round 14

October 6 2012, QUALIFYING FIM Superbike World Championship France 第14戦 フランス
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レイ、最終戦は2列目から。青山博一は18番手から追い上げのレースに挑む

2012年10月6日(土)・予選  会場:マニクール・サーキット  天候:晴れ  気温:24℃  コースコンディション:ドライ

2012年シーズンの最終戦フランス大会が、10月5日にマニクール・サーキットで開幕しました。マニクールは、パリの南、約250kmに位置するヌベールの郊外で、スーパーバイク世界選手権は2003年に初めて開催され、今年で10年目を迎えます。フランス大会は、シーズン終盤戦の舞台として定着していますが、今年は最終戦として開催されました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • 青山博一青山博一
  • 青山博一青山博一
  • ブロック・パークスブロック・パークス
  • ジュール・クルーゼルジュール・クルーゼル
  • サム・ロースサム・ロース

一周4.411kmのコースは、ストレートとヘアピンコーナーを組み合わせたストップ&ゴーのレイアウトで、スローコーナーでは激しいブレーキング競争となります。そのため、最終ラップまでし烈なバトルが続くのが特徴で、選手たちにとっては緊張を強いられるコースレイアウトになっています。

前戦ポルトガル大会のあと、ロードレース世界選手権(MotoGP)アラゴンGPにケーシー・ストーナーの代役としてRepsol Honda Teamから出場したジョナサン・レイ(Honda World Superbike Team)は、9月上旬に開催された第12戦ドイツ大会以降、MotoGPサンマリノGP、第13戦ポルトガル大会、MotoGPアラゴンGPと、5週連続でレースに挑むことになります。しかし、MotoGPクラスに2戦出場したレイのモチベーションは高く、最終戦を優勝で飾る意気込みにあふれています。

大会前にレイは、「マニクールは、これまで天候に左右されるレースが多かったので、いい天候になることを願っています。前戦ポルトガル大会のポルティマオのような中途半端なコンディションではなく、ドライコンディションでしっかり走りたいです。今年はすばらしい経験をすることができました。来年のタイトル獲得に向けて、今年の最終戦をきっちり締めくくりたいです」と、気合満点。そんなレイの願いが通じたのか、2日間のフリー走行と予選、そしてスーパーポールは、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われました。

「このサーキットが大好きです」と語るレイは、初日のフリー走行でトップタイムをマークして好調なスタートを切りました。午後の予選ではトム・サイクス(カワサキ)が暫定ポールポジション(PP)を獲得。1秒差以内に9台という接戦の中で、レイは5番手とまずまずの初日となりました。そして、2日目の午前中に行われた2回目の予選では、マルコ・メランドリ(BMW)がトップタイムをマーク。1秒差以内に14台という接戦の中で1つポジションを上げ、4番手で上位16位までの選手で行われるスーパーポールに進出しました。

SP1では、思うようにタイムを伸ばせず、このセッションで予選タイヤを1本投入することになり、2番手で通過。SP2でも予選タイヤを使って8番手でSP3に進出します。SP2までに2本の予選タイヤを使ってしまったレイは、SP3はレースタイヤで挑まなければなりませんでしたが、なんとか6番グリッドを獲得。決して順調なスーパーポールではありませんでしたが、レースタイヤの仕上がりは悪くなく、最終戦を優勝で飾る意気込みです。09年に3位表彰台に立って以来、なかなか結果を残せていないサーキットですが、最終戦で今季3勝目、4勝目を狙います。

