round 11

August 26 2012, RACE FIM Superbike World Championship Russia 第11戦 ロシア
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SCHEDULE

  • レース情報
  • 予選
  • 決勝

レイ、両レースで好走も、第1レースはリタイア、第2レース7位。青山博一は第1レース13位でポイント獲得

2012年8月26日(日)・決勝  会場:モスクワ・レースウェイ 天候:雨のち曇り  気温:第1レース/18℃、第2レース/21℃
コースコンディション:ウエットのちドライ

第11戦ロシア大会決勝は、不安定な天候の中で行われ、2レースともに転倒車の多いレースとなりました。第1レースは、スタート前に降った雨のために、ウエット宣言が出されました。しかし、路面が乾いていくことが予想されたため、ほとんどの選手がスリックタイヤを装着してグリッドにつきました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • 青山博一青山博一
  • 青山博一青山博一
  • ジュール・クルーゼルジュール・クルーゼル
  • ブロック・パークスブロック・パークス

予選6番手から決勝に挑んだジョナサン・レイ(Honda World Superbike Team)は、オープニングラップ6番手につけます。3周目には5番手へ、5周目には4番手へ、そして6周目にはトム・サイクス(カワサキ)、ユージェーヌ・ラバティ(アプリリア)に次ぐ3番手に浮上します。しかし、11周目にギアミスで痛恨の転倒を喫してリタイアと、残念な結果に終わりました。優勝したのはサイクスで、21台が出場した中で完走16台、同一ラップでフィニッシュしたのが14台という厳しいレースとなりました。

第2レースはドライコンディションで行われました。第1レースの雪辱に闘志を燃やすレイは、オープニングラップ5番手とまずまずのスタートを切ります。その後、混戦の中で7番手までポジションを落としますが、次第に順位を上げて、中盤にはサイクス、マルコ・メランドリ(BMW)に続いて3番手に浮上しました。

しかし、レイを筆頭に、ラバティ、チャズ・デイビス(アプリリア)、カルロス・チェカ(ドゥカティ)と4台に膨れ上がった3位争いはし烈でした。その中で、レイは終盤まで3番手をキープしました。しかし、最終ラップにレイをかわしたラバティが、その直後にハイサイドで転倒し、レイもそれを避けきれずに転倒しました。しかし、再スタートを切ることができたレイは7位でフィニッシュ。辛うじてポイントを獲得することができました。

2レースともに表彰台争いを繰り広げながら悔しいレースに終わったレイですが、MotoGPのチェコGPの開催されたブルノで月曜日に行われる合同テストに参加するため、モスクワをあとにしました。

今大会、初のスーパーポール進出を果たし、12番グリッドから決勝に挑んだ青山博一(Honda World Superbike Team)は、ウエットパッチが残る難しいコンディションの中で行われた第1レースでは、序盤からペースを上げられず13位でフィニッシュ。その雪辱を期した第2レースは、オープニングラップに他車の転倒に巻き込まれてリタイアに終わりました。

11戦を終えて総合トップには、今大会2位/1位のメランドリ。総合5位で今大会に挑んだレイは、波乱のレースとなりましたが総合順位をキープしました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、今季4度目のポールポジション(PP)を獲得したジュール・クルーゼル(PTR Honda)と、8度目のフロントローからスタートしたサム・ロース(Bogdanka PTR Honda)、そして、ケナン・ソフォーグル(カワサキ)の3人の戦いになりましたが、ロースがジャンプスタートのペナルティで優勝戦線から離脱しました。好スタートを切ったソフォーグルを追撃したクルーゼルは、フロントタイヤの消耗でペースを上げられず2位でフィニッシュしました。これでクルーゼルは総合2位に上がり、ライドスルーのペナルティで12位までポジションを落としたロースが総合3位へと順位を落としました。シーズンは残り3戦。今大会優勝して首位をキープしたソフォーグルとクルーゼルは33点差、ロースは35点差から、逆転チャンピオンに挑みます。

以下、CBR600RR勢は、5位にブロック・パークス(Ten Kate Racing Products)、8位にガボール・タルマクシ(PRORACE)、9位にロバート・タンブリーニ(Team Lorini)、10位にマシュー・ショルツ(Bogdanka PTR Honda)と続きました。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク リタイア/7位)「本当にフラストレーションのたまる一日でした。両レースでいいペースがありましたし、そして表彰台争いもできたのですが、第1レースはギアがニュートラルに入ってエンジンブレーキが効かず、そのために転倒してしまいました。このコースはバリアが近く、転倒の衝撃が大きかったため、第2レースのためにマシンを組み立てなければなりませんでした。幸いにもマシンの感触はよくて、表彰台争いに追いつくことができました。第2レースは表彰台に立てるはずでしたが、ほかのライダーの転倒に巻き込まれてしまいました。僕の目の前でラバティがハイサイドで転倒し、それを避けることができず、彼のマシンに接触してしまいました。でもこれもレースなので仕方ありません。今大会は、クルーがとても落ち着いて仕事をしてくれましたし、そして勝てるマシンもあったと思っています。今大会中には、MotoGPのマシンに乗る機会を得られることになり、とても興奮しています。ケガをしたケーシー(ストーナー)のことは、とても残念に思います。でも世界で最高のマシンのテストに呼ばれて、夢がかなったような気分です」

