round 2

March 31 2012, QUALIFYING FIM Superbike World Championship Italy 第2戦 イタリア
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  • 予選
  • 決勝

大接戦の中で、2年連続優勝を狙うレイは7番手。
イモラ初チャレンジの青山博一は23番グリッド

2012年3月31日(土)・予選  会場:イモラ・サーキット  天候:晴れ  気温:29℃  コースコンディション:ドライ

開幕戦オーストラリア大会からおよそ1カ月のインターバルを経て、ヨーロッパに舞台を移した第2戦イタリア大会が、ボローニャ近郊のイモラ・サーキットで開幕しました。初日の予選は最高気温が28℃まで上昇し、予選2日目はさらに上昇して29℃を記録。初夏を思わせる絶好のコンディションの中で厳しいアタック合戦が繰り広げられました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • 青山博一青山博一
  • 青山博一青山博一
  • サム・ロース サム・ロース
  • ジュール・クルーゼルジュール・クルーゼル
  • ブロック・パークスブロック・パークス

昨年の大会で優勝しているジョナサン・レイ(Honda World Superbike Team)は、今季初優勝を目標に大会に挑みます。開幕前には「オーストラリア大会以降、テストもなく、しばらく走っていないので開幕が待ちきれないです。イモラは、開幕戦のフィリップアイランドとは全くキャラクターの異なるサーキット。セットアップも独特なものを求められますが、昨年はここで優勝していますので、その状態からスタートしたい」と、2年連続優勝に気合を入れていました。

イモラはアップダウンが多く、ハードブレーキングを要求される独特なコース。メリハリある走りを強いられるコースでタイムが接近しやすいコースでもあります。今年は絶好のコンディションの中で、激しいアタック合戦が繰り広げられ、予想以上の接戦となりました。

初日の予選では、トップのヤコブ・シュムルツ(ドゥカティ)から1秒差以内に15台という大接戦。その中で、トップからわずか0.175秒差のレイは5番手につけます。2日目の予選でも、首位に立ったトム・サイクス(カワサキ)から1秒差以内に14台という厳し戦いになり、レイは10番手でスーパーポール(SP)進出を果たしました。

開幕戦のオーストラリア大会は、他のクラスのアクシデントのため、スーパーポールが中止になっています。上位16台で行われた今季初のスーパーポールに挑んだレイは、SP1で7番手、SP2で7番手と着実な走りでSP3に進出します。そして、フロントローとPPを狙った最後のステージでは、痛恨の転倒を喫し、思ったような結果を残せませんでした。PPを獲得したのはサイクスで、レイは0.895秒差で7番グリッドを獲得。初日の予選を終えた時に掲げたフロントロー獲得の目標は果たせませんでしたが、マシンが着実に仕上がっているだけに、優勝を狙える好位置から決勝に挑みます。

チームメートの青山博一(Honda World Superbike Team)は、イモラを走るのは初めての経験。開幕前に「ここは難しいサーキット。初めて走るのできっと苦労すると思います」と語っていましたが、予想通り、なかなかコース攻略を果たせず、初日22番手、2日目の予選で23番手とSP進出を果たせませんでした。イモラは、アップダウンが続き、ブラインドコーナーが多いため、ルーキーは苦戦します。青山もコース攻略ができず、厳しいグリッドから決勝に挑むことになりました。しかし、開幕戦のオーストラリア大会では、予選17番手から2レースともにシングルフィニッシュを果たしています。今大会も後方からの追い上げが期待されます。

今大会から出場のロレンソ・アルフォンシ(Team Pro Ride Real Game Honda)は25番手でした。

スーパースポーツ世界選手権は、初日2番手につけたサム・ロース(Bogdanka PTR Honda)が、2日目の予選で1秒近くタイムを上げて今季初PPを獲得しました。「このサーキットが大好きだ」というロースは、「ここはCBR600RRにすごく合っているサーキット。アドバンテージを感じます。昨年は初めて走って2位。今年は2年目だからさらに上を目標にしたい」と2年連続表彰台とイモラ初制覇に闘志を見せています。

