round 13

October 3 2010 2010, RACE:12:00-(local)/19:00-(JST)
FIM Superbike World Championship Italy
第13戦 フランス

レイは第1レース12位と健闘するも、第2レースは棄権
スーパースポーツは、ソフォーグルが2度目のタイトル獲得

総合3位を目標に、第13戦フランス大会に挑んだジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)は、イモラ(イタリア)大会のケガの影響で、第1レース12位、第2レースは第1レースで体力を使い果たし、棄権することになった。

これで、前戦の決勝を欠場、今大会も第2レースを欠場したことで、カルロス・チェカ(ドゥカティ)に5ポイント差で逆転されて、総合3位から4位へとダウンした。タイトル獲得を目標にシーズンを戦ってきたレイ。後半は総合3位を目標に全力を尽くしたが、ケガには勝てなかった。最終レースをキャンセルしたレイは、今週中にも、負傷した左手の手術を行う予定。来季に備えることになった。

チームメートのマックス・ノイキルヒナーは、予選17番手から第1レース13位、第2レース12位。総合18位でシーズンを終えた。ファブリッツォ・ライ(ECHO CRS Honda)は、予選20番手から決勝に挑み、第1レースはポイントを獲得できず、第2レースはリタイアだった。今大会、第1レースはカル・クロッチロー(ヤマハ)、第2レースは今季のチャンピオンを決めているマックス・ビアッジ(アプリリア)が、それぞれ優勝した。

  • ケナン・ソフォーグルケナン・ソフォーグル
  • ケナン・ソフォーグルケナン・ソフォーグル
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • マックス・ノイキルヒナーマックス・ノイキルヒナー
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ
  • ケナン・ソフォーグルケナン・ソフォーグル

タイトル争いが最終戦決着となったスーパースポーツは、予選でポールポジションを獲得したケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)が、2位でフィニッシュ。今大会優勝したユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)に11ポイント差をつけて、2度目のワールドチャンピオンに輝いた。

シーズン8勝という最多勝利を獲得しながら総合2位に終わったラバティは、序盤、レースの主導権を握ったソフォーグルを追った。後半は、チャンピオンシップを考えてソフォーグルが2位をキープしたことで、逆転のチャンスを失った。ラバティは13戦8勝10回の表彰台、ソフォーグルは3勝13戦連続表彰台。シーズンを通してCBR600RRですばらしい戦いを繰り広げてきた両選手に、大きな拍手が送られた。

総合3位はホワン・ラスコルツ(カワサキ)だった。総合5位には、ソフォーグルのチームメートのミケーレ・ピロが入った。今年はケガの影響で力を存分に発揮できなかったが、初優勝を獲得するなど、来季につながる一年だった。

予選8番手のマッシモ・ロッコリ(Intermoto Czech)は、まずまずのスタートを切り、4位。今季ベストリザルトでシーズン最終戦を締めくくり、総合8位。今大会リタイアに終わったジノ・レイ(Intermoto Czech)は、総合9位だった。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 12位/欠場 ランキング4位) 「あまりいい週末ではなかった。総合3位を目標に全力を尽くしたが、イモラで手首のじん帯などを痛めて、手首にはプラスチックのギブスを使って走ったが、3周か4周が限界だった。今朝、ラジエーターのホースの留め金が外れるアクシデントがあり、水がリアタイヤにかかりハイサイドを起こした。それで、背中から落ちてしまったこともあり、レース1ですべての力を使いきってしまった。それで第2レースを棄権することにした。集中力も限界だった。肉体的にも疲れ果ててしまった。総合3位になれなくて残念だ」

マックス・ノイキルヒナー(スーパーバイク 13位/12位 ランキング18位) 「第1レースは2周か3周でグリップがなくなってしまったが、ブレーキをうまく使うことができた。しかし、グループの中でついていくのがやっとで、そのうちじりじりと離されてしまった。あのポジションを走っているのはとても不満だった。第2レースでは、ラインを保つことができなくて、コーナリングでロスしていた。しかし、マシンをスライドさせながら走ったのは楽しかった。2レースともにポイントを獲得したけれど、望んでいたような結果ではなかった。残念だった」

ファブリッツォ・ライ(スーパーバイク 16位/リタイア ランキング28位) 「第1レースは、ソフトのフロントタイヤを選んだ。そして最初の3周で、高速コーナーでのフロントのフィーリングがよくなかった。第2レースはカムシャフトセンサーに異常があり、レースをリタイアすることにした」

