2012年8月25日(土)・予選 会場:モスクワ・レースウェイ 天候:晴れのち曇り 気温:16℃(15:30現在)
路面温度:18℃(15:30現在) コースコンディション:ドライ
第11戦ロシア大会が、8月24日(金)から26日(日)の3日間、モスクワの西、約80kmに位置するモスクワ・レースウェイで開催されます。24日と25日は、フリー走行と予選、スーパーポールが行われました。
モスクワ・レースウェイは、一周3.931kmで、約1kmのロングストレートとタイトなコーナーを組み合わせた独特のレイアウト。今回が初開催となるため、22日水曜日に合同テストが行われ、24日の開幕を迎えました。合同テストでは、路面がスリッピーだったため、選手たちはコース慣熟に多くの時間を割きました。そして、24日、25日のフリー走行と予選で本格的にセットアップの作業に入り、セッションをこなすごとにラップタイムを向上させました。
10戦を終えて総合5位につけるジョナサン・レイ(Honda World Superbike Team)。ホーム大会となる前戦イギリス大会では、不安定な天候に翻弄されて4位/9位と悔しいレースとなりました。今大会は初開催となるロシア大会。イコールコンディションで争われるために、今季3勝目に闘志を燃やしています。予選初日は、ニューサーキットの攻略とマシンのバランスに多くの時間を割き10番手。2日目2回目の予選ではセットアップの方向性を間違えてタイムを更新できず、13番手へとポジションを落としてしまいます。しかし、そのあとのフリー走行でセットアップが決まり、一気にタイムを上げて2番手に浮上。スーパーポールではSP3に進出して6番グリッドを獲得しました。
チームメートの青山博一は、事前テストから好調な走りを見せ、1日目の予選では今季ベストとなる8番手タイムをマーク。2日目の予選でも総合9番手につけて、今季初のスーパーポール進出を果たしました。初の経験となるスーパーポールでは、SP2に進出して12番グリッドを獲得。今季ベストグリッドから決勝に挑みます。
スーパースポーツ世界選手権は、総合3位のジュール・クルーゼル(PTR Honda)が2戦連続今季4回目のポールポジション(PP)を獲得しました。初日4番手につけたクルーゼルは、2日目のフリー走行でトップに浮上。その勢いを予選でも発揮して見事PPを獲得しました。総合2位につけるサム・ロース(Bogdanka PTR Honda)は、初日2番手、2日目の予選でも3番手と好調をキープ。2戦連続今季8回目のフロントローを獲得しました。スーパースポーツは、10戦を終えてケナン・ソフォーグル(カワサキ)が148点で総合首位。14点差でロース、28点差でクルーゼルが追うという展開となっています。シーズンは残り4戦。スーパーバイク、スーパースポーツともに、今大会は重要な戦いとなります。
ジョナサン・レイ(スーパーバイク 6番手) 「昨日は、セッティングの方向性を決めるために、色々なことにトライしました。特にブレーキングのときのバランスに時間を割きました。結果、いい方向が見つかり、今日は前進することができました。予選を終えたあと、午後のフリー走行ではかなり快適な走りができるようになりました。2日間を通じてストレスもありましたし、思っているような走りができず、このままでは表彰台にチャレンジするのも厳しいだろうと考えていました。最終的にリアのチャタリングに悩みましたが、なんとか戦える状態にはなったと思います。このコースで25周のレースはとても厳しいと思います。体力も使いますし、狭いですし、パッシングポイントもあまりありません。ですから、いいスタートが必要になりますので、集中したいと思います。みんな同じタイヤを使いそうなので、タイヤの心配はないと思います。とにかく、全力で戦いたいと思います」
青山博一(スーパーバイク 12番手) 「やっとスーパーポールへ進むことができました。そしてSP2まで駒を進めることができました。セットアップの感触が昨日よりよくなったこともうれしかったです。そのおかげで今日はタイムを短縮することができました。ただ、レースタイヤの方が予選タイヤよりもよかったのが残念でした。でも、明日は12番グリッドから決勝に挑むので、いいレースができることを願っています。みんな一生懸命仕事をしてくれているので、いい結果を出して彼らの努力に報いたいです」
ジュール・クルーゼル(スーパースポーツ ポールポジション) 「今日はセットアップが進み、フリー走行でも、予選でもタイムを更新できて、ポールポジションを獲得することができました。昨日に比べて、かなりマシンは快適でした。レースに向けてまだまだ安定性をよくしなければなりませんが、いいセットアップはできたと思います。予選ではソフォーグルに勝てましたが、レースで勝つには、もう少しレベルを上げなければなりません。決勝に向けて、いくつか案がありますし、ウオームアップで試してみたいと思います。明日はドライで走りたいです。そうすれば別のセッティングをウオームアップで試すことができます。でも雨が降るかもしれません。レースもウエットの可能性がありますし、そうなればベストを尽くすだけです」
サム・ロース(スーパースポーツ 3番手) 「3番グリッドを獲得できて、とてもうれしいです。なによりも、セッション中盤にレースタイヤで1分37秒台や38秒台前半を出せたことがうれしいですし、とてもいい走りができたと思います。これはほかのライダーに比べても、とても力強いポイントですね。そのあとソフトタイヤで自己ベストラップを出しました。これは最高のフィーリングではなかったので、少し残念です。明日の決勝で使うことはありませんが、完ぺきなアタックにはなりませんでした。明日のウオームアップでは、いくつか調整してレースに挑みたいです。チャンピオンシップを考えれば、今大会はとても重要なレースです。ケナンに対してポイントを取り戻さなければなりませんし、明日はベストを尽くしたいと思っています」
順位 | ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|
1 | C.チェカ | ドゥカティ | 1:34.193 |
2 | T.サイクス | カワサキ | 1:34.549 |
3 | E.ラバティ | アプリリア | 1:34.562 |
4 | L.ハスラム | BMW | 1:35.170 |
5 | M.メランドリ | BMW | 1:35.224 |
6 | ジョナサン・レイ | Honda | 1:35.237 |
12 | 青山博一 | Honda | 1:35.834 |
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | ジュール・クルーゼル | Honda | 1:37.347 |
2 | K.ソフォーグル | カワサキ | +0.031 |
3 | サム・ロース | Honda | +0.193 |
4 | ブロック・パークス | Honda | +0.218 |
5 | S.モライス | カワサキ | +0.364 |
6 | F.フォーレ | カワサキ | +0.687 |
10 | ガボール・タルマクシ | Honda | +1.210 |
11 | ロバート・タンブリーニ | Honda | +1.225 |
12 | マシュー・ショルツ | Honda | +1.274 |
14 | バレンタン・ドゥビーズ | Honda | +1.378 |
16 | ローナン・クォーンビー | Honda | +1.771 |
22 | イムレ・トース | Honda | +2.376 |
24 | マイケル・ファンデルマーク | Honda | +2.495 |
25 | マーティン・ジェソップ | Honda | +2.777 |
26 | フェデリコ・ダヌンツィオ | Honda | +3.010 |
28 | バラージュ・ネメス | Honda | +3.518 |
31 | ダニーロ・マランコーニ | Honda | +3.855 |
32 | アンジェイ・シュミレウスキ | Honda | +4.443 |