チームメートの青山博一は、初めて走るマニクールに苦戦しました。特にハードブレーキングのポイントで思ったように走れず、タイムロス。1回目、2回目の予選ともに18番手とタイムを伸ばせず、スーパーポール進出を逃しました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、ブロック・パークス(Ten Kate Racing Products)が2戦連続今季3度目のPPを獲得。ジュール・クルーゼル(PTR Honda)が3番手、サム・ロース(Bogdanka PTR Honda)が5番手と、CBR600RR勢がまずまずのグリッドを獲得しました。今季、ここまで優勝のないパークスは最終戦を優勝で飾る意気込み。前戦ポルトガル大会で今季3勝目を挙げて総合2位が確定しているクルーゼルは、ホーム大会で今季4勝目を狙います。ファビアン・フォーレ(カワサキ)と総合3位争いをするロースは5番手から、フォーレに先着する意気込みです。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 6番手) 「まだ改善しなければならない部分がいくつかあるのですが、マシンの仕上がりにはとても満足しています。レースに向けてのパッケージはいいと思います。しかし、SP1ではレースタイヤで十分な速さを出すことができませんでした。予定では、レースタイヤでSP2に進出するつもりでしたが、思ったようにタイムを伸ばせず、2本の予選タイヤのうち1本を使わなければなりませんでした。SP2でもう1本を使い、SP3では予選タイヤは残っていませんでしたが、2列目スタートなので、それほど悪くはないと思います。今回は初日の予選でブレーキに少しトラブルがありましたが、全体的に順調でした。明日の2レースがとても楽しみです。でも、残念ながら、天気予報がそれほどよくありません。ずっとドライで作業してきたので、明日、ウエットになったら残念です。しかし、それはどうしようもないので、とにかくベストを尽くすだけです」

青山博一(スーパーバイク 18番手) 「今回は、コース全体で苦労しています。ブレーキングで思ったように突っ込めず、ストレートでもマシンの挙動に苦しんでいます。明日のウオームアップで試したいことがあるので、そこで状況がよくなることを願っています。それがうまくいけばよくなると思います。そして、もう少しプッシュできることを願っています。今回は、ある程度のラップタイムを出すことはできるのですが、それ以上がなかなか出せません。明日はチームとの最後の2レースとなるので、全力で挑みたいです」

ブロック・パークス(スーパースポーツ ポールポジション) 「今日は決勝レースに向けてのセットアップに集中しました。そして、予選の最後に新品タイヤを使いましたが、とてもいいタイムを出すことができました。グリップがあって、こんなに速く走れるとは思ってもいませんでした。これで2戦連続のポールポジションなので、とてもうれしいです。やっとマシンがいい状態になってくれました。明日はどんなコンディションになってもおかしくないですし、チームとの最後のレースなので、勝てるようにがんばりたいです」

ジュール・クルーゼル(スーパースポーツ 3番手) 「午前中にブレーキングの問題があり、それを解決したと思ったのですが、午後になってまたその症状が出てきました。予選ではもっと速く走れると思っていましたし、なにが起きたのか分かりません。マシンの状態はとてもよく、フィーリングもよかったので、今日はベストタイムを出せると思っていました。予選は残念な結果でしたが、決勝はいい結果を残せることを願っています」

サム・ロース(スーパースポーツ 5番手) 「セッションの最後にアタックしたかったのですが、渋滞にはまってしまいました。言い訳ではありませんが、もしクリアラップが取れていたら、ポールポジションを獲得できたと思います。少なくともフロントローに並べるポテンシャルがあったと思うので、少し残念です。でもいいレースペースがありますし、明日がとても楽しみです。どうなるかは、やってみないと分かりませんが、気分はいいですし、レースが楽しみです」

予選

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1T.サイクスカワサキ1:36.950
2C.チェカドゥカティ1:37.422
3E.ラバティアプリリア1:37.516
4M.メランドリBMW1:37.658
5S.ギュントーリドゥカティ1:37.901
6ジョナサン・レイHonda1:38.252
    
18青山博一Honda1:39.750

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1ブロック・パークスHonda1:41.545
2F.フォーレカワサキ+0.197
3ジュール・クルーゼルHonda+0.341
4K.ソフォーグルカワサキ+0.392
5サム・ロースHonda+0.398
6ガボール・タルマクシHonda+0.563
    
12ローナン・クォーンビーHonda+1.085
16マシュー・ショルツHonda+1.284
17バレンタン・ドゥビーズHonda+1.407
19イムレ・トースHonda+1.677
21ダニーロ・マランコーニHonda+1.972
23バラージュ・ネメスHonda+2.409
24マーティン・ジェソップHonda+2.743
26ロバート・タンブリーニHonda+2.858
27ミゲル・プライアHonda+2.913
28ディノ・ロンバルディHonda+3.539
29ミッチェル・カーHonda+3.761