round 7

June 10 2012, RACE FIM Superbike World Championship San Marino 第7戦 サンマリノ
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SCHEDULE

  • レース情報
  • 予選
  • 決勝

レイ第2レースで2位。3戦連続で表彰台に立つ。
青山博一は第2レースでポイント獲得

2012年6月10日(日)・決勝 会場:ミサノ・サーキット 天候:晴れ 気温:27℃ コースコンディション:ドライ

第7戦サンマリノ大会決勝は、午前中はやや雲の多い天候でしたが、午後は青空が広がる絶好のコンディションとなりました。第1レースは、気温25℃、路面温度28℃。第2レースも27℃とそれほど気温は上がりませんでしたが、夏の日差しが降り注ぎ、路面温度は一気に41℃まで上昇しました。そのため、タイヤの選択が難しいレースとなり、予選2番手から決勝に挑んだジョナサン・レイ(Honda World Superbike Team)は、第1レース5位。その雪辱に闘志を燃やした第2レースは、厳しい戦いの中で2位でフィニッシュしました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • 青山博一青山博一
  • 青山博一青山博一
  • ジュール・クルーゼルジュール・クルーゼル
  • ジュール・クルーゼルジュール・クルーゼル

今大会、予選から好調だったレイは、2番グリッドから両レースともに好スタートを切りました。決勝は24ラップで行われました。第1レース、ホールショットを奪ったレイは、16周目まで首位を快走しますが、終盤、ペースを落としジリジリと後退、5位でフィニッシュしました。第2レースは、オープニングラップ2番手から、大混戦の中で3周目に4番手までポジションを落としますが、そのあと、レオン・ハスラム(BMW)とともに集団を抜け出し、最終ラップまでし烈な戦いを繰り広げ、ハスラムの追撃を振り切って2位でチェッカーを受けました。ヨーロッパ大会、アメリカ大会に続いて3戦連続表彰台に立ったレイ。総合4位から総合2位に浮上することに成功しました。

チームメートの青山博一(Honda World Superbike Team)は、予選20番手から決勝に挑み、第1レース16位、第2レースは12位でフィニッシュしました。第1レースは、オープニングラップ22番手から、ニッコロ・カネパ(ドゥカティ)、レアンドロ・メルカド(カワサキ)、ジョン・ホプキンス(スズキ)らを抜いて16位。気温も路面温度も上がった第2レースは、コースアウトや転倒する選手が多い厳しいレースとなりましたが、オープニングラップ19番手から着実に走り切って12位でフィニッシュ。2戦ぶりにポイントを獲得しました。

第1レース、第2レースともにマックス・ビアッジ(アプリリア)が優勝。総合2位のレイは、次戦からビアッジを追い上げる戦いとなります。Honda World Superbike Teamは、タイトル獲得に向けて、オランダのアッセンでテストを実施、次戦スペイン大会に挑みます。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、予選2番手のジュール・クルーゼル(PTR Honda)とケナン・ソフォーグル(カワサキ)の一騎打ちとなり、ソフォーグル(カワサキ)が優勝。クルゼールは、惜しくも2位に終わりました。しかし、3戦連続表彰台に立ち、総合3位から総合2位に浮上しました。

その後方では、ポールポジションスタートから中盤まで3位争いを繰り広げていたサム・ロース(Bogdanka PTR Honda)が転倒。再スタートを切りましたが18位に終わりました。ノーポイントに終わったロースは、総合2位から3位へとランクを1つ下げました。予選10番手から追い上げのレースをしたロバート・タンブリーニ(Team Lorini)が、第2戦イタリア大会に続き、今季2回目の4位でチェッカーを受けました。終盤、3位になったアレックス・バルドリーニ(トライアンフ)とのし烈なバトルはファンを喜ばせました。予選4番手から決勝に挑んだブロック・パークス(Ten Kate Racing Products)は、今季2回目の表彰台に自信を見せていましたが、5位と苦戦しました。今大会はタイヤに厳しいレースになることが予想されていましたが、33台が出場、完走22台という難しいレースになりました。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 5位/2位)「第1レースは厳しいレースでした。序盤はトップに立って気持ちよく走れましたが、そのあと、タイヤのグリップが予想より早く落ち始めたので、5位でフィニッシュするのがやっとでした。だから、第2レースは完ぺきなレースにしたかったです。8周目くらいからハスラムとの戦いになり、最後まで続きました。レース序盤はサイクスにつかまりました。そして、ジュリアーノは、かなりアグレッシブでした。そのせいで、少しリズムが狂ってしまいました。でも、落ち着いてサイクスをパスすることができました。ハスラムのプレッシャーは厳しかったのですが、ミスをしませんでした。終盤は全力を出しました。ここ数年、ミサノでは苦戦していたので2位でフィニッシュできてうれしいです。ついに夏が到来した気分です。ソフトタイヤでマシンが機能したことも、うれしいです。みんな落ち着いて仕事をしてくれました。この2年、苦戦したサーキットで表彰台に戻ることができました。次のアラゴンが楽しみです。昨年はケガで走ることができませんでした。初めてのサーキットなので楽しみです。こういうチャレンジはいつも楽しいですね」

