round 5

May 12 2012, QUALIFYING FIM Superbike World Championship Europe 第5戦 ヨーロッパ
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レイ、6番グリッドとなるも、今季2勝目に向けて大きな期待
青山博一は17番手から、追い上げのレースに挑む

2012年5月11日(金)、12日(土)・フリー走行、予選  会場:ドニントンパーク  天候:晴れ
気温:11日/13℃、12日/18℃  コースコンディション:ドライ

前戦イタリア大会から2週連続開催となる第5戦ヨーロッパ大会の予選が、イギリスのロンドンから北に約200km、ノッティンガム近郊に位置するドニントンパークで開幕、11日(金)と12日(土)の2日間、フリー走行と予選、スーパーポールが行われました。今年は、ヨーロッパラウンドに入ってから不安定な天候に悩まされる大会が続いていましたが、今大会は2日間ともに青空が広がり、予選では大接戦となりました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • 青山博一青山博一
  • 青山博一青山博一
  • ジュール・クルーゼルジュール・クルーゼル
  • ジュール・クルーゼルジュール・クルーゼル
  • サム・ロースサム・ロース
  • ブロック・パークスブロック・パークス

第3戦オランダ大会で今季初優勝を達成、第4戦イタリア大会を終えて総合5位につけているジョナサン・レイ(Honda World Superbike Team)は、シーズンを通じて最も気合の入るホーム大会。ドニントンパークでは、スーパーバイクでまだ表彰台に立っていないだけに、初表彰台、初優勝達成に向けて闘志満々です。初日のフリー走行ではセッション序盤にシケインで転倒したことが影響して10番手と、やや出遅れましたが、午後の予選では一気にタイムを上げて2番手に浮上。セッション終盤にシケインで転倒したため、トップタイムを狙うことはできませんでしたが、まずまずのスタートとなりました。

2日目、午前中の予選では、トップタイムのヤコブ・シュムルツ(ドゥカティ)から1秒差以内に14台という接戦の中で、レイは8番手。午後のフリー走行ではトップタイムをマークして、上り調子をアピールしました。今大会のレイは、決勝に向けて、タイヤの選択とサスペンションのセッティングに集中、決勝レースにターゲットを絞っていました。上位16台によるスーパーポールでも着実な走りで6番グリッドを獲得。2列目から決勝を迎えることになりましたが、ドニントンパークで初の表彰台、初優勝の期待が膨らんでいます。

青山博一(Honda World Superbike Team)は、今大会好調なスタートを切りました。しかし、2日目の予選で17番手へとややポジションを落とし、スーパーポール進出を果たせませんでした。初日のフリー走行では19番手スタートとなるも、予選では14番手に浮上、大きくタイムを短縮したことから、2日目の走りに期待されました。しかし、思ったほどセッティングが進まず、タイムを短縮できず17番手。わずかの差でスーパーポール進出を逃しました。しかし、ロードレース世界選手権250cc時代の09年に優勝しているサーキットだけに、決勝では追い上げのレースに挑みます。

スーパースポーツは、ジュール・クルゼール(PTR Honda)が初ポールポジションを獲得、サム・ロース(Bogdanka PTR Honda)が2番手、3番手にブロック・パークス(Ten Kate Racing Products)と、CBR600RR勢が好調な走りを見せました。4戦を終えてクルーゼルは総合4位。モンツァで行われた前戦イタリア大会で初優勝を達成して上り調子のクルゼールは、初日3番手から2日目に初PPを獲得。今大会は2連勝の期待が膨らみます。初日トップタイムをマークした総合2位のロースは、2日目も好調でしたが、最後のアタックで痛恨の転倒を喫し2番手。しかし、クルゼールとともに優勝候補の筆頭で、念願のスーパースポーツ初優勝をホーム大会で狙っています。総合6位につけるパークスは、前戦イタリア大会でリタイアに終わってランキングを下げているだけに、今大会は表彰台に立ってポジションアップに挑みます。スーパースポーツは、CBR600RR勢による今季初の表彰台独占の期待が膨らんでいます。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 6番手) 「今日はSP3に進出するのが目標だったので、それを達成できてよかったです。マシンはとてもうまく機能しています。昨日は2度の転倒がありましたが、昨年に比べたらとても順調です。ストレートでのウイリーコントロールと、アグレッシブなパワーに少し問題があるので、明日の決勝に向けてスムーズにしたいと考えています。今大会の決勝は正直、どうなるか予想もつきません。ほとんどの選手が、ソフトタイヤの方がペースもベストタイムもよかったようですが、僕は、いい時もあれば、全然ダメな時もありました。だからソフトで走るかハードにするか、まだ決められないでいます。ハードタイヤの方がペースが遅いけれど、その方がレースをいい形で終えられるかもしれません。マシンのパッケージは昨年より、だいぶんよい状態です。CBR1000RRが進展しているのは明らかです。そしてチーム全体がいい仕事をしています」

