2012年5月26日(土)、27日(日)・フリー走行、予選 会場:ミラー・モータースポーツ・パーク
天候:26日/雨・曇り、27日/晴れ・曇り 気温:26日/15℃、27日/15℃
コースコンディション:26日/ウエット・ドライ、27日/ドライ
第6戦アメリカ大会が、5月26日(土)から28日(月)の3日間、米国ソルトレイクシティ近郊のミラー・モータースポーツ・パークで開催されます。26日(土)と27日(日)の2日間は、フリー走行と予選、そして予選の上位16台によるスーパーポールが行われました。
今季、5戦を終えて2勝、総合3位につけるジョナサン・レイ(Honda World Superbike Team)は、今大会もまずまずの仕上がりで予選5番手を獲得。一方、このコースが初めてとなる青山博一(Honda World Superbike Team)は初コースに苦戦して予選21番手に終わり、スーパーポール進出を果たせず、グリッドが確定しました。
ミラー・モータースポーツ・パークでスーパーバイク世界選手権が開催されるのは、今年で5回目となります。同サーキットは、ロッキー山脈を背景にしたすばらしいロケーションで、中速コーナーが連続する一周4.907Kmのサーキット。パッシングポイントも多く選手たちにも好評です。
2009年に、このサーキットを初めて走ったレイは、初体験ながら3位/5位という結果を残しています。しかし、過去2年は思ったような成績が残せていません。とくに昨年は、大会前に同地でテストを行ったにもかかわらず、第1レースで転倒リタイア、第2レースでも11位になるのがやっとの状態でした。しかし、今年は2日間のセッションを順調にこなし、CBR1000RRのセットアップが進んでいることを感じることになりました。
今年は、開幕戦から決勝レースを想定したロングランに集中しています。今大会も、ソフトとハードの2種類のタイヤのテストをこなし、セットアップを進めました。初日のウエットコンディションで9番手、その日の予選で7番手、2日目2回目の予選で6番手へと着実にタイムを上げたレイは、2回目のフリー走行では2番手へと浮上。決勝に向けて仕上がりのよさを感じさせていました。その後に行われた予選上位16台によるスーパーポールでは、SP1で6番手、SP2で5番手と着実に駒を進め、SP3では予選タイヤのアタックでチャタリングに苦しみますが5番手。2列目スタートとなりましたが、今季3勝目に期待がふくらみます。
5戦を終えて総合13位の青山は、ドニントンパークで開催された前戦ヨーロッパ大会レース2で10位フィニッシュ。開幕戦オーストラリア大会以来のトップ10フィニッシュを果たし、モチベーションを高めて今大会に挑みました。しかし、初日は雨と風で思うようにコース攻略ができず、ドライコンディションになった2日目の予選では21番手と、今大会もスーパーポール進出を果たせない悔しい大会となりました。決勝は厳しいグリッドからの戦いになりますが、パッシングポイントの多いサーキットだけに、追い上げのレースに挑むことになります。
今大会は、スーパースポーツ世界選手権は行われず、スーパーバイクのみの開催です。決勝は祝日となる28日の月曜日に行われます。
ジョナサン・レイ(スーパーバイク 5番手)「最後に装着した予選タイヤのアタックはチャタリングに苦しみましたが、最初のアタックで5番目のタイムをマークできてよかったと思います。マシンの状態はよく、昨年の大会とは違うことを実感できました。今年のCBR1000RRのセットアップがよくなっているのは明らかで、今大会も表彰台争いに向けて自信があります。今回はレースタイヤでしっかりとロングランをこなしてきたので、決勝でどんなレースができるのか、すごく楽しみです。昨日は雨と風に苦しみました。とくに風の影響が大きくてセットアップを難しくしました。ここはスムーズに走るように心がけていますが、もっと攻めた走りをしてもよかったかも知れません。明日の決勝は2列目なので、フロントローのようなプレッシャーはありません。スタートをしっかり決めて、いいレースを見てもらいたいです」
青山博一(スーパーバイク 21番手)「セッションをこなすごとに着実に前進できたのですが、21番手に終わって残念です。このポジションには決して満足していないですし、決勝レースでは予選順位よりいい位置でフィニッシュしたいです。1日目のフリー走行が雨になり、その後の予選では雨が上がりましたが、路面のコンディションがあまりよくありませんでした。初めてのコースなので、1日目にコースを攻略して次のステップに進みたかったのですが、それができませんでした。そういう状況で2日目はセッティングに取り組みましたが、あまり変化はありませんでした。このサーキットは中速コーナーが連続するので、いいラインを見つけてスピードをキープしなければなりません。決勝に向けて、もう少しいい状態にしたいと思います」
順位 | ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|
1 | J.シュムルツ | ドゥカティ | 1:47.626 |
2 | C.チェカ | ドゥカティ | 1:47.810 |
3 | T.サイクス | カワサキ | 1:48.062 |
4 | D.ジュリアーノ | ドゥカティ | 1:48.220 |
5 | ジョナサン・レイ | Honda | 1:48.563 |
6 | S.ギュントーリ | ドゥカティ | 1:48.568 |
21 | 青山博一 | Honda | 1:50.963 |