず11位。第2レースはセッティングを変更してペースを上げることに成功しましたが、序盤の混乱の中で17番手までポジションを落としたことが影響し、10位まで追い上げるのが精一杯でした。今年はシーズン前半で電子制御に苦しむレースが多く苦戦しましたが、最終的に総合7位までランキングを上げることに成功しました。
今大会の両レースを制したギュントーリは、今季の総合チャンピオンに輝きました。
スーパースポーツ世界選手権は、すでにチャンピオンを決めているマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda World Supersport)が、予選2番手から今季6勝目を達成。チャンピオンにふさわしい形でシーズンを締めくくりました。2位には、予選4番手から好スタートを切ったラタパーク・ウィライロー(Core PTR Honda)が入り、念願の初表彰台を獲得。総合9位でシーズンを終了しました。
以下、CBR600RR勢は、ロレンツォ・ザネッテイ(Pata Honda World Supersport)が7位でフィニッシュして総合4位。ラファエレ・デ・ロサ(Team Lorini Honda)が13位でフィニッシュして総合10位。今大会リタイアのジャック・ケネディ(CIA Insurance Honda)が総合12位でした。
Hondaは、1997年にスタートし、今年で18年目を迎えるスーパースポーツ世界選手権で、10度目となるコンストラクターズタイトルを獲得しました。
ジョナサン・レイ(スーパーバイク 4位/2位 ランキング3位)
「カタールの照明の下で、今シーズンをこのような形で終えられて非常にうれしいです。このようなすばらしい仕事をしていること、そして、ここにいることがどれだけ幸せなことなのかを、改めて感じています。今年、最大限の努力をしてくれたチームに感謝したいです。走っていてとても楽しいマシンを用意してくれました。この一年を通して、CBRを改善させることができました。表彰台にたくさん立てましたし、こうしてチャンピオンシップ3位でシーズンを終えることができて、とてもうれしいです。これでいい形で来シーズンへ進むことができます」
レオン・ハスラム(スーパーバイク 11位/10位 総合7位)
「第2レースのスタートは、バズが5人くらいのライダーを巻き込んで僕の前を横切りました。彼が僕に接触しそうになり、2人ともコースを外れました。そのため、ほとんど最下位という位置から、10位まで追い上げることになりました。こういうレースでシーズンを終えるのはとても残念です。今日は、第1レースから第2レースに向けてマシンを少し改善しました。ほかのライダーたち同様、ソフトタイヤを選択しなければならなかったかもしれません。終盤は一人で走ることになりましたが、追い上げるのは楽しかったです。そして、チャンピオンシップで7位を獲得できたことが一番重要なことでした。今週末は、ちょっと運に見放されましたが、みんなとてもいい仕事をしたと思います」
マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 優勝 2014年チャンピオン)
「今シーズンは最高の一年でした。そして、今日はすばらしい一日となりました。気持ちよく走ることができたし、チャンピオンになれた理由を見てもらえたと思います。タイトルを獲得したいと本当に願い、がんばってくれたチームに感謝したいです。すばらしいマシンと、リズムよい走りがありました。僕を支えてくれたチームのみんなとスポンサーに感謝したいです。僕のスーパースポーツにおけるキャリアを、最高の形で終えることができました」
ラタパーク・ウィライロー(スーパースポーツ 2位 総合9位)
「最初のセッションからとても感触がよかったです。そして、レースを楽しむことができました。スタートからいいペースがあり、マイケルについていくことができました。僕のマシンは最高だったし、できる限りプッシュしました。自分にとってもすばらしい結果でした。こんなにいいセットアップを見つけてくれたチームと、僕のタイのファンみんなに感謝したいです。今日はとてもうれしいです」
ロレンツォ・ザネッテイ(スーパースポーツ 7位 総合4位)
「今日のレースと、今シーズンに関しては、少しフラストレーションがたまりました。シーズンの後半は、レース終盤のタイヤの消耗に苦しみました。そのため、フロントタイヤに負担がかかり、結果的に前後のタイヤのパフォーマンスが落ち始めるのです。チャンピオンシップでは4位を獲得しましたが、3位で終えることもできたと思います。マシンの感触はよかったのですが、今年は本当のポテンシャルを発揮できないレースが多かったと思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 50 | S.ギュントーリ | アプリリア | 17 | 33'46.738 |
2 | 76 | L.バズ | カワサキ | 17 | +2.650 |
3 | 1 | T.サイクス | カワサキ | 17 | +3.955 |
4 | 65 | ジョナサン・レイ | Honda | 17 | +4.805 |