以下、CBR600RRは、4番手にジュール・クルーゼル(PTR Honda)、5番手にブロック・パークス(Ten Kate Racing Products)と続きました。ロードレース世界選手権のMoto2クラスからスーパースポーツにスイッチしたクルーゼルは、開幕戦オーストラリア大会で4位と好調。オーストラリア大会でPPを獲得し、クルーゼルとし烈なバトルを繰り広げて3位表彰台に立ったパークスも好調をキープ。PPを獲得したロースとともに今季初優勝に挑みます。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 7番手)「今日はちょっとフラストレーションがたまりました。昨年よりペースがよくなったように見えましたが、レースに勝つには、もっと速く走る必要があります。新品のタイヤではタイムは出ますが、思ったほどいいアベレージが刻めず残念でした。それでも、スーパーポールでは、マシンの状態がかなりよくなりました。しかし、レースタイヤを装着してアタックに出た最後に転倒してしまいました。転倒したのは5コーナーで大きなハイサイドを起こしてしまいました。ケガがなかったことは、とてもラッキーでした。転倒はしましたが、マシンはいい状態です。明日のレースペースがどうなるかわかりませんが、ベストを尽くしたいです。上位の何人かはタイヤのチョイスで作戦があるかもしれません。2列目は悪くはないと思います。いいスタートを切って、前のライダーたちについていきたいです」

青山博一(スーパーバイク 23番手)「今日は自分にとって難しい一日となりました。少し前進できましたが、十分ではありません。あと2秒つめなければいけませんし、まだまだやらなければならないことは残っています。たくさんの問題がありますので、いいラップタイムを出すのは難しかったです。ここはブラインドコーナーが多く、ライン取りが難しかったです。ブレーキングの難しいコーナーもいくつかあります。まだこのサーキットを知らないですし、いろいろ学んでいるところです。一番の問題はブレーキング。安定性が悪くてマシンをしっかり止められないことです。ブレーキングはすべてのラップに影響しますので、ウオームアップではもう少しマシンを落ち着かせてコントロールできるようにしたいです」

サム・ロース(スーパースポーツ ポールポジション)「この2日間、レースに向けてセットアップをしてきました。昨日も今日も、マシンに少し手を加えていったら、感触がとてもよくなりました。予選は本当にうまくいきました。もっと速いタイムを出せると思いましたが、赤旗が出てしまいました。アタックするのが遅かったかなと心配になりましたが、幸いいいラップタイムを出すことができてポールポジションを獲得できました。マシンはうまく機能しています。明日はいいパフォーマンスができると思います。ベストを尽くしたいです」

ジュール・クルーゼル(スーパースポーツ 4番手)「2連連続でフロントローに並べてうれしいです。今朝のフリー走行はいい走りができず大変でしたが、午後の予選では、サム(ロース)に1周ついていきました。僕より速いコーナーが少なくとも2つはありますので、タイムも順位も少し遅れました。遅れているコーナーをもっと速くする必要があるので、どうしたらいいか考えたいです。セットアップだけではなく、ライン取りも関係しているかもしれません。表彰台は可能だと思いますが、それは考えていません。4位か5位でフィニッシュできたらうれしいです」

ブロック・パークス(スーパースポーツ 5番手)「タイヤを交換しないでロングランをこなしましたが、それでも結構いいタイムを出せました。セッション終盤にタイヤを変えてアタックしましたが、何かがおかしかったと思います。全く同じはずでしたが、なぜかグリップがなかったのです。そのあと転倒者が出てピットに戻らなければなりませんでした。その時点で、ほかに使えるタイヤがなかったので、それ以上のタイム向上は望めませんでした。しかし、決勝に向けてセットアップは悪くないですし、タイムの安定性にはかなり自信があります。今日は不可解なタイヤの問題がなければフロントローに並べたと思います。明日はトップグループで戦える気がします。どうなるのか楽しみです」

予選

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1T.サイクスカワサキ1:46.748
2S.ギュントーリドゥカティ1:47.221
3C.チェカドゥカティ1:47.423
4L.ハスラムBMW1:47.458
5M.ビアッジアプリリア1:47.611
6M.メランドリBMW1:47.642
    
7ジョナサン・レイHonda1:47.643
23青山博一Honda1:50.670
25ロレンソ・アルフォンシHonda1:52.993

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1サム・ロースHonda1:51.436
2S.モライスカワサキ+0.465
3K.ソフォーグルカワサキ+0.592
4ジュール・クルーゼルHonda+0.664
5ブロック・パークスHonda+0.731
6F.フォーレカワサキ+0.828
    
7ロバート・タンブリーニHonda+0.970
9バラージュ・ネメスHonda+1.595
10マシュー・ショルツHonda+1.743
11ローナン・クォーンビーHonda+1.778
12イムレ・トースHonda+1.797
16アンドレア・アントネッリHonda+2.135
18マーティン・ジェソップHonda+2.752
23ルーカス・ペセックHonda+3.043
26パウェル・スコペックHonda+3.381
28デビッド・レトールHonda+5.585
30トーマス・カイアーニHonda+9.182