ケナン・ソフォーグル(スーパースポーツ 2位 2010年シリーズ・チャンピオン) 「レースが始まる前までは、優勝する自信があった。しかし、スタートしてからは、チャンピオンを取るために、ポイントを獲得することが重要だと感じた。僕の目標はいいスタートをして、だれよりも前に出ることだった。数周走ってから後ろを振り返ったらユージェーヌしか見えなかった。最後の6周はとても大変だった。初めてタイトルを獲得した2007年のブランズハッチ以来、長く感じたレースだった。再びワールドチャンピオンになれて本当にうれしい。今年は13戦で13回表彰台に立つことができた。チームにお礼を言いたい」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 優勝 ランキング2位) 「今日はケナンがとても速くて、ついていくのがやっとだった。どうすれば抜けるのか、いろいろ考えていた。そのうち燃料が減ってきて、タンクが軽くなってから、少し速く前に走れるようになった。ケナンをパスしたあと、彼は3位との間に差があることを確認したのだろう。少しペースを落としてチャンピオンシップを獲得した。今年の8度の優勝は、自分にとってもチームにとってもすばらしいリザルトだった」

マッシモ・ロッコリ(スーパースポーツ 4位 ランキング8位) 「今日は表彰台に立とうと全力を尽くした。しかし、思ったようにグリップせず、デイビス(トライアンフ)も速くて抜けなかった。最後まで表彰台を目標にベストを尽くした。今日の4位、そして総合8位はよくないけれど、悪くもないと思っている」

ミケーレ・ピロ(スーパースポーツ 8位 ランキング5位) 「今日は出遅れてしまい、トップグループに加われなかった。バイクのフィーリングがあまりよくなくて、あまり速さを感じなかった。でも先週のイモラで初優勝したし、総合5位でシーズンを終えられてよかった。僕が望んでいた結果ではないけれど、来季に向けて自信になった。ケナンにおめでとうと言いたい。彼はシーズン通してずっと速く、このチームで1年目の僕をすごく助けてくれた」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.クロッチローヤマハ2338:15.586
2L.ハスラムスズキ23+3.779
3C.チェカドゥカティ23+4.261
4M.ビアッジアプリリア23+4.416
5J.シュムルツアプリリア23+7.476
6M.ファブリッツォドゥカティ23+11.866
     
12ジョナサン・レイHonda23+35.608
13マックス・ノイキルヒナーHonda23+39.929
16ファブリッツォ・ライHonda23+1:14.632

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1M.ビアッジアプリリア2338:11.343
2C.クロッチローヤマハ23+0.087
3M.ファブリッツォドゥカティ23+3.715
4S.ギュントーリスズキ23+4.004
5芳賀紀行ドゥカティ23+15.471
6J.シュムルツアプリリア23+18.378
     
12マックス・ノイキルヒナーHonda23+44.634
RTファブリッツォ・ライHonda4+19Laps

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1ユージェーヌ・ラバティHonda2237:46.575
2ケナン・ソフォーグルHonda22+4.769
3C.デイビストライアンフ22+17.658
4マッシモ・ロッコリHonda22+20.412
5ロビン・ハームスHonda22+20.559
6藤原克昭カワサキ22+21.200
     
8ミケーレ・ピロHonda22+25.174
10ミゲル・プライアHonda22+59.797
12フローリアン・マリーノHonda22+1:23.612
RTジノ・レイHonda11+11Laps
RTマーク・エイチソンHonda11+11Laps
RTアレクサンダー・ルンドHonda8+14Laps
RTイムレ・トースHonda5+17Laps
ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1M.ビアッジアプリリア451
2L.ハスラムスズキ376
3C.チェカドゥカティ297
4ジョナサン・レイHonda292
5C.クロッチローヤマハ284
6芳賀紀行ドゥカティ258
 
18マックス・ノイキルヒナーHonda54
24ジョシュア・ブルックスHonda6
28ファブリッツォ・ライHonda2

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 ライダー ポイント
1アプリリア471
2ドゥカティ424
3スズキ412
4ヤマハ352
5Honda313
6BMW201
7カワサキ113

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1 ケナン・ソフォーグルHonda263
2 ユージェーヌ・ラバティHonda252
3 J.ラスコルツカワサキ168
4 C.デイビストライアンフ153
5 ミケーレ・ピロHonda99
6 D.サロントライアンフ99
 
7 ロビン・ハームスHonda98
8 マッシモ・ロッコリHonda84
9 ジノ・レイHonda83
12 ミゲル・プライアHonda66
16 アレクサンダー・ルンドHonda24
19 ダニーロ・デロモHonda13
20 ジャンルカ・ビジエロHonda10
21 マーク・エイチソンHonda9
24 バスティン・シェゾーHonda8
25 サム・ロースHonda6
28 ランス・アイザックHonda5
29 フローリアン・マリーノHonda4
30 クリスチャン・イドンHonda4
32 ダニエル・ブコウスキHonda3
34 アンドレア・ボスコスクーロHonda3
37 イムレ・トースHonda2
38 トマス・オルベクHonda1

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1Honda320
2カワサキ211
3トライアンフ168
4ヤマハ37