青山博一(スーパーバイク 17番手) 「午前中の予選は、あまり前進することができませんでした。マキシム・ベルガー(ドゥカティ)とはわずかの差でしたが、スーパーポールに進出することができませんでした。とても残念でした。初日はフリー走行から予選にかけて、大きく前進することができました。初日は、今年になって最も順調だったかもしれません。しかし、そこから先になかなか進めませんでした。明日の決勝に向けて、いろいろ改善しなければならないことがあります。今日はほかのライダーたちがよくなっていきました。全体的にタイムが上がりました。僕はプッシュしたいところでプッシュできませんでしたし、ほかのライダーたちをパスするのがとても難しかったんです。レースではベストを尽くしたいです」

ジュール・クルゼール(スーパースポーツ ポールポジション) 「ポールポジションを獲得できて、とてもうれしいです。少し調整しましたが、サスペンションとタイヤはよくなりませんでした。それで、前のセッティングに戻し、アタックしたところ、タイムを出すことができました。すべてのコーナーでプッシュしたら、もう少し速いタイムを出せたかも知れません。でも最後に、タイヤのプレッシャーが弱まってしまったんです。タイヤとセッティングはいいのですが、厳しいレースになるでしょう。昨日はサムに1秒以上の差をつけられて3番手だったので、ポールポジション獲得が信じられません。でも、決勝はサムが速いと思っています。ベストを尽くして、表彰台に上がりたいです」

サム・ロース(スーパースポーツ 2番手) 「セッションの終わりにファステストラップをマークしていました。その前に出したベストタイムより0.3秒速いペースでした。しかし、最終コーナーでフロントを失ってしまいました。手の指をケガしてしまったのですが、明日は大丈夫でしょう。食中毒にかかり、昨晩はあまり眠れませんでした。でも今日はいいラップタイムを出すことができました。昨日の予選から順調でしたし、コース後半でタイムを短縮できると思っていました。ポールポジションは取れませんでしたが、フロントローを獲得できてよかったです。マシンはうまく機能しています。地元ファンの声援がうれしいです。いいペースがあるので、明日のホームレースが楽しみです」

ブロック・パークス(スーパースポーツ 3番手) 「今日の目標は、フロントローを獲得することだったので、とてもうれしいです。昨日は、サムから1.7秒も遅れていましたので、どれだけタイムを詰められるのかが心配でした。それが最後に、昨日のベストから1.5秒も縮めることができたんです。昨日はあまりうまく機能していなかったので、セッティングをかなり変えました。自分にとっては、CBR600RRでは初めて走るサーキットばかりなので、どのサーキットでもセッティングに時間がかかっています。しかしここでは順調に仕上がっています。セッション終盤には、いいペースでかなり周回することができました。だから明日もきっとうまくいくでしょう」

予選

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1T.サイクスカワサキ1:27.716
2L.ハスラムBMW1:27.864
3M.メランドリBMW1:28.177
4M.ビアッジアプリリア1:28.340
5S.ギュントーリドゥカティ1:28.420
6ジョナサン・レイHonda1:28.546
    
17青山博一Honda1:30.008

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1ジュール・クルーゼルHonda1:30.931
2サム・ロースHonda+0.224
3ブロック・パークスHonda+0.389
4K.ソフォーグルカワサキ+0.407
5G.リチャーズトライアンフ+0.565
6S.モライスカワサキ+0.684
    
9バレンタン・ドゥビーズHonda+1.105
11ローナン・クォーンビーHonda+1.313
14ロバート・タンブリーニHonda+1.455
15マシュー・ショルツHonda+1.510
17ラファエレ・デ・ロサHonda+1.790
18イラリオ・ディオニジHonda+1.856
19マーティン・ジェソップHonda+2.028
21キーラン・クラークHonda+2.073
22イムレ・トースHonda+2.086
29アンドレア・アントネッリHonda+3.018
31バラージュ・ネメスHonda+4.128
32ロベルト・アナスタシアHonda+5.784
35トーマス・カイアーニHonda+6.756