青山博一(スーパーバイク 13位/リタイア)「決勝まではかなりポジティブな週末でした。スーパーポールに進出できましたし、SP2へも進むことができました。でも第1レースでは、難しいコンディションで全くグリップがありませんでした。おそらく、タイヤの選択が悪かったのだと思います。午後はオープニングラップに、2人のライダーが僕に接触してきたので結果を出すことができませんでした。残念な一日でしたが、今大会は、少し進展があってよかったと思います」

ジュール・クルーゼル(スーパースポーツ 2位)「ケナン(ソフォーグル)についていこうとしましたが、なかなか差を縮めることができませんでした。もしかしたらフロントタイヤを使い果たして自分のペースが落ちたのかもしれません。しかし、終盤のケナンはとても速かったですし、そういうレースで、いいポジションでフィニッシュできてよかったと思います。2位でフィニッシュして、チャンピオンシップでも2位になれたので、とてもうれしいです。一生懸命がんばってマシンをよくしてくれたPTRチームに感謝したいです。今日はPTR Hondaのマシンをとても楽しく走らせることができました」

ブロック・パークス(スーパースポーツ 5位)「スタートから、どうしてなのか分かりませんが、フロントタイヤの感触があまりよくありませんでした。中盤にはタイヤが終わってしまいましたし、それからはただ完走しようとがんばりました。タイヤが終わったのが分かってからは、ただポジションをキープしてレースをフィニッシュしようとがんばりました。ほかのライダーたちも同じような問題を抱えていたと思います。今日は残念ながら表彰台には立てませんでしたが、ポイントを獲得することができました。次のレースはがんばりたいと思います」

サム・ロース(スーパースポーツ 12位)「今週は調子もよくて、決勝に向けて自信がありました。しかし、ジャンプスタートをしてしまい、ライドスルーペナルティで戻ってこなければなりませんでした。再びコースに戻り、ベストを尽くしてポイントを獲得しようとしました。このような形で週末を終えることになってとても残念です。それでも最後まで戦い続けました。次のドイツではばん回したいです」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1T.サイクスカワサキ25 41:07.852
2M.メランドリBMW25+8.878
3M.ビアッジアプリリア25+12.603
4E.ラバティアプリリア25+13.027
5M.ファブリッツォBMW25+29.582
6L.ハスラムBMW25+30.587
     
13青山博一Honda25+52.650
RTジョナサン・レイHonda10+15Laps

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1M.メランドリBMW2540:14.677
2T.サイクスカワサキ25+0.976
3C.デイビスアプリリア25+4.213
4C.チェカドゥカティ25+5.954
5L.キャミアスズキ25+13.568
6D.ジュリアーノドゥカティ25+15.173
     
7ジョナサン・レイHonda25+23.125
RT青山博一Honda0 -

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1K.ソフォーグルカワサキ22 36:13.935
2ジュール・クルーゼルHonda22+5.022
3V.レオーノフヤマハ22+13.018
4S.モライスカワサキ22+16.504
5ブロック・パークスHonda22+32.568
6F.フォーレカワサキ22+33.854
     
8ガボール・タルマクシHonda22+34.471
9ロバート・タンブリーニHonda22+37.727
10マシュー・ショルツHonda22+37.802
12サム・ロースHonda22+42.645
13ローナン・クォーンビーHonda22+42.784
18バレンタン・ドゥビーズHonda22+1:05.189
19マーティン・ジェソップHonda22+1:06.004
20バラージュ・ネメスHonda22+1:13.510
22フェデリコ・ダヌンツィオHonda22+1:15.508
24イムレ・トースHonda22+1:17.981
25ダニーロ・マランコーニHonda22+1:18.651
RTアンジェイ・シュミレウスキHonda16+6Laps

ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1M.メランドリBMW308.5
2M.ビアッジアプリリア290
3T.サイクスカワサキ267.5
4C.チェカドゥカティ233.5
5ジョナサン・レイHonda212.5
6L.ハスラムBMW180
 
18青山博一Honda44.5

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1BMW361
2アプリリア334.5
3ドゥカティ322
4カワサキ298.5
5Honda221.5
6スズキ93.5

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1 K.ソフォーグルカワサキ173
2 ジュール・クルーゼルHonda140
3 サム・ロースHonda138
4 F.フォーレカワサキ128
5 ブロック・パークスHonda109
6 S.モライスカワサキ84
 
7 ローナン・クォーンビーHonda70
10 ロバート・タンブリーニHonda50
14 ガボール・タルマクシHonda26
15 ロレンソ・ランツィHonda25
18 マッシモ・ロッコリHonda18
19 イムレ・トースHonda16
21 ラファエレ・デ・ロサHonda15
23 バラージュ・ネメスHonda13
24 マシュー・ショルツHonda13
26 バレンタン・ドゥビーズHonda10
30 ルーカス・ペセックHonda6
32 トーマス・カイアーニHonda4
33 パトリック・ジェイコブセンHonda3
36 キーラン・クラークHonda2
38 マーティン・ジェソップHonda1

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1Honda217
2カワサキ212
3トライアンフ96
4ヤマハ89
5スズキ6