5 | 34 | D.ジュリアーノ | ドゥカティ | 17 | +7.861 |
6 | 24 | T.エリアス | アプリリア | 17 | +8.192 |
11 | 91 | レオン・ハスラム | Honda | 17 | +25.977 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 50 | S.ギュントーリ | アプリリア | 17 | 33'41.803 |
2 | 65 | ジョナサン・レイ | Honda | 17 | +3.568 |
3 | 1 | T.サイクス | カワサキ | 17 | +5.092 |
4 | 33 | M.メランドリ | アプリリア | 17 | +8.305 |
5 | 7 | C.デイビス | ドゥカティ | 17 | +8.390 |
6 | 24 | T.エリアス | アプリリア | 17 | +8.654 |
10 | 91 | レオン・ハスラム | Honda | 17 | +25.471 |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 60 | マイケル・ファン・デル・マーク | Honda | 15 | 30'42.722 |
2 | 14 | ラタパーク・ウィライロー | Honda | 15 | +3.570 |
3 | 16 | J.クルーゼル | MVアグスタ | 15 | +5.124 |
4 | 17 | L.マヒアス | ヤマハ | 15 | +5.476 |
5 | 88 | K.コグラン | ヤマハ | 15 | +5.578 |
6 | 44 | R.ロルフォ | カワサキ | 15 | +8.275 |
7 | 26 | ロレンツォ・ザネッティ | Honda | 15 | +8.965 |
13 | 35 | ラファエレ・デ・ロサ | Honda | 15 | +26.094 |
16 | 77 | ナサール・ハサン・アルマルキ | Honda | 15 | +48.357 |
19 | 7 | ナチョ・カレロ | Honda | 15 | +1'14.126 |
RT | 87 | ルカ・マルコーニ | Honda | 14 | +1Lap |
RT | 4 | ジャック・ケネディ | Honda | 4 | +11Laps |
RT | 53 | バレンティン・ドゥビーズ | Honda | 1 | +14Laps |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | S.ギュントーリ | アプリリア | 416 |
2 | T.サイクス | カワサキ | 410 |
3 | ジョナサン・レイ | Honda | 334 |
4 | M.メランドリ | アプリリア | 333 |
5 | L.バズ | カワサキ | 311 |
6 | C.デイビス | ドゥカティ | 215 |
7 | レオン・ハスラム | Honda | 187 |
27 | ケルヴィン・ボス | Honda | 5 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | アプリリア | 468 |
2 | カワサキ | 431 |
3 | Honda | 350 |
4 | ドゥカティ | 291 |
5 | スズキ | 234 |
6 | BMW | 81 |
7 | MVアグスタ | 34 |
8 | EBR | 2 |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | マイケル・ファン・デル・マーク | Honda | 230 |
2 | J.クルーゼル | MVアグスタ | 148 |
3 | F.マリーノ | カワサキ | 125 |
4 | ロレンツォ・ザネッティ | Honda | 112 |
5 | K.コグラン | ヤマハ | 109 |
6 | P.ヤコブセン | カワサキ | 99 |
9 | ラタパーク・ウィライロー | Honda | 70 |
10 | ラファエレ・デ・ロサ | Honda | 70 |
12 | ジャック・ケネディ | Honda | 56 |
13 | マルコ・ブッソロッティ | Honda | 30 |
17 | リカルド・ルッソ | Honda | 25 |
19 | ウラディミール・レオーノフ | Honda | 19 |
24 | ザクゥアン・ザイディ | Honda | 7 |
26 | ルカ・マルコーニ | Honda | 5 |
28 | バレンタン・ドゥビーズ | Honda | 4 |
29 | マット・デイビス | Honda | 3 |
30 | ナチョ・カレロ | Honda | 3 |
31 | フレーザー・ロジャース | Honda | 1 |
順位 | マニュファクチャラー | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 251 |
2 | カワサキ | 181 |
3 | MVアグスタ | 162 |
4 | ヤマハ | 121 |
5 | トライアンフ | 9 |