青山博一(スーパーバイク 16位/12位)「今週もまた難しい週末になりました。第1レースは少し苦戦しました。遅いライダーたちにつかまってしまい、追い抜いたときには、前のグループと差が広がりすぎていました。すでにタイヤも消耗していたし、ポイント獲得圏内まで追い上げるのは難しかったです。第2レースはマシンの感触を得るのが難しかったです。気温が高かったせいかもしれません。とにかく、大変なレースだったけれど、ポイントを獲得できてよかったです。今日の結果にはあまり満足していません。次のアラゴンでは、いいリザルトを残したいと思います。そしてベストを尽くしたいです」

ジュール・クルゼール(スーパースポーツ 2位)「ケナンに追いつこうと全力を尽くしたましたが、届きませんでした。僕の方が速い場所はいくつかありましたが、それ以外では、彼の方が速かったです。終盤まで全力でプッシュしましたが、リスクが大きすぎました。2回ミスをして、リードを広げられてしまいました。しかし、2位表彰台に立てて、とてもうれしいです。これで3戦連続で表彰台に立つことができました。チャンピオンシップでも2位になれました。これはチームにとっても僕にとってもすばらしいことです。そして後半戦に向けてのモチベーションになります。次戦は優勝したいです」

ロバート・タンブリーニ(スーパースポーツ 4位)「4位でフィニッシュできたし、悪くはありませんでした。スタートはよかったのですが、ほかのライダーが僕の前で速度を落としたので、アクセルを戻さなければいけませんでした。表彰台に向けていいバトルができましたが、一生懸命プッシュしなければいけませんでした。終盤、3位になったバルドリーニのタイヤはかなり消耗していましたが、自分も厳しかったです。今回はチームがいい仕事をしてくれたのでうれしいです。引き続きがんばりたいです」

ブロック・パークス(スーパースポーツ 5位)「最初のコーナーでぶつけられて13番手くらいまでポジションを落としてしいました。それで必死に追い上げました。しかし、目の前で転倒者が出て、それを避けるために、また遅れてしまいました。今週はあまりうまくいきませんでした。予選も決勝も100%の力を出すことができなかったです」

サム・ロース(スーパースポーツ 18位)「いいスタートが切れたし、リードすることができましたが、すぐにクラッチを調整しなければいけませんでした。簡単ではなく、5番手くらいまで遅れてしまいました。5周か6周を終えたころ、リズムが戻ってきてペースも上がりました。そして、3番手へポジションを上げ始めようとしたときに転倒してしまいました。転倒をしたときにセンサーがダメージを受けてしまい、電子制御を止めなければなりませんでした。ブレーキペダルとブレーキレバーも損傷していたので、コントロールがとても難しかったです。最後まで全力を尽くして完走することができましたが、残念なレースでした」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1M.ビアッジアプリリア2438:58.471
2C.チェカドゥカティ24+0.305
3D.ジュリアーノドゥカティ24+4.503
4T.サイクスカワサキ24+8.858
5ジョナサン・レイHonda24+11.627
6C.デイビスアプリリア24+12.258
     
16青山博一Honda24+31.719

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1M.ビアッジアプリリア2439:01.869
2ジョナサン・レイHonda24+5.355
3L.ハスラムBMW24+5.731
4M.メランドリBMW24+7.004
5A.バドビーニBMW24+7.921
6M.ファブリッツォBMW24+17.291
     
12青山博一Honda24+38.060

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1K.ソフォーグルカワサキ2236:44.023
2ジュール・クルーゼルHonda22+1.228
3A.バルドリーニトライアンフ22+20.597
4ロバート・タンブリーニHonda22+21.800
5ブロック・パークスHonda22+26.357
6S.モライスカワサキ22+26.935
     
11ラファエレ・デ・ロサHonda22+42.428
12バラージュ・ネメスHonda22+42.446
13イムレ・トースHonda22+48.802
15ガボール・タルマクシHonda22+53.515
18サム・ロースHonda22+1:05.650
19マーティン・ジェソップHonda22+1:10.291
RTバレンタン・ドゥビーズHonda11+11Laps
RTマレク・ツコペックHonda11+11Laps
RTロベルト・アナスタシアHonda9+13Laps
RTローナン・クォーンビーHonda6+16Laps
RTマシュー・ショルツHonda4+18Laps
RTアレッサンドロ・トルコラッチHonda2+20Laps

ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1M.ビアッジアプリリア210.5
2ジョナサン・レイHonda172
3T.サイクスカワサキ164.5
4M.メランドリBMW155.5
5C.チェカドゥカティ150.5
6L.ハスラムBMW123
 
16青山博一Honda34.5

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1ドゥカティ222.5
2アプリリア221
3BMW197
4Honda176
5カワサキ170.5
6スズキ56.5

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1 K.ソフォーグルカワサキ106
2 ジュール・クルーゼルHonda84
3 サム・ロースHonda76
4 F.フォーレカワサキ63
5 A.バルドリーニトライアンフ54
6 ブロック・パークスHonda53
 
7 ロバート・タンブリーニHonda38
9 ローナン・クォーンビーHonda34
13 ロレンソ・ランツィHonda25
16 イムレ・トースHonda16
17 バラージュ・ネメスHonda13
20 ラファエレ・デ・ロサHonda11
22 バレンタン・ドゥビーズHonda8
28 ルーカス・ペセックHonda6
29 トーマス・カイアーニHonda4
30 パトリック・ジェイコブセンHonda3
32 キーラン・クラークHonda2
33 マシュー・ショルツHonda2
34 ガボール・タルマクシHonda1
36 マーティン・ジェソップHonda1

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1カワサキ131
2Honda131
3トライアンフ67
4ヤマハ52
5スズキ6